私の顔を見ればいつも、しかめっ面で憎まれ口を叩いてくる上司が、非常に嬉しそうに澁澤龍彦とその書斎について、そして澁澤の旅について語った。
その顔はとても嬉々として純粋な憧れに満ちていて、私は同じだけの笑顔を向けてその話に相槌を打った。
「じゃあね。」
信じられない言葉が、別れ際に発せられた。
驚き見上げた私の視線の先には、笑顔があった。
「いつもこんな顔をしていてくれたらいいのに。」
叶うはずもない願いを、ほんの一瞬きり願ってしまって、慌てて打ち消した。
「お前の顔はグロい。」
・・顔限定でいいのですか。
「お前は、存在そのものが恥ずかしいんだ。」
・・否定はできませんね。・・と微笑で返したら、あ、一瞬慌てましたね。
「朝、俺と同じ時間に出勤するな!」
・・ストーカーじゃないんだから、偶然の回避は不可能です。
「あ、今の言い方はかわいい。」
・・好みが非常に判りにくいので、データ集積してください。
添えるものなら希望に副います。
「ホルダー付けて煙草吸ってると、因業ババァみたいだな。」
・・年齢がまだ足りません。
「お前は、可愛くないわ、要領悪いわ、そのうえ歯までぼろぼろだなんて、最悪だ!」
・・要素が偏りすぎです。
「お前の存在価値を認めてやる。」
・・11ヶ月余り、認められていなかったことに驚きを隠せません。
「お前、今度大きくて真っ黒いサングラスしてこい。」
--「さすがに怖い感じになるので、持っていません。」
「・・お前とはやっぱり友達になれねぇな。」
・・友達の基準、教えてください。
【過去記事】(進化の過程)
評価(語録)Ⅰ。
評価(語録)Ⅱ。
評価(語録)Ⅲ。
評価(語録)Ⅳ。
評価(語録)Ⅴ。
評価(語録)Ⅵ。
その顔はとても嬉々として純粋な憧れに満ちていて、私は同じだけの笑顔を向けてその話に相槌を打った。
「じゃあね。」
信じられない言葉が、別れ際に発せられた。
驚き見上げた私の視線の先には、笑顔があった。
「いつもこんな顔をしていてくれたらいいのに。」
叶うはずもない願いを、ほんの一瞬きり願ってしまって、慌てて打ち消した。
「お前の顔はグロい。」
・・顔限定でいいのですか。
「お前は、存在そのものが恥ずかしいんだ。」
・・否定はできませんね。・・と微笑で返したら、あ、一瞬慌てましたね。
「朝、俺と同じ時間に出勤するな!」
・・ストーカーじゃないんだから、偶然の回避は不可能です。
「あ、今の言い方はかわいい。」
・・好みが非常に判りにくいので、データ集積してください。
添えるものなら希望に副います。
「ホルダー付けて煙草吸ってると、因業ババァみたいだな。」
・・年齢がまだ足りません。
「お前は、可愛くないわ、要領悪いわ、そのうえ歯までぼろぼろだなんて、最悪だ!」
・・要素が偏りすぎです。
「お前の存在価値を認めてやる。」
・・11ヶ月余り、認められていなかったことに驚きを隠せません。
「お前、今度大きくて真っ黒いサングラスしてこい。」
--「さすがに怖い感じになるので、持っていません。」
「・・お前とはやっぱり友達になれねぇな。」
・・友達の基準、教えてください。
【過去記事】(進化の過程)
評価(語録)Ⅰ。
評価(語録)Ⅱ。
評価(語録)Ⅲ。
評価(語録)Ⅳ。
評価(語録)Ⅴ。
評価(語録)Ⅵ。
幸運なのか、不運なのか分かりませんが、素晴らしい確率のもとでいらっしゃいますね。
ベタな展開になりつつあるところが、
なんとも微笑ましいです。
毎日の暴言に、超愛を感じました(笑
こんなヤリトリが横で行われてたら、仕事せずにメモ取りながら聞いてしまいそうです(笑
僕などは、澁澤と聞くとすぐ反応しますが、無関心の人の方が大多数だと思います。
