la princesse au bois dormant

~いくつになってもお姫様 眠い姫の独り言~

南無妙法蓮華経……

2005年11月29日 | 眠り姫の独り言
※最初に言っときますが、私は「私の神は私……と、斉藤和義さん」と信じて疑わない人間です。かつ、他人が何を信仰してようと、それを私もしくは私にとって大事な人に押し付けてこない限りは、どうでもいいと思っている人間です。
 なので、もしこのブログ内に特定宗教又は思想に対する中傷ととれる文章があったとしても、それは読んでるあなたの気のせいです。
 というか、どの宗教にも思想にも一定の嫌悪感を持ってるので(多少の強弱はありますが)、どうしてもそういう文章になります。それだけです。



 ことの始まりは、一本の電話だった。

 高校のときのクラスメートKさんから、自宅に電話があった。

 たぶん1年生のときに同じクラスだったはずだが、それ以外のつながりはない……はず。あっても覚えてない。

 そのとき私は外出していたので、外出先からKさんに電話をかけた(番号は母が聞いて、教えてくれた)。
 クラス会でもやるのかなー、くらいのつもりで。

「最近高校のときの友達に会いたくなって」
「卒業アルバムとか見てたら姫さん(ここでのハンドルネームそのまま使うとなんか変だがまあ仕方ない)にもすごい会いたくなって」
「病気なの?大丈夫?でもこんな事言ったらおこがましいかもしれないけど、私も病気になったりしてたから、親近感がわくというかなんというか」
「今会えないかな?」
「駅から遠くてもいいよ。そっち行くよ。」
「それとも最寄り駅で会ってもいいし。」

 だんだんなんか怪しくなってきた。
 その日は片付けたいことがあり、その日を逃すと当分片付けられそうになかったのでとりあえず断った。

 数分後、高校のときからの友人さやこ(こちらは高校時代から仲はよく、今でも年に数回は会っている。しかしハンドルネーム知らんので仮名考えるのに20分くらいかかった)よりメールが。

「Kさんって人から家に電話があって、今日会いたいって言われたんだけど誰だかわからない。」
 (私の高校のときからの友人のほとんどは、特に仲良くならない限り人の顔と名前を覚えない。「クラスメートの半分くらいは覚えていない」というのはザラだった。)

 で、「うちにも電話あった」とメールを返したところ、約10分後に返信。
「会いに行かないほうがいいかも。○○、○○、○○、○○(いずれも同じ高校の同級生の名前。すごい懐かしいのも入ってた。)にも電話かかってきてる。」

 ますます怪しい。

 そして帰宅。
 メッセンジャーを開く。(goo事務局さんすみません。メッセンジャーは他社ですよね?でも一般名を知らんのです。)

「Kさんって誰ー!?」
 高校のときからの友人ギタに話しかけられる。
 そっちもか。
 まぁギタとは高校1年のとき同じクラスだったから、当然Kさんとも同じクラスだったわけで、電話がいってても不思議はない。
「きっと憲正会(彼女はそう変換してた)だよ!私小学校の友達に呼び出されて行ったら『地獄に落ちる』とか言われて怖かったよ!」


 次の日彼氏の家に行き、聞いてみる。
「高校のときのクラスメートが同級生に電話かけまくってるらしいんだが、これは何だと思う?」
「詐欺。」

 帰宅してパソコンメールをチェック。
 さやこよりメールが。
「Kさんは宗教勧誘の方でした。特攻隊員ラス君(この人はフルネームも知らんので苗字の一部を仏訳して略した)が6時間の洗脳に耐え、無事生還。」
 ついでに「ゾロアスター教がお勧め」とか、よくわからんことが書いてあったが(いつものことだが)、これってマイナーなようで結構メジャーな宗教なんだなぁ、と思ってみたり(川原泉の漫画と中島らもの創作落語に出てきた)。

 で、その宗教が顕正会。
 ギタ大当たり(変換違ったけど)。

 夜も遅いというのに、調べましたよネットサーフィン。
 とりあえず本家のHPのトップページを眺めて読む気が失せ、他のHPをいくつか見て、「まぁこれならある程度は信用していいか」というものを発見したところで就寝。

