こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

本格的「ドライビング」スーツ。

2013年03月02日 | SUBARU

 その昔、私は「モーターサイクルショー」へ行き、「NANKAI」で「レーシンググローブ」を試着したときに、あまりの操作性と、モーターサイクルの運転に適した作りに、「専用品ってやっぱり良いなぁ」と思ったのです。それから予算がある時は「専用品」を買う事に下のです。現在「モーターサイクル」の方では「グローブ」「ブーツ」。そして「ジャケット」「パンツ」は「冬」「夏」とそれぞれ持っています。当然「専用品」ですから乗るのに最適な形状と何かあったときの保護力があり、普段着では逆に違和感を感じてしまう状態です。

 そんなワケで「クルマ」も当然「専用品」をそろえたいのですよ。まぁ「専用品」といってもどうしても「レース用品」になってしまいます。でも、「レース」と言う極限な状態で使用されるウェアですから、動きやすさや緊急時への対応がしっかりなされている事も確かです。まずは一番操作系に影響のある部分、「グローブ」と「シューズ」を昨年に購入しまして、その使いやすさはやはり「専用品」。とても良いですね。そして次に購入するとなると「服」ですよ。「服」といっても一般的な「シャツ」や「トラウザース」では存在しておらず「レーシングスーツ」つまり「ツナギ」になってしまうのです。

 それで、この「レーシングスーツ」ですが、結構な値段で大体エントリーモデルでも「6万円」近く。平均して「10万円」近くもするのです。どうしてこんなに「高価」なのかはその材質。

 クルマは事故によってやトラブルで「車両火災」が発生しやすくしかも「ガソリン」や「オイル」と言う「石油系可燃物質」を積載しており、一旦火災が起こってしまうと簡単に消火する事が出来ず、さらに「クルマ」はその構造上「空間内」に搭乗するので、火災になった場合車内から脱出する必要があります。でもそう簡単に脱出できませんので、レーシングスーツは「耐火性」に優れた「生地材」である「ノーメックス」を使用しています。「ノーメックス」は化学繊維でありながらも高熱に耐え、「370度以上」で劣化するが「融解」かせずに一気に「炭化」してしまうため、火傷に対して着用していても二次的被害が少ないのが特徴で、レーシングスーツ以外では「消防服」や「軍 航空機搭乗員」が着用してます。ただ、この「ノーメックス」は高価で有名どころで言いますと「米軍フライトジャケット」である「CWU-36/P」や「CWU-45/P」に使用され、「PX品」ですと平均市場価格として「45,000円」もするのです。コレが「ツナギ」でしかもさらに「耐熱性」を高める為に「3レイヤー」ですからね、10万前後になるのは当然かもしれませんね。

 そんなワケで「レーシングスーツ」が欲しいなぁと思って探していたのですよ。そんな中であったのが「ARD-1030 Driving Suit」。コレは「レーシングスーツ」ではなく「ドライビングスーツ」でして「モータースポーツ」の国際運営団体「FIA」の制定する「自動車競技用規格」である「FIA8856-2000規格」の基準を満たしていない、つまり「非公認」の物になるのです。当然その分「機能」がスポイルされており、生地は「2レイヤー」構成で、アウターレイヤーは「ノーメックス1レイヤー」となり耐火性は著しく落ちますが、「インナーレイヤー」には「極薄吸汗速乾ポリエステル」である「完全中空ポリエステル原綿 エアレット」を使用ているのです。「ノーメックス」は「吸水性」が悪く、そして「耐熱性」が高いので「蒸れる」のですよ。そこで「エアレット」を襟元から足首までに張り巡らせ、汗を吸収、発散させる事により快適な環境を作る事が出来るのです。そういった意味で「普段使い」としてはこちらの方が向いているといえるのです。しかも「エアレット」を衿に被せるように折り返して配置しているので、襟元への負担も軽減されているのです。さらに襟元には「ARDスーパーライセンス」と「ARDのロゴマーク」が刺繍されています。また、腕の動きをスムーズに行うために腕と体のパーツを別で構成し、袖の脇部分の縫製には伸縮性に優れたニット生地のフライスを使用。コレはミドルクラスのレーシングスーツと同じ機構なのです。ちなみに値段は定価「41,790円(税込み)」で、「sparco」のエントリーモデルである「プリマM3」との価格差は1万5千円ほど。あちらは「FIA公認スーツ」ですが、普段使いで考えれば「ARD-1030 Driving Suit」の方が良いような気が私はします。色は「ライトグレー×ブラック」「ライトブルー×ライトグレー」「レッド×ライトグレー」の2トーンカラーで「ベースカラー」に脇から膝辺りまで側面にアクセントカラーが入ります。

 と。こんな「ARD-1030 Driving Suit」ですが、今回私が購入したのは「ブルー×ライトグレー」。実際に着て見ての感想ですが、やはり1レイヤーとは言え、それなりに生地に厚みがあるので結構重いですよ。感覚的には同じ「ノーメックス」を使っているのですが薄手の生地である「米軍航空機搭乗員用スーツ」である「CWU-27/P」の「1.5倍」くらいでしょうか?ファスナーは「YKK」ですが少々頼りない感じがしますが、コレは私が「軍用品」を見慣れているからで「一般的」なファスナーはこんな物なのでしょう。メインジッパーは2ウェイですので男性も用を足す時に便利です。袖と裾のニットリブも「ノーメックス製」で耐久性は高そうですし、締め付け具合も適度で肌触りも良いです。着てみると「エアレット」が「空気を含んで」いるので適度な温度でメッシュ構造になっているのでサラサラです。ポケットは腰に2つありますが、思ったよりも浅く、財布を入れることは可能ですが、なんだか落ちそうで怖いですよ。ウエストのベルトは左右からあり左が上で合わせてベルクロで止めるタイプですが、調整幅は10cm。でも私はウエストが細いのでギリギリに合わせてもゆるいです。腕部分もニットで繋がっているので、腕を前に突き出しても引っ張られる感じは皆無ですよ。「立体製縫」で作られていますから、足を含めて引っ張られる事も無く、ドライビングポジションも安定していますね。ともかく、まだ汗をかくような気候ではありませんから「エアレット」の性能は不明ですが、現時点では良好といえましょう。

 それでは本日の登場人物はこの方。「ラリードライバー」で「コースカーチーム」に所属している「ノルウェジアン・エルクハウンド」の「Cheifille」である「アルテ・ベルク」さんです。「ARD-1030 Driving Suit」はインナーレイヤーに「エアレット」を使用しているのでノーメックスと違って汗を吸い取り発散するので、これからの時期重宝します。なので「普段使い」には十分なのです。ちなみに背景がその私が購入した「ARD-1030 Driving Suit」。です

2013_03_02

コメント
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