自転車乗りの自転車屋です β版

新潟県新発田市でサイクルショップ27(CS27)という自転車店を営んでいます。

カーボンバー

2008-01-06 23:22:35 | CS27のブログ

BOMA HB-03 カーボンバー

使用カーボンは東レのT-700です。
普通はフレームに採用している素材で、高価になるのであまりハンドルには使われてないようです。
バーテープ巻いちゃうとロゴが隠れちゃうよォ。

この『BOMA』はASKトレーディングって商社のブランドなんですが、元々はカーボンプリプレグやカーボンクロスを輸出していました。それが提携会社に委託してフレームやパーツをリリースするようになったようです。
商社?自転車のこと知らないんじゃないの?って思うことなかれ。
提携会社はヨーロッパやアメリカのメーカーのフレームをOEMで作っている会社ですし、商社の営業兼アドバイザリースタッフはロードやピストの選手でした(ウチの担当者はピストの選手でした)。
フレームやハンドルの形状は日本人に合わせています。

担当者が来たときに「BOMAってブランドはご存じないかと思いますが…」って言われたんですが、私が知ってたんで驚いていました。
フッフッフ、見くびるんじゃないよ。私は06サイクルモードでしっかりチェックしています。はっきり言ってあまり人気のないサイトでしたが、ビデオに撮ってるんで店でカーボンソールやMTBバーを観てる方もいます(実はこれは製品化してない。らしい…)。

どうやらこの担当者、私がシクロウネに勤めていた頃に取手一高に居たようで、向こうで会ってたかもねって話になりました。いやぁ、狭い業界です…(^_^;)

その担当者が持ってきた自転車。

CT-11C カーボンモノコックフレーム

当初、T-1000を使用して軽量化を図ることも検討したそうですが、剛性が高すぎて万人向けにならないということで、T-700・12Kユニデレクショナルカーボンを採用したそうです。T-1000を使用すると材料費が倍以上になるっていうから、リーズナブルではないですね。
表層は耐久性を上げるためにT-700・3Kを使用しているので綺麗な仕上がりになっています。


試乗する前に担当者曰く
「そんなに軽いフレームじゃないんですよ。Sサイズで1150gなんです。」
「あっ、良いんじゃないですか。安全な重量だと思いますよ。」と私。
「判ってくれますか。そう言ってくれたのは都内のショップの○○さんと△△さん。大抵のショップの方には、もっと軽く出来ないのかって言われるんです。」と担当者。

田舎モンだと思って、なめてもらっちゃ困るぜい。それくらいウチのお客さんでも判るわぁ。まあ、営業トーク半分って事で受け流したけど。

インプレ!試乗車なんでガシガシ乗ります!!!
剛性感が高く、加速すると、えっ?えっ?って驚きます。バネ性が高くペダルを踏んだ以上の加速を感じます。これは先に価格を聞いたから驚いたけど、T-700クラスのカーボンなら納得の高弾性です。
ホイールは初速の重さが感じられるものの、30km/h付近からの加速で伸びがあるし、ダンシングしてもヨレは感じられませんでした。

フレームが重いって言ったって、同じ価格帯の平均よりは十分軽いんで何の不満も無いですね。

体感的に価格の2倍以上の性能があるって言っても良いかも。
なぜ安い設定になってるかって?そこは商社の強みで材料を自分のところで仕入れれるから中間マージンが浮いた分、製品に還元できるんですね。

唯一の欠点(ウチのお客さんの反応)は、ロゴのデザインがどうもなぁ…でした。
08はデザインが変わるので反応はどうかな?

メーカーサイトへ行ったらウチの名前が載ってない!
コラテックもそうだけど更新遅いぞ
コメント
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