 んで今日は、「それなり信用できそう」HPをみて、日蓮宗のHPと、日蓮正宗のHPを見て、ちょっと仏教に詳しくなった。
 「南無妙法蓮華経」は日蓮さん系なんですねー。って、日蓮さんを名前(……なのか?)しか知らんが。

 日蓮正宗が創価学会を破門したのが思ったよりずっと最近だったのでびっくりした。もともと日蓮正宗という名前さえ知らず、創価学会が日蓮正宗から出てきたことも知らんかったが。元が仏教のどこかだという程度の知識はおぼろげにあったものの、破門されてるなら生まれるよりずっと前だろうし、されてないならまだされてないんだろうと、勝手におぼろげに思っていたもんで。どっちでもいいことだが。
 そんでその創価学会からさらに破門(?)されたのが顕正会というところのようだ。

 で、その顕正会(もしくはその信者。あるいは両方)が、社会的に見て(時には法的に見ても)問題のある勧誘をしたり、退会(脱会)者に嫌がらせをしたりしているそうな。
 手口はよくあるパターンで、クラス名簿見て呼び出すとか出会い系サイト使って呼び出すとか、何らかの手口で一人で呼び出し、その人を監禁まがい、脅迫まがいのことをして半強制的に入会させる、ってなもんみたいだ。

 防衛法は……
 「久しぶりに人と会うときには一人では行かない。」
 「人に軽々しく自分の電話番号を教えない。」
 「あんまり性急に『会いたい』と言ってくる人は疑ってかかる。というか会わない。」
 それでも勧誘されたら
 「とりあえず入信しちゃっておいて、すぐに内容証明郵便で退会届を出す。」
 「顕正会本部に電話して、『お宅の会員が迷惑な勧誘をしてきて困ってるんですけどねえ。このままだと警察に通報しますよ。』『お宅ではそういう勧誘をさせてるんですか?』と脅す。」(……という手があるHPに載っていたが、実効性は知らない)
 ………など。

 違っても知らんよ。
 そこまで正確な情報を求めて調べたわけじゃないので。そこまでの興味はない。

 ただとりあえず、できる範囲で警告はしとこうと思っただけ。そのために必要な知識なんてこの程度さ。

 あ、入りたい人が入ることはとめないよ。
 信教の自由というものがあるので。


 え?地獄に落ちる?
 かまわねぇよ。もう堕ちてる

黒猫なのに「ねぎ」じゃなく「のあ」

2005年11月23日 | 眠り姫の独り言
 今日最寄り駅のそばを歩いていたら、なんかすごい猫の声が。
 「にゃおぉぉぉぉぉん。にゃおぉぉぉぉぉん。」ってな感じの。
 見たら小さめの黒猫。
 とりあえずいつも持ち歩いているえさをあげてみた。
 人が近づくとすぐ逃げる、警戒心の強い猫。でも食い意地ははっていて、私の手から直接でもえさは食べた。でもなでようとすると逃げる。
 毛並みも良いし、異常に痩せてるわけでもない。傷もない。特にひどくいじめられてるという感じはない(野良猫だから、全くいじめられてないということはないと思うが)。
 「もうちょっと愛想よくしないと、拾ってもらえないぞー」といいつつ、持ってるえさを全部あげたので、その場から立ち去った。
 そしたらまた、「にゃおぉぉぉぉぉん」。
 仕方がないので戻ってみたら、姿は消えている。探していたら、近くにいたデパートの警備員らしきおじさんが、「親猫がいなくなっちゃったみたいなんだ。」と教えてくれた。
 そうか。子猫だったのか。と思いつつ(自分も猫飼ってるくせに、どうしてそういうことがすぐにわからないのか自分でもわからない)、引き続き探したら、小さな神社があって、そこにいた。
 あげたえさは乾燥したものだったし、のどもかわいただろうと(どっかの漫画で「野良はおなかもすかせているが、それ以上にのども渇いている」とあったし)、神社にあった水道から水を出して、あげたけど、容器もないのであまり飲ませられない。あとやっぱり水道水はカルキくさくて嫌なようだ。
 しかたがないので近くの100円ショップで容器を買い、スーパーの水飲み機から水をもらい、また神社へ。
 しかしそれでもあまり水を飲まない。
 さらに生クリームつきのコーヒーゼリーを買って(もちろん値下げ品)生クリーム部分だけあげた。かなりの勢いで食いついてきたが、コーヒーゼリーのにおいがついたところは食べず。(当然ながら、コーヒーゼリー部分は私が食べた。しかし生クリームとコーヒーゼリーの合わさったところは捨てざるを得ず。もったいない。)
 考えてみりゃ、生クリームなんて豪勢なものあげなくても、牛乳でいいじゃないか、と気づき、またスーパーへ。牛乳を買って戻り、容器に牛乳を入れてやって、帰った。
 そしたらその間にあげた水は飲み干していたので、やはりのどは渇いていたらしい。また水を入れてやり、立ち去った。

