かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

市町村の境界が変ったからといって、地震の方がそれを考慮してくれるはずは無いのですが。

2007-06-16 23:13:11 | ドリームハンター麗夢
 昨晩はちょっと夜更かししてしまったこともあり、今日はゆっくり寝坊して睡眠不足を少しはマシにしたかったのですが、朝から自治会の定期周辺清掃があってそういつまでも寝てもいられませんでした。天気予報から「雨」を望むのはまず無理、ということも知っておりましたのでさして期待もしてなかったのですが、降るどころか梅雨入りしたと言うのがうそのような上天気。いくら掃除サボりたいから雨を望んだからといって、こういうしっぺ返しはひどいと思います、と空に愚痴をたれてみても致し方ないので、黙って軍手はめて作業に取り掛かりました。まさに夏空なまぶしい中、朝のうちのわずかな時間だというのに、腕とか露出した部分がしっかり日焼けしたようです。
 なら昼寝でも、と思わないでもなかったのですが、明るいうちに寝るのはどうにも時間がもったいない気がする貧乏性ですし、案外それほど眠くも無かったので、風邪ひいて延び延びになっていた散髪に出かけたり読みかけの本を読んだりして一日過ごしました。が、さすがに夕方ともなると身体が燃料切れ起こしたみたいな眠気と軽い頭痛が感じられるようになり、今もそれが少しずつ強くなっているように感じられます。
 さて、眠気も強くなってきた夕方、配達された夕刊を見てみますと、一面に「平成の大合併」で震度計が統廃合されている、という話が載っておりました。なんでも、阪神大震災後旧自治省が補助金をつけ、各市町村に一台以上の設置を呼びかけた地震計が、市町村が合併して自治体数が減るのに伴い、システムの更新時期にあわせて設置している地震計の一部を廃棄しているのだそうです。理由は市町村によって震度計の数が違うのは不公平だ、とかメンテナンスや老朽化した通信回線の更新などの費用を節約したい、といいます。
 震度計は阪神大震災で時の社会党政権が初動で大きなヘマをやらかしたのが大きかったのかもしれませんが、「地震のときにすばやい災害対応がとれるように」という目的のため、できるだけ全国津々浦々にきめ細かく設置することにしたのでしょう。地震調査委員会委員長も述べているように、「震度計は全国にまんべんなく置くもので市町村数にあわせるものではない」というのは、正論だと私は思います。それを考えれば、各市町村に一台、などという設置基準自体がヘンなんじゃないの? と私は思うのですが、地震という現象が市町村単位で起こるきわめて局地的なものならともかく、一定の範囲で起こる広域的なものである以上、、いくら補助金を出しているとは言え、その設置や維持費を基本的に市町村が負担している、というのもおかしいように思います。第一、市町村単位、などという科学的な根拠薄弱な設置基準よりも、たとえば活断層がある、とか、過去の地震で大きな被害があったことが記録されている、とか、人口密度が高い、とか、来るべき東南海地震の可能性が高い地域、とか、重点的に配置するべき場所というのがあってしかるべきなのではないか、とも思うのです。台風などの気象災害情報を気象庁が扱うのなら、いっそ地震庁でも設置して、それら震度計などの地震関係の計測機器類を一元管理し、万一のときの情報の集約とすばやい対応がとれるような組織作りをやるべきなのではないのでしょうか。ここ30年以内に極めて高い確率で大地震の発生が予測されている今日、今出し惜しみしたツケが将来とんでもない負債となって降りかかってくることにならないよう、本気で考えてもらいたいものです。

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