かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

マリみて新刊クリスクロスネタばれ感想など一つ。

2006-12-30 23:30:43 | マリア様がみてる
 今日は大分ほったらかしにしていた部屋の掃除をしました。大掃除、というほど徹底したものでもありませんが、記念誌製作をはじめ、さまざまな「仕事」で放置状態にあっただけに、部屋中から出るわ出るわのごみの山。残念ながらごみ収集は年明けですので、このごみ達とともに新年を迎えるしかないようです。まあ少しだけ整った部屋で記念すべき年を迎えることができるのですから、よしといたしましょう。

 さて、本来なら一週間目の昨日やるべきだったのですが、うっかりして忘れておりました。マリみて新刊「クリスクロス」の感想です。前回で別人のごとく変貌を遂げたやに見えた紅薔薇のつぼみ福沢祐巳が、懐かしい形で御帰還。まあ外観と中身のギャップということでしょうか、前作でご本人が「(大人に)なってないよ、全然」とのたまった通り、祐巳本人はさほど変化していないように感じているのに、周囲の見る目が違ってきた、ということなのでしょう。きっちり百面相してますし。少し安心しつつも、ちょっと振れが大きすぎるかな? と感じないでも無かったです。
 ところで今回は、ちょっと想像していなかった展開と登場人物達に幻惑された感じがします。冒頭、久々にせりふ付で桂さんが現れて祐巳と会話を交わしていますし、メインイベントの「バレンタインお宝探し大会」では、いきなり白薔薇のつぼみ二条乃梨子が参加せず、裏方に徹するという驚きのスタートから、まったく予想してなかった田沼ちさと嬢の大活躍! 挙句に2年連続で黄色カードを手中に収める役とは、ちょっと驚きでした。その様子があまりに大きく紙面を取っていて、はじめ読んでいるときには、「脇役(失礼)にこんなに取って、主役の話が満足にできるのか?」と別の意味ではらはらしながら読みました。結果としてその不安はそれなりに当たったわけですが、その割には楽しめたんじゃないかと思います。祥子と祐巳の、紅色カードをめぐる薔薇の館を舞台にした息詰まる(笑)駆け引きとか、藤堂志摩子が仕掛けた白いカードの謎かけゲームとか。ちなみに謎の答えは一応解けたつもりでいますので、謎解きが多分入るに違いない次巻での答えあわせが楽しみです。
 ところで、一番喫緊の話題たるべき祐巳ー瞳子関係ですが、今回も決着はつきませんでした。が、まさかカード探しイベントを無視して、ラストシーンで瞳子から「妹にしてくれ」と頭を下げに行こうとは、こんなところで切って次の話どうするのでしょう? という感じです。まさか次巻冒頭で祐巳があっさり「うん」と言ってロザリオを渡しなどしたら200ページ到底保たないですし、といってこの展開から祐巳が「うーん、ちょっと待って」とは言いにくいのではないか、という様子でもあります。
 それにしても今年は白色カードが未発見で不参加者抽選に供されることになるわけですが、誰の手に渡るのでしょう? 普通に考えると有馬奈々となるのではなかろうか、と思ったりするのですが、このところいろいろ予測を裏切ってくれる展開なので、たとえば乃梨子の妹候補に躍り出てくるような期待の新人、なんていうのもひょっとしてありかも? とか考えたりしております。いずれにしても次は早くて3月でしょうか? このお話をどうつなげて先を描くのか、作家の手腕に期待したいと思います。

コメント
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