色んな業界で・・・

いま何かと話題の抗酸化
先日、あるTV番組で芸能人の方が電気炊飯器を購入するために品定めをしていたのですが、お勧めされたのが真空保温ができる炊飯器でした
その炊飯器は炊き上がったご飯が蓋を開ける度に空気に触れることで酸化し、色や臭いに変化が現れるため、常に真空状態にする事で長時間炊きたての美味しさを保つと言う物です(理屈は良く分かります)
とうとう抗酸化もここまで来ましたね
そう人の細胞も酸化により老化が進みます。肌や髪の損傷、あるいは癌も細胞の酸化によるものだと言われていますね
そのためセーヌやラ・ポーデュベベには抗酸化のエキスパートと言えるフラーレンを配合したのです

ここでフラーレンをもう一度簡単に説明してみましょう

フラーレンとは活性酸素の除去に優れた抗酸化物質です。活性酸素が体や肌（細胞）への悪影響を及ぼす錆のような物として注目を集めるようになると様々な抗酸化成分が次々に登場してきました。
その中でもフラーレンは最強レベルであり、他の原料とは比較にならない能力を持っています。
例えばビタミンＡ・Ｃ・ＥやコエンザイムＱ10やアスタキサンチン、α－リポ酸なども抗酸化成分の代表として重宝されてきましたが、そのほとんどが、自らが酸化されることで、活性酸素を消去するため簡単に効力を失います。
それに対してフラーレンは別名『ラジカルスポンジ』と呼ばれ、過剰に発生し暴れて細胞を傷つけてしまう活性酸素を大量に吸いこみ、閉じ込めます。
また他の水素系は自らが酸化される事で能力が奪われ、その持続時間が約２～３時間と短いのに対して、フラーレンは酸化変換されないので効果の持続時間が長いのも特徴です。

またフラーレンはスキンケア商品の配合として注目を浴びていますが髪や頭皮を健康に保つ効果にも非常に優れ、皮脂の酸化を防ぎ毛乳頭の活性を促がす研究結果が出ています。またパーマやヘアカラーの酸化劣化や紫外線やドライヤーなどにるダメージの軽減にも優れているため頭皮・頭髪の健康維持に期待がもたれています。
こんなに優れたフラーレンをセーヌやラ・ポーデュベベには惜しみなく配合しています

未来

先週の広告のセールスさんの飛び込みから始まり、昔の事を思い出しながら書いたけど、この話はそろそろ終わりにしたいと思います
初めはただ綺麗な髪へのこだわりでオープンした美容室でしたが、気がつくと女性の育毛を真剣に考えるようになっていました
それは、私にその必要性を教えてくれた恩師や、その方の友人のお医者様からの貴重なお話が今の技術に繋がっています
美容室経営の中で安全を提供する事は、ある意味捨てなければならない事がたくさんあります（これは美容室に限った事ではなく飲食や食品販売でも我欲に囚われた不正がたくさんあります）
それは美容室にとって危険と知りつつも高利益となるメニューなどの完全廃止などお客様を守るために我欲を捨てられるか？（例えばパーマとカラーを同日に行うなどクレールではいつも断っている事です）
むかし瀬戸内寂聴さんの「亡己利他」（もうこりた）と言う言葉を聴いた事がありましたが、その意味は「己の利益を忘れ他人を救う」と言う意味だそうです。私はこれこそがサービス業の精神だと思いました（特に寂聴さんを信仰している訳ではありませんが・・・）
今では多くの競合店が犇めく中、ディスカウントなどで必死に集客を図るお店がたくさんありますが、そんな時でも周りに振り回されず「ダメな物はダメ」と断る勇気を持ち続けて欲しいと思いますし、どんな時でも私たち美容師が忘れてならないのは「髪も大切なお客様の体の一部なのだ」と言う事です

流行を追い求める美容業界である限り、これからも様々なサービスが出て来ると思います。しかし安くて便利と言う化学の恩恵を受けながらも、アレルギーや女性の脱毛が増えている事も忘れないでくださいね

最後になりましたが、ここまでの連載記事を読んで頂きありがとうございました。ただ何とも個性的（変わり者？）と思われてしまうかもしれませんが、私の一番の願いは「いつまでも自分の髪でおしゃれを楽しむ」そのために安全な美容をこれからも提供し続けたいと思っている事です
そして、それを求めてくださるお客様がいる限り、これからも頑張り続けたいと思います

それは次世代の子供達のためにも
退屈な連載記事にお付き合い下さいましてありがとうございました