 まあそんなこんなしていると、愛着もわいてくる。名前のひとつも付けようかと思う。
 しかしあまり考えすぎた名前をつけると、愛着がわきすぎる(っていうか、飼ってる猫の名前が「ちび」なのに、ただちょっとえさやっただけの猫の名前に凝ってもしょうがない)。
 黒猫だから「クロ」でいいや。
 しかし「クロ」では芸がないから(「ちび」も芸はないが、その言いだしっぺは母だし、昔母が飼っていた猫も「ちび」という名前だったので、「二世」ということで、ちょっとこじつけだけどまあいいのだ。)、フランス語で「ノアール」だ。
 略して「ノア」。箱舟にのった人みたいだが、まあいい。
 …………と、決めてから少し経って気づいた。
 「私は黒猫は例外なくすべて『ねぎ』という名前だと、脳みそにインプットされていたはずだ。」
 (通っていた高校に、「ねぎ」という名前の黒猫がいたため。といっても私が入学した時は死んでしまったあとだったが。受験前の学校説明会で見かけたことはあった。ちなみに私が通っていたころはぶち猫がいて、「おにぎり」という名前だった。一時期白猫がいたこともあって、「おかゆ」と名づけられていた。「銀しゃり」「ミルク」という案もあったのだが。)
 いつの間にかインプットは薄れていたらしい。
 時間の力は偉大なり。

ひさびさのバイト帰りにて

2005年11月18日 | 眠り姫の独り言
仮にも半メンタル系を名乗る私であるから(…っていうのもちょっと違うか)、利腕の逆の腕には傷があるが(なんで残るほどの傷をつくれたのか今では全くの謎なのだが)、バイト帰りの電車の中で目の前に立ってしきりに咳払いをしている男の首筋にはなんかグロい感じの傷がある。
なんかくやしい。


それは突然…じゃなくて時間差攻撃でやってきた。

2005年11月15日 | 成年てんかん日記
 それはある日曜日の夜10時過ぎ。
 私は自転車で彼氏の家から自宅に帰る途中だった。
 10月中旬。サイクリングにはちょうどいい気候だ。
 ふと気づいたら、私は倒れていて、赤いサンダルが脱げていた。
 (この文章のとびかたは唐突と思われるかもしれないが、私にとっては実際このくらい唐突だった。)
 あわてて脱げたサンダルを履こうとしたが、うまくサンダルが手に取れない。「ああ、いいからいいから。」と、知らない男の人の声がした。「ああ、意識あるね。大丈夫だね。」とも。
 状況はさっぱりわからないけど、大丈夫だよ。だから帰らせてよ。
 しかし声は出ない。視界もはっきりしない。
 頭の中をぐるぐるさせているうちに、私は赤いサンダルごと、何かに乗せられた。
 この状況には憶えがある。
 救急車だ。
 どうやら意識を失って倒れ、しかもけいれんしていたので、善良な通りすがりの人が救急車と警察を呼んでくれたらしい。そして自宅にも連絡を入れてくれたらしい。
 そして私の愛車(自転車)は、警察の人に持っていかれた。壊れてないだろうか……と、客観的に見ればあさってな心配をしていた。
 状況が把握できてきたら、視界もはっきりしてきた。その二つの因果関係はわからんが。
 それにしても、どこで倒れたんだろう。そしてどこの病院へ連れて行かれるんだろう。
 ぼんやりしていたら、病院に着いた。
 頭部のレントゲンとCTをとり、打ってすりむいた左のこめかみを消毒した。
 母が来た。「どうしちゃったのよ。」と言った。そりゃこっちが聞きたいが、本人である私にわからないものが、母にわかるわけがない。
 レントゲンおよびCTには異常なし。普段精神科に通っているので、次の診察のときにでも今回の発作について報告し、脳波やMRIの検査をすればよいだろう、ということで、その日は帰った。
 帰るときに気づいたが、ずいぶんと遠い病院に来ていた。
 次の日鏡を見たら、左のこめかみから目の周りにかけて、ひどい青あざができていた。「すっげー。」と思った。

