こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

時間を越えたお話です。

2007年04月22日 | プラネタリウム

 昨日は「国立科学博物館」に行きましたので、今日がプラネタリウムデーって事で「中央区郷土天文館」通称「タイムドーム明石」へ行ってまいりました。

 この「タイムドーム明石」は「郷土資料室」、「プラネタリウム」、「区民ギャラリー」を併せた施設で、歴史や芸術に興味を持っている人々の交流の場所として昭和55年に「築地社会教育館」内に開館した施設で、付近には築地市場、建物の隣は「聖路加病院」があるのでランドマークには困らないでしょうね。ただ、建物がもの凄く地味で、ふとした拍子に通り過ぎてしかも知れませんね。実際私も通り過ぎそうになりましたから…。最寄り駅は「東京メトロ」の「日比谷線 築地駅 3・4番出口」か「有楽町線 新富町 4・6番出口」から徒歩で10分程度になります。車ですと「築地本願寺」の近くのコインパーキングになるでしょう。モーターサイクルですと、建物の駐輪場に駐車できます。プラネタリウムの入館料は「大人300円」と、まぁこのクラスでしたら標準的な金額ですね。ただし区内の小中学生は無料と結構「中央区民優位」な点が多々あります。とりあえず、建物に入り、右側にあるエレベーターで6Fへ。降りて右に「カウンター」と「券売機」がありますのでそこでチケットを購入。今回のプログラムは「「春の星座」とプログラム番組「虹の天球儀」でこの「虹の天球儀」は作家「瀬名秀明」氏の小説を元に、プラネタリウムという機械が持つ魅力と、それに見せられた人々が過去・現在・未来と時代をつないでいく姿を描いた作品です。

 今回は14:30上映開始で、14:20開場。薄いアイボリーと群青色をメインに使い、綺麗で、十分な明るさがあるドームの入り口周囲には「星雲」「星団」等の天体写真が飾られており、その他天文に関する資料が何点か飾られています。ドームは直径12m。水平型で、シート配列は扇状で86席あります。シートはかなりゆとりがあり、隣との間隔、幅、硬さは良好です。リクライニングの方式はボタン式で、右側手すりにあるボタンを押すとリクライニングできます。これは「レバー式」が「ボタン」に変わっただけですね。そして、1番特徴的なのが、「デジタルプラネタリウム」である事でしょう。普通「プラネタリウム」といえばドームの中心に「プラネタリム(投影機)」があるのですが、ここは、6機の液晶プロジェクターを使って投影するのです。簡単に言えば「アイマックスシアター」でプラネタリウム」を映すって事ですね。この方式ですとドーム内が広く使えるっていうメリットがあります。実際後ろの中心部分に座っても視界はクリアーです。大抵この位置ってプラネタリムがあって視界を遮ってしまうんですよね。逆に、この「デジタルプラネタリウム」のデメリットは「星が滲む」事でしょう。光学式(要は一般的なプラネタリウム)は星座原版から漏れた光で照らすのでハッキリしていますがデジタルプラネタリウムは「プロジェクター」なのでにじみが出来てしまうのです。なのでこの「滲み」に為に細かい星空の再現が難しいのです。機種は「五藤光学 GX-AT」あと、ここは生解説では無く「サンシャイン スターライトドーム 満天」と同じく全てオート番組で行っています。

 時間になり、上映が開始されます。「五藤光学」製作、市販のオート番組なので背景は特に指定が無く、何処かの山のお花畑から始まります。正面は西で、太陽が沈み、夕焼けの表現も宵の明星「金星」も月も登場しません。ちなみに全て「BGM」が流れる時に「曲名紹介」がテロップで現れますので何の曲かすぐに解ります。でも解った所で「なんだ」って言われればそれまでですけど。日が沈み、大体時間は21時頃でしょうか、そこで空が止まります。で、いきなり妖精登場。声は鈴の音で、どうやら「春風」の妖精みたいです。「アウステル」ですね。関係無いですがウチのキャラクターで「気象精霊」で「セルフィーヌ」さんの相棒である「リセ」さんの公式名は「リセルアーテ・アウステル・フォーニエル」なんですよね。それはさて置き、この番組では「星空」を「お花畑」と見立ててナレーションが始まります。「まず、春のお花畑で迷わない為の目印を探します」と「北斗七星」。それで、驚いたのこの北斗七星の形の説明が「ひしゃく」では無く「洗剤のスプーン」!時代は変わりました…。そこから定番の「北極星」をだしてまた北斗七星に戻ります。ここで「おおぐま」が紹介され、北極星に戻って「こぐま」それから「ひしゃく」の柄の部分を湾曲にのばしていって「アルクトゥルス」で「うしかい」さらにのばしていって「スピカ」で「おとめ」アルクトゥルス」と「スピカ」から三角を作る星「デネボラ」を見つけて「春の大三角」が完成します。そしてこの「三角形」から「止まれの標識」を連想させて「ここではストップしないと恐ろしいライオンに見つかってしまいす。ほら、右の方にハテナを逆にしたように星が並んでいるでしょ?」と「しし」と「レグレス」。ここで「しし」のギリシャ神話がアニメで説明されます。ヘルクレスがししに「ヘッドロック」を仕掛けて倒しめでたしめでたし。これで星座の解説は終わりです。ちなみにナレーションは「松井 菜桜子」さんでした。

