いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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アンケートって、そういうもんじゃないですか?

2008年06月10日 20時00分42秒 | 俺のそれ
某所で絡みが酷くなっていくさまを観察したので。

といいますか、これなんですが。

はてなブックマーク - アンケート調査(敢えて無味乾燥なタイトル) - 元検弁護士のつぶやき



よくアンケート調査結果から色々と推測してみたり、データを利用して議論の土台としたり、まあ有用なことは多いわけです。そういう時に、「アンケートに答えたヤツラは、全員匿名だ、許せん」とか、「一次情報を検証する術がない!結果は陰謀ではないのか!」とか、「アンケートに答えたのは、全部○○関係者じゃないのか!!」とか、そういうことを言い出せばキリがないわけです。

通常であれば、対象は提示されるし、恣意的に抽出して「意図的な結果」を報告しても検証手段は受け手側にはないのは同じですし、となると、受け手側には「それなりの慎重さ」や「バイアス」等の可能性を織り込んだ上で情報や結果なんかを受取るものではないでしょうか。信頼度というのは、完全ではない、ということを最初から前提としている、ということですよ。


仮に、「裁判員制度に賛成ですか」というアンケートがあって、「7割以上が反対」という結果である時、「これは裁判員制度を潰したい連中の陰謀ではないのか。アンケートに答えた連中は全部匿名さんの意思じゃないか。これを確かめる方法がないのだから、このアンケート結果はニセじゃないとどうして判るのか」とか、いくらでも難癖の付けようはある。すると、受け手の人に、「答えた全員のリスト」でも提示せよ、ってな話になりかねず、そうなれば調査そのものが困難になります。誰も答えてくれなくなってしまいますよ。


拙ブログ記事だけでも、「アンケート」で検索するとかなりあった。

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/s/%A5%A2%A5%F3%A5%B1%A1%BC%A5%C8


分野は結構バラバラで、結果については「鵜呑み」型っぽい時もあるし、「眉唾」型(少し疑っているかな、や、バイアスじゃない?、みたいな)っぽい時もある。全部が全部、これが完璧な結果を表しているんだ、なんてことではない。
でも、傾向をみたり、自分以外の大勢の人々の意見を知ることができるので、「自分の思い違いだったかも」とか「自分の仮説は違ってたな」とか「みんなと自分は正反対の意見だったな」とか、そういうのを知る・考えるキッカケにはなります。


なので、「匿名者の体験談をいくら集めてきても、無駄ムダムダムダーーーッ!」とかDIO状態の意見を言われても、社会全体としては困ってしまいます。あくまで受け手側が「どういう目で見るか」「どう考えるか」ということが大事なのですから。あるデータだけを恣意的に取り出してきて、都合よく印象付けたりすることに利用しようという動きが出ることは、ままあるだろうと思いますよ。それは特定分野に限ったことではないでしょう。けど、そこで「ちょいと待ちなせい」みたいに考えることが必要だ、ということだけです。納豆でダイエットみたいな話と何ら変わりがない、ということです。


匿名者の意見や体験談を集めることに意味はない、みたいな意見の方が、社会的にはほぼ意味がありません。
例えば「イジメにあったことのある児童、生徒」が匿名で体験を語ることが、無駄なのだ、とか思いますか?そういうアンケートや質問事項は、役立つことは多いですよ。「夫や彼氏などに暴力をふるわれた体験談」とかも、匿名だと無駄なんですか?学校で教師が罵倒されたり暴力をふるわれた経験についての調査は、意味がないのでしょうか?実例として、学校や保育園・幼稚園での体験談は報じられていましたが、社会の大勢から「それは無駄だ、どうせ教師や保母さんの陰謀で捏造された体験に過ぎないかもしれない」というような非難は聞いたことがありませんが。


ただ単に○○陣営は憎らしいので「匿名関係者のアンケートや体験談には意味がない」とか「ウソを言ってるだけなんじゃないのか」とか、言っているようにしか見えず、そういう意見こそが生産的な議論を阻んでいるようにしか見えないのです。




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