かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ネットで色々検索できるようになったのはありがたいものの、弊害もそれなりにあるようですね。

2014-02-19 21:13:45 | Weblog
 今日は所要があって京奈和自動車道の橿原ー大和郡山ルートを北に向かって走りましたが、道路の脇にまだ積み上げられた雪が所々で溶け残っているのが見えてちょっと驚きました。山では日陰のところに残っているのですが、街の方では、あの大雪の残滓はほぼ消えたと思っていたのです。もちろん通行部分は雪など全く残っていなくてしっかり路面も乾いておりましたが、あの日は京奈和道も閉鎖されていましたし、除雪時に寄せられた雪の塊とは言え、こうして未だに溶け残っているところを見るとやっぱり相当多量に雪がゆり積もったのだな、と改めて思います。

 さて、『秘密の隠れ家』を売りにしていたバーの経営主が、情報サイト「食べログ」に店が掲載されたせいでせっかくの演出が台無しになった、と言うことで、情報の削除を「食べログ」側に求めた所拒否されたので、改めて削除するよう、大阪地裁に提訴したのだそうです。
 お店は、あえて看板などは用意せず、1階に鉄の扉、2階の出入り口には「開けるな」との札を多数掲げていかにも隠れ家っぽく飾りながら、店内は華やかなバーラウンジにして、ギャップで客を驚かせることを目的とした演出をしており、お客にも、口コミサイトに投稿しないよう、告知しているとのことです。それがいつの間にか「食べログ」に掲載されてしまい、店としては、お客が食べログで確認して来られてはせっかくの隠れ家演出が台無しになる、と削除することを求めたとのこと。食べログ側は、「表現の自由」を理由に削除を拒否した、とのことですが、さて、裁判ではどうなりますことか。
 個人的には、幹事になった時の会場調査とか、出張した時の美味しい地元のお店探しなどで、食べログとかぐるなびなどの、この手の情報サイトは結構よく使います。口コミの評価も参考に、実際に何軒かのお店はそうして探して実際に利用し、良い所が見つかればチェックしておくようにしております。ですから、この訴えられたお店のように、情報サイトから漏れ落ちてしまうところは検索のしようがありませんので、見つけられないのは残念といえば残念ではあります。とは言え、高級なお店では「一見さんお断り」で、紹介してくれるヒトが無いと敷居をまたげないところもありますから、お店側の事情というのもそれなりには考慮すべきことでは有るだろうとも思います。客に店を選ぶ権利があるなら、店にも客を選ぶ権利があってもよかろう、と思うのです。本件においても、お客側の事情だけ配慮して、お店の側の事情に配慮しないというのは、ちょっと不公平で、食べログ側のやり方はおかしいんじゃないか、と思います。それにその理由が「表現の自由」というのも違和感があります。そもそも情報サイトで公開される情報は、「表現の自由」の範疇で考えるべき内容なのか、法律論は全く不得手なのでよく判りませんが、感覚的にはやっぱり変に感じます。
 それはさておき、裁判としては、バーの方が情報サイトに掲載されることで具体的に何らかの損害が発生したのかどうかが問われそうな気がします。なんとなれば、情報サイト掲載のお陰で来客が増えていれば、演出が台無しにされていようと商売的には不都合ではなく逆にプラスになっている、と判断されそうな気もするのです。最終的にどういう結果が出るか、面白そうな裁判ではありますが、オーナーのポリシーが法的にどこまで認められるのか、大変気になります。個人的には、こういうこだわりは応援してあげたいですけどね。

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