 連続して番組が始まるかと思えば、一旦ドーム内が明るくなり、20秒の時間の後再びドームは暗くなり番組開始です。この「虹の天球儀」結構お話が長く、複雑なので大まかに説明しますね。

 主人公は「教育天文館」の解説員で、勤めている「教育天文館」は先ほどの上映を最後に閉館する事になっていました。主人公はドーム内の電気を消し、出ようをした時に一人の少年が息を切らして入ってきます。どうやら少年は最終上映を見ようとしていたのですが、満員で入れなかったのです。主人公はその事を残念に思いながらも、もう上映は出来ない事を告げます。当たり前ながら少年はガックリ。それを見て「上映することは出来ないが、投影機に触らせてあげるよ」と少年に触らせながら、投影機の説明をします。「それじゃ、秘密の事を教えてあげよう」と投影機のランプを外して中を少年に覗かせます。投影機は中に有るランプの光を「星座原版」にある穴から漏れる光でドームに星を映しています。逆に周囲が明るいところで投影機の中を覗くと逆の事が起こります。それを少年に見せ、「投影機の中には宇宙が広がってるんだよ」と言い自分も覗き込もうとした時、かぎ束を落としてしまい、少年が拾うと、そこには古びた鍵が一つ。その鍵は何かとたずねると、今はもう閉館した「東日天文館の鍵」で、どうやらこの「教育天文館」が出来た時にその時に「東日天文館」の関係者が持ってきたらしいと話、覗き込みます。少年が「この中の宇宙を覗くと何処かの時代に行ける気がしませんか?おじさんはどの時代に行ってみたいですか」と意味深な問い掛けをすると…。次の瞬間には主人公は、昔のある場所にいました。しばらく街を歩くと主人公は主審でしか見た事が無く、あこがれていた「東日天文館」の建物が見え、その中のプラネタリウムはいっていきます。プラネタリウムのロビーには誰もおらず、ドーム内に入ると一人の女性が投影機の修理をしていました。女性に尋ねるとここは「昭和20年1月」と言う事が解ります。それに驚きつつ主人公は投影機の修理を手伝い、直します。自分が未来から来た事を告げるのですが、女性はそれを信じません。信じさせる方法を思いついた主人公は「東日天文館」の鍵を見せます。それを見た女性は当たり前に驚きますが、その鍵は「戦争」に入った彼女の夫が持っていた事を告げます。戦争の行方を聴き絶望します。彼女は夫からの手紙の話をします。南方である日の夜、大雨が降り月が出た時に虹が掛かったそうです。それは月の虹、「ムーンボウ」。と言う珍しい現象。さらに、主人公は未来を知っているのでこの「東日天文館」が5月の空襲で消失してしまう事をつげ、また現代に戻ってきます。主人公が去り、5月になりって空襲で焼けた「東日天文館」の跡地にはあの女性がたたずんでいました。そこに謎の青年が…。主人公が現代に戻ると、今度は見知らぬ青年が目の前に現れます。その青年は先程「投影機」を触らせてあげた少年が未来からやって来た姿だったのです。青年はこれからの新型のプラネタリウムを作る事になり主人公を尋ねるからその時は力になってほしい。と告げ未来に帰っていきます。そして2035年。その青年が作ったプラネタリウムのお披露目。空には満天の星と、月の光で出来た虹「ムーンボウ」が空に浮かんでいました。

 とまぁ、何だか夏休み、8月15日前後に上映したほうが良いのではないかと思われる作品でしたね。絵は少々劇画タイプで、アニメ的な感じは薄いですね。もう少しキャラクターがアニメ的で内容を練ってあげればTVで「終戦記念作品」として出来るかもしれないですね。それで「教育天文館」これはドーム外観や投影機の形から「五島プラネタリウム」がモデルでしょうね。「東日天文館」これは「有楽町」にあったようで、実際にあったどうかは知りませんし、何がモデルになっているかも不明です。あと「主人公」ですが声優さんがなんと「池田秀一」さんなのです。「シャア・アズナブル」なのですよ。でも感じ的には「七つの海のティコ」の「スコット」って感じでした。他の声優さんはマイナーな方でした。ともかく「タイムドーム」の名前の通りの作品です。

 全体的な評価としては「まぁ許せるかな」ってトコで、「サンシャイン スターライトドーム満天」と同じレベルです。

 タイムドーム明石

http://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/bunkakurasi/timedomeakashi/

 それでは本日の登場人物は「春風の妖精」が出てきたので「リセ」さんかと思わせつつ「タイムトラベル」から「ライム・ロットリング」さん。

2007_04_22

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