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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

『あなたは欠けた月ではない』を読んで

2017-05-06 09:45:42 | 私の読書日記
十何年ぶりに光野桃のエッセイ『あなたは欠けた月ではない』を読んだ。



20代前半頃、光野桃のエッセイにはまって沢山読んだ時期があって、でもある本を読んだ時、著者に心底うんざりして、もう読むのは
やめようと強く誓ったんだったのに、十何年の時間と、思わず手に取ってみたくなるようなタイトルに惹かれて、再び読んでしまった。

最初の数ページは懐かしく読んだ。軽く読めていいなと。でも読み進めていくうちに、やっぱりこの著者の人間性に心底うんざり、
だから二度と読まないって言ってたじゃないかと、再び光野桃に手を伸ばした自分に呆れた。

尊敬できない。
まず、公共の、雑誌なんかよりずっと世の中に残る本の中で、著者を知ってる誰かが読めば誰とわかる人を平気で誹謗中傷する
著者の態度にびっくり。ファッションフリークだが、これではいくら気取ってカシミアシルクのニットだか何だか着ても、似合う
わけがない、いくら年を重ねて50代になっても、子供を立派に成人させたとしても、この人は昔から変わらない。

この本では、自身の半生が赤裸々に描かれているが、その半生にびっくり。
まず中学時代、仲良しでもなかったクラスメイトに通りすがりにこう囁かれたらしいのだ。
「あんたは結婚できないわよ、絶対ね。その性格じゃ、さ。」

最初は、そんなこと言う人いるの??と思ったけど、読んでいくうちに、仲良しでも何でもなかったその友達に、
そうまで言われた理由がわかったような気がした。

20代は、雑誌の編集者として嬉々として猛烈に働き、30手前で、急に結婚して自立したくなり、今でいう猛烈な
婚活(お見合い)をしたらしい。そして得た夫とは交際2か月で結婚。なんと難病を患っていた弟さんが亡くなって49日が終わった
直後に結婚したらしい。その後娘が生まれ、夫の転勤と共にミラノに移住。

日本に戻ってきて、6歳の娘さんが交通事故に遭い、一か月以上意識不明後、奇跡の生還後、
エッセイストとしての仕事は上り調子、40歳前後、ひと回りほど下の美しい人に恋したり(そもそも夫の事を一度でも愛したのか??)
またまた夫の仕事でバーレーンに移住して、孤独に陥って、母の介護もあって一人東京に戻り、今は一人暮らしを満喫中らしい。(夫は以来9年間一人外国暮らし)

これを読んでいるだけでわかる。ものすごい自尊心の強さと極度の自己満足。

そもそも美しい人のファッションについて説いたり、そうでない人のことをとやかく言う資格ってあるのかな??
言ってることと、やってることが大いに矛盾しているんですけど。。

正直、もうちょっと自分の事ばかり考えるのやめてみればいいのに、と思う。

こんなことをGWの朝からつらつら書き連ねる私も私だが。

比べちゃ悪いけど、『島へ免許を取りに行く』の星野さんの方がどんなに素敵で豊かな内面かと思えて仕方ない。

上質なカシミアやとろけるような麻の服に身を包んで武装しても、化けの皮は、いつかは剥がれるのだ。

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