西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

Pierre Leroux ・Jacques Viard

2010年06月21日 | 新刊書(海外)
ジョルジュ・サンドの哲学思想に大きな影響を与えたピエール・ルルー

小説「ジャンヌ』(1844)の舞台となったのは、現在のクルーズ県にあるブサック市とブサック城ですが、サンドは共同出版した『独立評論』誌の主宰者のルルーと会うため、何度かこの地を訪れています。サンドが最後にブサックに滞在したのは、ノアンで流行した天然痘を避けるためで、1870年のことでした。ルルーは1849年、国民議会の議員に選出されています。現在も市には彼の名前の通りがあり、ピエール・ルルー公園には彼の彫像があるそうです。

ピエール・ルルー国際学会会長のジャック・ヴィヤール名誉教授は、今年九十歳を迎えられました。
ご子息のブリュノ・ヴィヤール教授が、ご尊父が話されるルルーに関する講話をヴィデオ・フィルムに収め、インターネットで公表しておられます。ブリュノ・ヴィヤール、エックサンプロヴァンス大学教授も同じくルルーの研究者でおられ、ルルーに関する著書を何冊も著していらっしゃいます。下記のサイトで、是非、ご覧になってみてください。

http://www.amisdepierreleroux.org/vaugines/Sommairedesentretiens.html
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幕末の日本・・・西洋語・文化の受容

2010年06月20日 | その他 autres


*:*:* 2010年度7月の談話会の御案内 *:*:*

「幕末の日本開国前後における西洋語・文化の受容とその影響」
パネリスト:
市川慎一氏「日本人のフランス語との最初の出会い
-長崎通詞本木正栄らの忘れられた偉業-」
大橋敦夫氏「洋学資料が語る日本語の歴史」
岡田和子氏「江戸時代の日本人はどのような和蘭語を学んだか」
司会:塩田明子

日時:7月17日(土)15:00-18:00
場所:慶應義塾大学三田キャンパス大学院校舎(マップ【8】)4階 342教室
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html

日本フランス語学会員でない方の参加も自由です。
たくさんの皆さまのお越しをお待ちしております。

*学会ホームページ
http://www.sjlf.org/
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生きること

2010年06月19日 | サンドの言葉より
 
 生きること
 それはなんて楽しいことなのでしょう
 なんて心地よいことなのでしょう

 悲しいこと、夫、心配ごと、借金や親のこと、陰口
 悲痛な苦しみやうんざりするような煩わしいこと
 
 それでもなお
 生きるとは心をとろけさせること

 愛し愛されること、それは天国!
 あなた、あなたも愛すことができるのです

     ジョルジュ・サンド 
故郷の友人シャルル・デュヴェルネへの手紙 1831年7月19日
『書簡集』第一巻 p921(ジョルジュ・リューバン編 Clasique Garnier 1964)

この手紙は、サンドが夫カジミール・デュドゥヴァンと交わした契約(彼女の生活をパリで三ヶ月、ノアンで三ヶ月を交互に送ることとする)にしたがい、二度目のパリ滞在をしている時に書かれたものです。

この引用文に関しては、これに類する文章を合成した引用文やこの文がサント・ブーヴ宛ての手紙に書かれているとする例などが巷に散見されますが、あたかも「毛を吹いて疵を求む」ようにサンドの人生と作品について調べ上げ、サンド研究に貴重な功績を残したジョルジュ・リューバンのサンド書簡集を、本ブログは主たる典拠としています。

サンドの書簡集については、下記の書が参考となるでしょう。
GEORGES LUBIN "Correspondance" 全25巻:Classique Garnier(1964-1991)および第26 巻: Du Lérot, 1995
THIERRY BODIN "Lettres retrouvées" :Gallimard, 2004
THIERRY BODIN "George Sand Lettres d'une vie" Gallimard, 2004, édition sélective

http://pagesperso-orange.fr/George.Sand/Biblio6.html

http://www.amisdegeorgesand.info/fichfaq27.html
 
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日仏美術学会

2010年06月18日 | 芸術(絵画、彫刻、展覧会など)
7月10日に京大で日仏美術学会主催の下記のシンポジウムが開催されます。

テーマ:「日本におけるフランス美術を考える―美術史・展覧会・文化―」
パネリスト:高階秀爾
     :三浦篤
     :吉川一義

14時10分~15時40分 講演
   休憩
16時~17時20分 全体討論、質疑応答

京大文学研究科・文学部 第3講義室(http:/www.bun.kyoto-u.ac.jp/about
/access/)

