ゴアでの私の生活も1年半が過ぎようとしています。残すところ後、半年となりました。
現在、私が住んでいる所はゴア大学の教員宿舎です。3階建ての赤っぽい古い建物で、敷地内には全部で10棟あります。おそらく築30数年になるでしょう。各棟の入り口には、警備員が365日24時間体制で警備しています。彼らはネパールやアッサム州出身の移民労働者で、親族や同胞のつてを頼ってゴアにやってきたのです。彼らには申し訳ないのですが、かねがね私は、果たしてここまでセキュリティを厳しくする必要があるのか疑問に思っているのです。一体何から守るのでしょうか。かつて、同じ宿舎に住むアルミンに理由を聞いたことがあります。彼女によると「昔、ここはね、深い森だったの。周囲には浮浪者やいろんな獣もいてね。ある時、ある一家が家族で旅行に出かけたの。そして、戻ってみると、家じゅうの家財道具がすべて盗まれていたのよ。それ以降、セキュリティが厳しくなったの」だそうです。今でも十分“深い森”だと思いますが・・・

( 宿舎の敷地に入る門)

(365日24時間体制の警備)
私の家の間取りは3BHKです。日本ではLDKと表現しますが、インドではBHKと言います。Bはベッドルーム、Hはホール(リビング)、Kはキッチンのことです。ですから、3BHKは3ベッドルーム+リビング+キッチンの部屋となります。どの部屋も日本より広く、我が家のホールなんか多分20畳以上あるでしょう。無駄に広いのです。しかも、インドでは、大抵のベッドルームに個別にバス・トイレがついています。伝統的に大家族で住むからでしょうね。私の向かいの家も祖父母と夫婦と2人の子どもの6人家族ですから。

(無駄に広いホール。左ドアがバルコニー)

(2階の青色部分が私の住居です)
インドの建物は大体が石建築です。私の宿舎もそうですが、問題は掃除のやり方です。私の知る限りでは、基本、まず箒でタイルの床のごみを掃き出します。次にモップでごしごしと床を拭き、最後に水で汚れを洗い流すのです。どの部屋にも外にベランダが付いていて、隅に水を流す小さな穴がついています。そこから豪快に掃除の水を下に流すのです。その後は、天井ファンをMaxにして床を乾かします。掃除機なんて使いません。インドでは掃除機はあまり普及していないようですね。見たことがありませんから。

(一般的な箒です) (二重扉の玄関)

(天井に付いている扇風機。どこにもある)
私は毎週末、午前中に掃除と洗濯をして、終わるとパンジムマーケットに豚肉と魚を買いに出かけます。ほとんど毎日のようにSwiggyで必要なものを購入しているのですが、豚肉と魚は売っていないので仕方ないのです。

(遠くから見た宿舎)
パンジムマーケットでは、まず、魚市場に行きます。朝とれた新鮮な魚を売っています。私がよく買うのは鯖とエビです。今回は小ぶりの鯖6匹を買いました。200ルピー(350円)でした。すぐに近くでおろしてもらいます。本当なら2枚におろしてもらいたいのですが、ここでは包丁は使わず、カマみたいなのでぶった切るだけですが、内臓を取ってもらえるのは助かります。これで20ルピー(35円)。そして、次は豚肉屋に向かいます。肉屋では欲しい部位を切ってくれますが、脂身だけを削ぐことはできないので多くの脂身も買ってしまいます。私は毎回500グラム買いますが、これで250ルピー(400円)。


(パンジムの魚市場)


(鯖をおろしてくれます)

(豚肉屋)

(鶏肉屋はたくさんあります)
このように私の週末の行動はルーティーン化しています。ついでに、いろいろな所にも寄りますが、行動するとき、常に念頭にあるのがトイレの場所です。いざとなった時どこに行けばいいかを頭に入れておかないと困りますから。基本エアコンがある場所、店には洋式トイレがあると思っていいようで、常に場所をチェックしています。でも、どんな洋式トイレにもトイレットペーパーは備え付けられていないので、忘れずにトイレットペーパーをバッグに入れておく必要があります。

(街中の有料トイレ。入ったことはありません)
こんな感じで私のゴアの生活は、平和に、単調に、のどかに過ぎて行きます。夜は早いし、娯楽も少ないので健康的といえるかもしれません。ここでの生活で不便さや不満を挙げればきりがありませんが、すべて「慣れ」の問題だと私は割り切っています。人生、すべて「慣れ」ですよね。誰でしょう、「インドに行くと人生観が変わる」なんて言った人は・・・。ある意味で、ゴアは他のインド地域と違って、人生観を変えてくれるほどの強烈なパワーやインパクトがない場所といえるかもしれません。まあ、人生観が変わっても変わらなくても、定年退職後に数年間骨休みするにはゴアはいい所ですよ。あくまでも数年間限定ですが・・・

(夜の宿舎)

(敷地の門から宿舎まで徒歩15分。夕暮れ時。路上にいるのは野犬)

(左に見えるのは昔の教員宿舎。今は廃墟化)

(宿舎まで森の中を通ります)


ここは教員宿舎なので、ここに住む教員は宿舎代を払っていますが、私は払っていません。一体いくらぐらいかかるのか今度アルミンに聞いてみようと思います。フェニ酒はもちろん飲みました。最初は香りがよくてよかったのですが、数回飲むとその香りが鼻に着くようになりました。キングフィッシャーもしかり・・・私には個性の強くないさっぱり型がいいようです。魚介類は新鮮ですが、味醂も和酒もないのでうまく煮ることができません。もっぱら油炒めばかり・・・ゴア名物のフィッシュ料理も油炒めですよね。
魚や豚肉が買えるのはいいですね。さすがゴアです。魚介類は新鮮なんでしょうね。鯖味噌にビールでしょうか。ところで、フェニー酒は飲んでみましたか?炭酸で割ってハイボールにすると結構いけますよ。