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オバマ大統領来日の効果とは

2014年04月24日 12時47分44秒 | 外交問題
安倍政権のここまでの外交的成功で挙げたポイントといえば、せいぜい日豪FTA妥結、という点だけであろうか。


日中、日韓関係をはじめとする対アジア外交という面においては、赤点続きと言ってもいい。外遊などをたくさんこなしてきた割には、これといった成果が得られてこなかったということである。


さて、安倍政権だけではなく、安倍政権誕生を支えたであろう従米派勢力の、最大の関心事は「TPP交渉妥結」であったはずだ。


安倍総理は、以前からTPP参加を言ってきたわけだし、讀賣グループや経団連をはじめとする経済界なんかも、何が何でもTPP参加だ、と狂ったように要求してきたわけである。


そもそも、KORUSが始まってしまえば、日本は圧倒的不利な状況に追い込まれ競争に負ける、と散々脅していた連中が大勢いた。
で、米韓の貿易協定の影響で、日本はどうなった?


対米輸出は堅調だ、とか言うんじゃないでしょうね?(笑)

アベノミクスで輸出が大きく貢献したかと言えば、それは「存外大したことなかった」というのがこれまでの経過ですよね?

一部企業の好業績は伝えられてはいるが、それでもかつての日本企業の輸出による経済活動の牽引、というところまでには至っていないわけだ。海外移転が進んだ結果、日本からの輸出が必ずしも生産活動に大幅に貢献する、というものでもない、ということが分かっただけであろう。


そして、米韓FTAの発効の結果としては、日本からの対米輸出という点においては、目立ったマイナスの影響が観察されていないのでは、という話である。まあ、米韓FTAがなければ、日本はもっと対米輸出を拡大できていたはずだ、というのを実証できる、というのであれば、その規模を算出してくれればよいのですがね。



経団連のヤツらは、TPPに参加しないと日本は潰れる、みたいに脅していたろう?
だが、あれから何年経った?
2010年の菅総理の時から、4年だぞ?
その間、東日本大震災という大きなダメージもあったし、原発だって止まったぞ?


それで、日本は潰れたのか?


単なるコケ脅しに過ぎなかった、ということを証明したのだよ、ヤツらは。


TPP交渉妥結を日本に求めるのは、利益が見込めないと上の方で判断すれば、日本除外というのが選択肢として残るだろう。


農産物関税だけで、ここまで揉めるとも思えない。
他にいくらでも譲歩できるものはあるはずだから、だ。



安倍政権も、従米派の手下どもも、非常に焦っていた。
何としても交渉を妥結させねばならない、と。

だが、オバマ政権側にとっては、その利益が見えない、ということなのだよ。



故に、拒否、だな。
今後も暫くは膠着状態が継続されるだけだろう。



オバマ大統領としては、安部総理に手を貸したくなんかなかったはずだ。
だが、外務省が日参御礼参りをしつこくやったお陰で、どうにか訪日を受諾したに過ぎない。


それは、非常に形式的なものであり、安倍総理のポイントゲットとはなるものではない。

会談のテーマがないので、尖閣だの、日米同盟だのというお題目を持ち出してきたに過ぎない。





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