シンポジウムへの参加は自由ですので、お時間のある方は是非、ご参加下さい。

      
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高樹 のぶ子 インタビュー

2010年06月17日 | その他 autres
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3640

高樹 のぶ子
1946年生まれ。1984年『光抱く友よ』で芥川賞、95年『水脈』で女流文学賞、99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞を受賞。現在、芥川賞をはじめ数々の文学賞の選考委員を務める。2005年より九州大学アジア総合政策センター特任教授。(写真:前田せいめい)

説家の高樹のぶ子さんが著した『ショパン 奇蹟の一瞬』(PHP研究所)はなんとも贅沢な本である。

 高樹さんはスペインのマヨルカ島、フランスのパリ、ノアンなど、ショパンのゆかりの地へ飛び、数々の名曲が誕生した瞬間を小説の形で描写した。


『ショパン 奇蹟の一瞬』(高樹のぶ子著、PHP研究所、1300円、税別)
 それ以外に、本書にはカラー写真付きの紀行文、ショパンの周囲にいた人々の解説も加わり、さらには当代一流のピアニストが演奏したショパン名曲集のCDも付いている。さながらショパンへの究極の愛情表現みたいな本なのだ。

 実は、本書の主人公はショパンだけではない。ショパンに匹敵する、いやそれ以上の強烈な存在感を放つ人物がもう1人登場する。その名はジョルジュ・サンド。フランスの女流作家で、約10年にわたってショパンの恋人だった人物だ。

 高樹さんは、ショパンとサンドの関係を、男と女の最も安定した形の1つだと言う。「現代にも通じる」という男女の理想的な関係。それは一体どのようなものなのだろうか。

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研究会のお知らせ

2010年06月16日 | 女性文学・女性
日仏女性研究学会2010

第6回会員研究発表会

日 時 : 2010年7月10日(土)17:30 ~ 20:30

会 場 : 東京恵比寿・日仏会館 501号室

会 費 : 会員・非会員ともに500円

1. サラ・ベルナールと同時代の女性たち
Sarah Bernhardt vue par les femmes contemporaines
白田由樹(大阪市立大学)

コメンテーター 松田祐子(大阪樟蔭女子大学)


2. 「性」や「種」の境界を越える可能性をめぐって ― コレットなどを中心に ―
A propos de la possibilité de dépasser les frontieres de sexe et de genre
- Autour des romans de Colette -
吉川佳英子(京都造形芸術大学)

コメンテーター 小野ゆり子(中央大学)

司会  佐藤浩子(川村学園女子大学)

問合せ先:佐藤浩子(duras @ rose.ocn.ne.jp)

http://cdfjf.blogspot.com/

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英女性文学賞「オレンジ賞」

2010年06月14日 | 文学一般 海外
英女性文学賞「オレンジ賞」に米作家キングソルヴァー
2010年06月10日 13:28 発信地:ロンドン/英国

英ロンドン(London)・ロイヤル・フェスティバル・ホール(Royal Festival Hall)で行われた2010年の英女性文学賞オレンジ賞(2010 Orange Prize)の授賞式で、同賞を受賞した米作家バーバラ・キングソルヴァー(Barbara Kingsolver、2010年6月9日撮影)。(c)AFP/BEN STANSALL
関連写真1/1ページ全1枚

【6月10日 AFP】(一部訂正)女性作家による英文小説に与えられる英文学賞オレンジ賞(Orange Prize for Fiction)に、米作家バーバラ・キングソルヴァー(Barbara Kingsolver)の小説『The Lacuna』が選ばれた。賞金は3万ポンド(約398万円)。

審査委員長のデイジー・グッドウィン(Daisy Goodwin)氏は受賞作について、「息をのむようなスケールで痛切な時代を描いた」と評した。審査委員の意見は当初まったく異なっていたが、最後には妥協することなく皆同作を支持したという。

『The Lacuna』はキングソルヴァーが9年ぶりに執筆した6作目の小説で、米国生まれの若者ハリソン・シェパード(Harrison Shepherd)の物語。メキシコで育ったハリソンは、そこで芸術家のフリーダ・カーロ(Frida Kahlo)やソ連からの亡命者でボリシェビキ派だったレフ・トロツキー(Leon Trotsky)と出会う。こうした人物たちと付き合いがあったため、のちに米国に戻ったハリソンは取り調べを受けることになる。

