雨の日にはJAZZを聴きながら

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Fredrik Kronkvist 『 Altitude 』

2006年03月01日 21時01分21秒 | JAZZ
スウェーデンのアルティスト,フレドリク・クロンクヴィストのお話の続きです。一昨日,「彼のリーダー・アルバムは『 Maintain 』だけ」などと嘘を言ってしまいました。実は2003年に『 Altitude 』(sittel)を発表していました。ごめんなさい。本作は『 Maintain 』ほどではありませんが,クロンクヴィストの熱いブローが楽しめる好盤です。メンバーは『 Maintain 』と同じく,ダニエル・ティリング(p),マーティン・シェーステッド(b),ダニエル・フレドリクソン(ds)のカルテット編成です。

本作でもクロンクヴィストの激しく昂揚していく熱きフレーズは健在ですが,力技一発の『 Altitude 』と違って,ほのぼの歌物,しっとりバラード,中近東ジャズ,はたまたモンク調やラテン調など,チェンジ・オブ・ペースを用いて飽きない作品に仕上がっています。アルバムとしての統一感は希薄ですが,なかなか出来の良いアルバムだと思います。ピアノのダニエル・ティリングも,スケール感のあるリリカルな演奏で素晴らしく思わぬ収穫でした。

クロンクヴィスト『 Maintain 』の試聴はこちら

P.S. ヤン・ラングレン自らが発掘してデビューさせた女性歌手,ミリアム・アイダのアルバムに,クロンクヴィストが参加していると,一昨日書きましたが,この『 Altitude 』の内ジャケを見たら「Very special thanks to my lovely wife Miriam Aida 」と書いてありました。なんだ,奥さんなのね。


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