 「この状況には憶えがある」と前述した通り、こういう事は初めてではなかった。
 2年ほど前、大学4年生のときにもあった。
 その時はバイト先でパソコン入力作業中に、気がついたら周りの人が心配そうに私を見ていた。
 やはり意識を失っていて、けいれんもしていて、気づいたらパソコンに意味不明な入力をしていたので直そうと思ったのにどうすれば直せるのかわからない(後から思うに、バックスペースキーを数回押せばいいだけだった)。「(直さなくて)いいからいいから。」と言われ、やはり救急車を呼ばれた。
 (確かその時は救急隊員に年齢を聞かれて、「19歳」と答えそうになり、「いや、たぶんそれはない。」と思い言わなかったが、実際の年齢を思い出すのに時間がかかった。22歳だったのだが。)
そして母が来た。頭部CTと脳波をとって、「異常なし」だった。後日念のため精神科でも脳波をとったが、「異常がある、とまでは言えない」という結果だった。


 この2回の発作の共通点は、
 ・前兆なく(少なくとも本人に自覚はなく)意識を失っている。ただもしかしたら、前後1ヶ月くらいの中ではうつ状態が比較的重いときに起きているかもしれない。
 ・意識がない間は痙攣している(らしい)が、意識が戻ると痙攣もとまる(ゆえに本人にはわからない)。
 ・意識が戻ると、本人は発作が起きたことがわかっていないので(何かが起こったらしいことはわかる)、どうにか現状修復をしようとする。
 ・発作が起こったこと、それによって生じたことに関して、結構のんきに構えている(たぶん周りから見たらそうだと思う。特に親)。
 ・発作後のボケっぷりが普段よりひどい(もともとボケキャラであり、その上うつ病と抗うつ剤の副作用でさらにボケているが、それよりひどくなる)。
 ……ってところだろうか。

 しかしどうして2年もの時間差攻撃で発作がきたのだろうか。
 てんかんはストレスや睡眠不足やアルコールに弱いという話を聞いた。
 なのでこれは推測だが、前の発作から半年もしないうちに(大学卒業後すぐに)うつ病で退職して、その後ストレスの少ない眠りっぱなし生活をしていたせいで、発作の起きようがなかったのだと思う。(アルコール摂取は多かったが……。)


 それにしても今回の発作は、一歩間違うと非常に危険だった。
 夜遅く、人気の少ない道で、しかもまともな歩道もないところで(自転車なんだから車道を走るが、歩道が狭いということは自転車の走る余地もほとんどないということである)倒れたのである。
 左側通行していて左側に倒れたとはいえ(道のどの辺に倒れていたのかはわからないが)、運が悪けりゃ気づかずに来た車にはねられていても不思議はない。
 運良くたまたま人が通りかかってくれて、しかもそれがいい人だったから救急車や警察を呼んでもらえたけれど、人が来なくて放置されて身体冷やして病気になることもありえたし、変な人につかまった可能性もある。
 母の話では聞いても苗字しか名乗らなかったとのことで、お礼を言うこともできないが、あの時通報してくれた方、自宅に連絡してくれた方、ありがとうございました。

 ……そしてそんなことがあったため、翌日から自転車遠出&夜間の自転車走行禁止令が出てしまった…。当然か。しかし自転車大好き人間としては辛いものがある。



 後日、普段通院している精神科と、そこから紹介された脳神経外科の病院で、脳波とMRIの検査をした。
 MRIは異常なし。「血流もきれいだしねー。」とのこと(だからなんなのかは忘れた)。
 脳波にはてんかん波(…って呼び方はあるのかな。「棘波」っていうらしい。)が出ていた。実は2年ほど前に精神科でとった脳波にもそれっぽいものがチラッとは出ていたらしい。だから「異常がある、とまでは言えない」だったらしい。


 そんなわけで、私は「てんかん患者」ということになった。