こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

165年の1年

2011年07月17日 | プラネタリウム

 先日「久喜天文自然クラブ」へ行ったのですが今回の「久喜プラネタリウム」の投影を見ていませんので、本日行ってきました。今回の番組は「海王星の1年」です。

 今から165年前の「1846年」に「海王星」が発見されたのです。さて、ここで確認です。1年と言うと、惑星が主恒星の周りを1周する事を言いまして、地球の場合は約365日になりますね?では「海王星」の「公転周期」は「地球の何年」でしょうか?正解は約165年です。そうすると、今年で海王星は「発見」から1年を迎えた事になるのです。

 19世紀では太陽系の惑星は「水星」「金星」「地球」「火星」「木星「土星」までが知られていました、そしてその距離は「ボーテの法則 a=0.4+0.3×2のn乗」に当てはめると水星はn = -∞、金星はn = 0、地球はn = 1、火星はn = 2、木星はn = 4、土星はn = 5となります。(ちなみにa の単位は天文単位です)で、ここで気が付きましたか?「3」が無いんですよそれと法則によると「n=6」も存在するのでは?となり、計算で割り出した位置で「天王星」が発見されました。そして1804年前後には「n=3」である場所に「小惑星」が多数発見され「ボーテの法則」は正しいとなり「n=7」の捜索が開始されました。

 「イギリス」の「アダムス」は計算から「n=7」の位置に惑星があると論じ、当時の「グリニッジ天文台長」である「エアリー」に「探してくれ」と頼んだのですが、エアリーはそれを無視!そして、しばらくした時「フランスの天文学者」である「ルヴェリエ」も同じように「エアリー」に打診するのですが、またもや無視!そして「天王星」を発見した「ハーシェル」にも言われ「エアリー」はしぶしぶ承諾したのですが、部下である「チャリス」に丸投げ!そのチャリスもやる気が無く、結果は出ませんでした。そこで「ルヴェリエ」は痺れを切らし「ドイツ」の天文台員である「ガレ」に依頼すると、ガレはその日の夜に発見、その後観測を続け「海王星」が発見されたのです。でも「チャリス」もイヤイヤ観測した時に見つけているんですよ。しかも2回も。でも彼はそれに気がつかなった為、「発見者」の功績を取り逃がしたのです。その後「海王星発見者」について「フランス」と「イギリス」でつい最近まで揉めていたそうですが、現在は「アダムス」「ルヴェリエ」「ガレ」が「海王星の発見者」となっています。

 それで、海王星ですが、今まで「探査機」が行ったのは「1989年」の「ボイジャー2号」のみで正直ほとんどわかっていない状態なのです。まぁ「表面の温度は-218℃」で「大気の主成分はメタン」。表面を吹く風は時速2000km/hと約マッハ2!そして衛星数は2010年で13個、リングを5つ持つまでは解ってます。これ以上調べるとなると、やはり「探査機」が必要となり、現在の計画では20年後に「海王星探査機」を打ち上げ、10年かけ海王星に到着、探査する計画があるようですが、ずいぶん先な話ですね。

 それでは、本日の登場人物は久々な「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。カスミさんが住む「精霊界」は1年が64年。それよりも海王星の1年の方が長いのですよ。ちなみに背景は「Mitaka」でシュミレートした「海王星」で、上が「1846年」の位置と下が「2011年」の海王星の位置となります。ほぼ1周して同じ位置にいますね。

2011_07_17

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