ホテル マウンテンロッジ

雄大な山裾、広大な緑の丘を登り切った
所に古びたホテル マウンテンロッジある
そこは、独り言とお客様会話ある

つづき1

2011-01-30 11:45:04 | 独り言
 聖龍山から一筋の水が流れ幾重にも重なり美麗河に成った、そこは動植物が多く生息し青龍ドラコーンの格好のえさ場であった
だが、人々は生活の糧を求めここに集落を築いた、初めの内は青龍ドラコーンを奉り狩りをしていたのだが、次第にドラコーンに対して
信仰心が無くなり、美麗河から鉱物発見され、都市に変貌していく・・・

美麗河支流の中州に有った龍の狩り場から取って付けられた名が支龍である、龍都の中でも三本の中に入るほどに、にぎわいを放っていた
この支龍は男性にも寛容で「愛玩具にも人権を」スローガンのもとに男性にも教育が施され人気も高く数多くの男性も生活がし愛玩具としても、優秀であるその裏でなぜこうも男性に、寛容なのかと言うとあまり締め付けると反乱の可能性もある

それに男性はある程度満足すれば、だらけてしまう傾向にあるのです

この時代の女性は多岐にわたり活躍していた、子育てはもちろん戦士、労働者、愛玩具まで男性と違い職業は自由に決められ、何時でも変えられるのである
最近は聖龍山から流れ出る鉱物資源により精錬技術発展し、この地から生まれた職業に魔銃、魔砲など、特に魔法を蓄える鉱石や魔法を持つ鉱石も多く見つかっていた、そこで聖龍山には鉱脈有ると噂されたのである

支龍の商業組合が鉱脈の調査をすることになり、鉱夫と研究員それに加えて護衛の戦士など総勢20名にも及ぶ一団がドラコーンに襲われてしまうのだった・・・しかも生き残り4人となり逃げ帰ってきたその中には、女戦士シャイアもいた一団中でも屈指の魔剣士であったが、彼女の着ていた防具は魔石を埋め込んでいる物で耐久力も有る物だったが布きれのように簡単に引き裂かれていた、背中の左肩から右の腰に創傷がひどく致命傷的だったと見て分かるはどのものだった、しかも背中だけではなく両脇腹にはドラコーンに捕まり爪を立てられたその傷跡が丸く少し肉が盛り上がり治っている、盾も魔法やブレス系に強く働くように鍛えているし、こちらも魔石が埋めてあるに係わらず激しく損傷し、解け固まっていた、剣は名だたる魔法師が呪文を刀身に刻み込んだ物を使っていたが、今やそれが名剣などとは思いもよらないほどに変わり果てていた・・・

そう彼女はドラコーンに襲われ何度か耐えて見せたのだが捕まり逃れ最後に、わずかに残った戦士、魔法使いが背を向けて逃げ出した挙げ句爪で襲われ死んでいく中最後の魔力で回復呪文を唱えも回復できないほどの傷を負い、ここまでと腹をくくった時、体全体が薄緑に輝き始めた彼女の傍らには愛する人レナ必死に回復呪文を唱えていた、すると体の痛みが徐々に和らいでいくとともに背中の傷が固まっていったと同時に白銀で鋭い爪が音もなく忍びより気づく頃には空気を切り裂くような音が響き渡った

レナ、声とともに生暖かい血しぶきが雨のよう降り注ぐ、上の方からかすかな声で「逃げて」言うことが聞こえてくるようか気がしたそれに感化されたのか周りから全速で走れと言う声とともに一斉に走り出す、シャイアも縺れる足に手で気合いを入れ叫びにも似た声で「ごめんな」と繰り返し、繰り返し叫びながらレナによって魔力が回復したことで素早さを上げる呪文を自分も含めて周りに掛けるともに振り返るとレナがまさにドラコーンの爪により切り取られ地面に落ちて行くまさにその瞬間だった・・・

レナの左手から先に滑り落ちたロングロッドが空しく地面に突き刺し目映く光り始めドラコーン目つぶしと成った、それを見て心の中でレナ私を生かすためにわざと犠牲になり逃がしてくれるなんて必ずこの地に還ってくる、待っていろよ・・・最後に有りっ丈の声で名を叫んだそれに応えるごとく地響きが起きるほどの鳴き声が還ってきた
白いシーツが敷かれたベッドに黒髪で鍛え抜かれていた筋肉だがどことなく丸みがあることから女性がそこに寝ている事が解る

そこに脇腹から背中の傷までしなやかな指使いで声を掛ける者が居るその声にうっすら気づきながらも寝ていると指がデコボコに成っている傷口に沿って滑らかに滑っていく「シャイア起きて・・・」「ねぇってば・・・」その声に導かれながら起き上がり振り向きもせず、そのまま洗面台に向かうと髪を解かしながら、鏡に向かってつぶやくと文字が浮き出てくる、魔法新聞を読み聴きしながら身支度を整えベッドの方へ歩き始めた洗面台からベッドが見える