日本発じゃないマーケットの変動はツライものがある。東京のチャートだけ見ていて底が入ったとか、反発はここまでとか計算しても全く役に立たない。
このところのトランプの言動を見ていると精神的に分裂しているんじゃないかと思えてくる。TPPに加盟する事も検討すると言ったかと思えば、鉄鋼アルミに高率関税を掛けるとか首尾一貫していない。
対日政策が強硬なら日本としても強硬に対処すればいい。でも、安全保障では日本の力を借りたいと同盟国などと言っておきながら、経済面では日本はおろかカナダなどとも対立する。こんな有様ではアメリカを尊敬する事もできなければ同盟国としての付き合いも考えなければならなくなる。
全てに於いていいとこ取りする事は出来ないという事を理解させる必要がありそうだ。そうでなければ、将来米国は日本や欧州から見放されるだろう。米国は国家予算だって海外からのファイナンスに依存している訳だから、何処かでしっぺ返しが来ることになる。
現状では米国の国力はナンバーワンだろうが、2位3位連合みたいな集合体が出来たらそうも言って居れなくなる。なんか、アメリカの衰退の始まりを見ているようだ。
「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」
テンプルトンの言葉ですが、もしかするとアメリカは幸福感の中にいて消えて行く手前なのかもしれない。あの傲慢さはその証左かもしれない。
そうはなって欲しくは無いけど、謙虚さが必要だよね。
損して得取れ的な発想が欲しいと思います。せめて日本人だけでも謙虚でいなきゃダメだよなぁ!
因みに今の日本は懐疑の中で育っている段階だと思っています。
大荒れの一週間お疲れ様でした。良い週末を!では。