あれからだいたい1か月。
この渋い感じがなんとも贅沢で居心地の良い日本美を感じさせます。
子芽の天葉にも墨が浮き出て来ました。黒牡丹の摩訶不思議でミステリアスな魅力ですね。
秋の成長期を迎え、再び根が伸びだしています。魅惑のワインレッド根がまた良い味を出しています。
黒牡丹は単に金牡丹の青という枠では語りきれない魅力を備えています。地味で渋い黒牡丹も良し!金牡丹へと変化途中の派手な黒牡丹も良し!どちらも大変魅力ある姿です。
どうも派手になると「つまらない」「初心者好み」などと偏った見方をする人も居て視野が狭いなぁと呆れるものです。
変化全てひっくるめて黒牡丹の魅力の深さなのに都合のいいセールストークで偏ったイメージを流布していますね。
年齢を経ると地味なものに惹かれる、などという意見もありますが、あくまでそれぞれの好みの問題であり「地味な方が変化を楽しめる」という年齢による体感時間の変化によるものでしょう。
商売している人が「趣味家」に優劣をつけるのは感心しません。千差万別の楽しみ方があることを前提にしないと限界集落趣味に拍車をかけるでしょう。
蘭の趣味をしているつもりが、偏見、差別感情で劣化した「優越主義」による誰かの「都合のいい趣味家」にならない様注意しましょうね。
こんな美しい黒牡丹を見ていると、そんな醜い世界なんか忘れてしまいますね