かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

洗濯の柔軟剤の良い香りで気分が悪くなったりすることがあるとは驚きです。

2013-08-03 23:01:42 | Weblog
 最近、洗濯の時に使う柔軟剤の香りで、体調不良になる人が増えているのだそうです。国民生活センターに寄せられた相談事例では、柔軟剤の香りが鼻、喉の痛みや気分の悪化などを惹起するのだそうで、関係者は過度の使用に注意を呼びかけているとのことです。洗剤メーカーによると、最近は長く香りが楽しめる高残香タイプの販売が伸びているとの事で、消費者アンケートでも、柔軟剤購入の際に重視する点として2005年以降「香りが良い」というのが一貫してトップ、「肌触りよく仕上がる」などを上回るのだとか。
 これら香り成分は香りはアントラニル酸メチル、ジヒドロキシジメチル安息香酸メチルなど多種類の化学物質を組み合わせた人工香料であり、シックハウス症候群や化学物質過敏症の患者さんなど、化学物質に過敏な人にとっては耐えられないものになるそうです。
 衣類は毎日一定時間着続けるもので、それだけ香り成分に暴露される時間も長く、吸ってしまう量も案外バカにならないものになるのでしょうが、専門医も数年前まではついぞ聞かなかった、と宣うくらい、ここ最近の問題らしいです。となると原因はやっぱり高残香タイプというような最近出てきた新しいものが原因と考えるのが自然ではあります。
 ただ、天然の香料と言ってもしょせんは化学物質に違いなく、人工香料も天然の香気成分を分析してその化学構造を真似たり、純度を上げたり少し分子を改変したりして作っているわけで、人工香料そのものが全ての元凶、と言い切ってしまうのも少し抵抗があります。
 香り成分はものによっては集中力を高めたりリラックスさせてくれたりと色々と生理的な作用もありますが、作用がある、ということは、それだけ人体に色々と影響を及ぼすという訳で、それが必ず良い反王をもたらすとは限らない訳です。むしろ、副作用の存在は当然考えてしかるべきだったのかもしれません。石けんなどに利用された小麦加水分解物による小麦アレルギーの発現など、最近は思いもよらない化学物質禍が生じています。企業としては慎重にならざるを得ないでしょうが、安全性のハードルを上げれば上げるほどコストも急激に増してきますし、100%の安全を万人に保証するなど、莫大な開発費用を掛ける薬品でだって不可能な話です。天然人工を問わず、天文学的な種類の化学物質に日々さらされている我々としては、上古の神農氏よろしく、自らの身体をもってあうあわないをその都度判断するより結局は仕方ないのでしょうね。


コメント
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