裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

最後のお客様をお見送りして・・・

2020年11月26日 | 日常生活

今日で長いカーティスクリークの歴史の幕を閉じる。

最後のお客様、T氏ご家族は奥様、お嬢様の3人家族。数えきれないほどお越しいただいた。

今春、お嬢様がご結婚し、4人でお見えになった。幼稚園生だったあの小さな女の子がご結婚、ご主人と一に・・・

二晩バーカンターで一緒にお酒を飲みながら語り合えたのは歴史を閉じるこの時、最もふさわしい時間、

この職業を生業として悔いなき、胸にこみ上げる万感の思いが。

前日、お帰りになったO氏ご夫妻もまたカーティスクリーク廃業を知り、急遽お越しになった。

カウンターがいっぱい、お酒を飲みながらゆっくりお話しできなく、悔いが残ってしまった。

お持ちになった居間に飾られている額に入った2枚のお写真、O氏ご家族とカーティスクリークの歴史がそこにあった。

お許しを頂き、複写を撮らせて頂いた。撮りながら万感胸に迫り、落涙寸前。

お嬢様はドイツにピアノ留学、ドイツ人とご結婚され、お子様もお生まれになり、

男のお子様は今年ご結婚、コロナ禍の中、披露宴もできず、ドイツのお孫さんにも会えないという。

娘に写真を送るからと、このむさ苦しい老人はカメラの前に立たされてしまった。

とはいえ、ここにも歴史の幕を引くにこの時、この職業を生業とした無上の幸福、こみ上げる万感の思い・・・

今日で長いカーティスクリークの歴史の幕は閉じられた。同時に人生残された短い我々夫婦最終章の始まりでもある。

珍しく霧の流れる森を見ながらキーボードをたたいている。

が為し終えたという思いより、風景同様、気分は重く、暗く、虚しいだけ。

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