alice-roomさんが、仰っているように、素晴らしい確率の環境にいらっしゃいますね。
炸裂だね。
ゆうすけ氏>saorrとしては、ゆうすけ氏の元上司I氏+お隣の気分屋?K氏を足して2で割ったような存在なきがします。
>「お前は、存在そのものが恥ずかしいんだ。」
・・否定はできませんね。・・と微笑で返したら、あ、一瞬慌てましたね。
マユマユのこういうところがたまらなく好き。
あなたのように凛としていられたら、saorrのプライベートがここまでぼろぼろにはならなかったはず。
どこまでがんばれるかわからないけど、自分に自身を持つようにがんばってみる。
仏文出身者ですから、推して知るべし、です。>上司
確率はかなりのものだと思いますし、他の社員に同じような話ができる人はいません。
だからこそ、上司は同じ匂いのする私に過剰反応するわけなのですが、自分自身は正統な立ち位置に居ないと、私のことを「変態」とかいっていじれないわけなので、彼なりの葛藤があるようなのです(笑
>ダルさま
今後、更にベタな展開を期待するならば、次のなりゆきは「ああ擦れ違い」という方向性かもしれません。
となると、一旦私に厳しくしすぎちゃってちょっと心が離れてしまうということになるのですが、想像に易すぎて気が滅入ります。
>ゆうすけ
甘い。そんなんじゃ足りない。滅茶苦茶甘いです。
この私でも時折本気でカチンとくることがあるくらい。
社員全員が興味津々で聞いているのは事実です。
澁澤の話に続いて、「ユイスマンスの『さかしま』みたいな部屋なんてほんとは憧れなんだけど・・」ときたときには、正直クラっときました。
嗜好が似ているというのは親近感があるものなのですが、こうもニッチな分野で似通っているのは、何かしら背筋の寒い思いがします。
上司は、通常は私に対して決してこの類の話を振ってきません(笑 心の中だけでその親近感をひっそりと愉しんでいるつもりのようです。(みえみえですが)
>saorr
この台詞を発する際に、一瞬の間をおいて考えて、とても淋しそうに(意味ありげに)微笑してみたのです。えへへ。
ツンデレは大概ナイーブな人だと相場が決まっていますから、「陰」っぽいニュアンスには弱いのです。大成功。
凛としているかどうかは別として、笑いのセンスはたまーにカリカリする社内を緩ませる力があります。
自信なんて全くないけど、のびのびしてると、なんだか私だけでなくて周囲のみんなも愉しそうなの。
saorrのところはいますんごく大変。
saorrの感覚と同じ仕事を分けていることの感覚がずれているからだし、話し合いたくても(っつーか話し合ったけど)理解しもらえるようにうまく話せなかった。
社内の人との距離のとり方がとても上手なマユマユ。
羨ましいです。
あなたと私は違うけど。saorrもきちんとした距離感が保て、社内の人から奇異の目で見られても、にっこりと返せるようになりたいです。
葛西さんいわく、「個性的な部分を隠そうとせず、自信を持てばいいのに」ということだそうですけど。
自信、なのかなぁ。そうかもね。
自信がないからこそ、そしてそれをなんとか補おうとすることにより、精一杯マトモに見せようとして頑張っちゃう。そうすると、自分が思っている自分のサイズ(枠組み)が相手に伝わりにくい。
自信がないなりの開き直りっていうのかな。
「こんだけしか出来ません!」というあっけらかんとした明るさ。それが正しい理解を生み、笑いと親密性を生むのかなって思ったりします。
もちろん、それを受け入れてくれるだけの素敵な人々に囲まれていることが前提なのだけれどね。
私は、前の職場の人材について、それに値すると思っているよ。