キングソルヴァーの代表作は、小説『ポイズンウッド・バイブル(The Poisonwood Bible)』。(c)AFP




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Seminaire Balzac 2009-2010

2010年06月13日 | 文学一般 海外
Jose=Luis Diaz 先生からのバルザック研究セミナーのお知らせです。

Prochain rendez-vous le 12 juin 2010, à 10 h,
pour la journée finale du séminaire "Balzac et l'homme social"
qui nous réunira à la Maison de Balzac ( 47, rue Raynouard, 75016 - Paris)


10 h: François Kerlouegan (Lyon II), "Balzac sociologue du corps. Les gestes sociaux dans Illusions perdues"

11 h : Sandra Jacquemoud-Collet (Marne-la-Vallée), "Sociologie des voix balzaciennes dans La Comédie humaine".

14 h 15: Owen Heathcote (Bradford), "Le Bureau comme sociotope balzacien, du Colonel Chabert aux Employés"

15 h 15 : Dominique Massonnaud (Grenoble III), "Balzac et le Palais-royal, de l'ancien Louvre à l'espace public"
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女性のペンネームを使う男性作家

2010年06月12日 | 文学一般 海外
http://newsweekjapan.jp/column/sakai/2009/11/post-87.phpより

「ヤスミナ・カドラ」とはアラビア語の名前で「緑のジャスミン」という美しい意味。
女性の名前だが、実は本人は、軍人出身の男性作家である。フランス在住のアルジェリア人。
ほぼ毎年新作を出してはベストセラーとなっている人気作家。

1955年アルジェリア生まれ。本名、ムハマド・ムルセフール。アルジェリア軍の将校時代、軍の検閲を逃れるため女性名のペンネームで執筆活動をはじめ、文学、ミステリと幅広いジャンルで次々と話題作を発表した。イスラムの声を伝える作家として、国際的に高い評価を得、作品は25カ国で翻訳されたが、2001年に自伝を発表しフランスに亡命するまでその正体は不明だった。2005年に発表した『テロル』は、イスラエルとパレスチナを舞台に、この地に存在する根深い社会問題と夫婦の哀しい愛の姿を描いた作品。「本年度の最高の一冊」と《フィガロ・マガジン》に絶賛され、フランス書店組合賞を受賞している。

著作
『カブールの燕たち』早川書房 2007
ターリバーン政権下のアフガニスタンで狂気の淵に追い詰められる知識人夫婦を描いている。
タリバンに統治されたアフガニスタンの首都カブールは、まさにこの世の地獄。廃墟と化した町では死刑が横行し、人心は荒廃していた。拘置所の看守アティクの心もまた荒みきっていた。仕事で神経を病み、妻は重い病に冒されている。友人は離縁を薦めるが、命の恩人である妻を棄てることは……。だがやがて、アティクは夫殺しで死刑を宣告された美しい女囚に一目惚れしてしまう。女を救おうと右往左往し、やつれていくアティクを見て、彼の妻は驚くべき提案をするのだった……。壮絶なる夫婦愛を描いた衝撃作。

『テロル』早川書房 2007
イスラエルの都市テルアビブに瀟洒な家をかまえるアラブ系の医師アーミンは、最愛の妻シヘムとともに幸福な生活をおくっていた。だが、あの自爆テロがすべてを変えた。19名の犠牲者。その中にシヘムがいたのだ。呆然とするアーミンに刑事は衝撃的な言葉を吐く。「テロの首謀者はあなたの妻だ」妻は妊婦をよそおって爆弾を腹に抱え、自爆したという。なぜ彼女がそんなことを…。アーミンは真相を探るため、妻のルーツを探り、やがて想像を絶する真実に辿りつく。イスラムの夫婦の見えざる亀裂を描き出す、哀しみに満ちた愛の世界。テロが横行する極限下、イスラム社会の至高の愛と究極の絶望を描いた傑作。
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写真 photos

2010年06月11日 | 旅と文学
*ノアンのサンドの館のホールと天井 ↓ Hall d'entrée maison de Georges Sand à Nohant, Indre

http://www.panoramio.com/photo/35802911

*ブサック城のサンドの部屋↓ Chambre de George Sand au chateau de Boussac, Creuse

http://www.panoramio.com/photo/35802896

ブサック城は、サンドの小説『ジャンヌ』の舞台となっています。

*ドルメン石 Dolmen de Saint Priest la Feuille, dit "La pierre folle", Creuse

http://www.panoramio.com/photo/35600573
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