こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

この時期にコロナのお話です

2009年09月02日 | プラネタリウム

 さぁ、9月です、大抵のプラネタリウムは「夏休み向け」の投影を終えて、「一般番組」に戻りつつありますね。それでもって、本日行ってきたのは「久喜プラネタリウム」です。正直言いまして、ここは完全な常連館ですし、毎月番組は更新されているので、特に夏休みが終わったからと言って、大きな違いが出る訳でもないのですが…。ともかく、今月のテーマは「コロナ輝くとき」と「皆既日食」が終わったのに「コロナ」のお話です。なぜ?と疑問に思いながら、見てきましたよ。まぁ、簡単にレビューを。

 「久喜プラネタリウム」は今年度から、投影時間帯の変更がなされまして、平日の投影が、「16:30」の1回のみになり、「久喜文化会館」が休館の火曜日以外は投影してたのですが、それも「月・水・木」となってしまいました。正直、時間が遅くなってしまったのは遠方地から来る人間としてはキツイですよ。何でもこの時間帯になったのは、「小学生」の学校が終わってから見に来れる時間ということでこうなったようですよ。でも、実際今回の投影では、お客さんは、私を除いて1名だけでしたね。それも、初老の方。ちなみに私は、あまりにも常連過ぎて、「お客さん」として数えられていない感じになっています。まぁ、実際、今日も正面が開く前に、スタッフルームから入り、半券を自分で切っていましたからね。常連ならではの特権です。

 まだ月が変わってすぐなので、番組の方も「試験状態」に近いですが、この少数のお客さんだけということで、解説員さんもテンションが上がっており、結構ウラな事まで話してましたよ…。私は良いとして、もう一人の方はどう思ったのでしょうね?さて、もう9月と、「秋本番」な感じもチラと感じてくるようになりましたね。日の入りも今日だと「東京」では「5:13」とだいぶ遅くなってきましたし、星も「夏の星座」である「さそり」は地平線に近づき、21時くらいですと、高度も10度近くになってしまってますし、「夏の大三角」も天頂から大分西へ傾いてきました。まぁ、「夏の大三角」なんて12月ごろまでは見れますからね。一方、西の方には「ぺガスス」が昇ってきていますし。「カシオペヤ」が高くなり、「おおくま」は地平線に。ともかく、解説としては、そこらの部分を中心に進み、どう考えても「時間が押している」状態で「テーマ」である「コロナ輝くとき」の始まりです。で、なんで「皆既日食」が終わっているのに「コロナ」の話になったのかと言いますと、「コロナ」って「皆既日食」の時にしか、一般的に見えないもので、その正体は「太陽の大気」と言われています。明るさとしては「満月」と同じくらいですから、当然それよりも「約1万倍」明るい昼間に見えるはずがありません。でも、そんな「コロナ」を「60年間」も観測している場所がなんとこの日本にあるのです。それが「国立天文台 太陽観測所 乗鞍コロナ観測所」なのです。でもこの「乗鞍コロナ観測所」はなんと今年度、つまり「来年3月」で閉鎖されてしまうのです。しかし、乗鞍という過酷な地区ですから冬季観測は現在しておらず、実質10月をもって閉鎖となってしまうのです。その「記念」として今回の番組が企画されたそうですよ。ところで、先ほども書いたように「コロナ」は普段肉眼では観測できません。ではどうやって観測するのかと言いますと「コロナグラフ」という特殊な天体望遠鏡を使います。仕組みとしては、望遠鏡の「鏡筒内」で「皆既日食」が起こるのと同じような事をし、擬似的に「皆既日食」を作って観測するのです。この乗鞍観測所は60年という長期観測によってさまざまな成果を残しています。ちなみに一般の方も見学することができるのですが。これがまた大変で「JR中央本線 松本駅」から「松本電鉄」に乗り換えて約30分で「新島々」へ。今度はそこから「松本電鉄バス」で「乗鞍岳山頂バスターミナル」へ約2時間かけて行くのです。しかし、これで到着という訳では無く、さらに50分ほど「山登り」をしないとならないのです。なので、行くには相当料金もかかりますし、体力も必要です。「軽い気持ち」ではいけないそうですよ。なお、解説員さんの一人が明日行くそうなので、明後日あたりから「乗鞍コロナ観測所」の最新映像が見られるようです。

 そんな訳で、本日の登場人物は、おもに「観測所」の話でしたから、この方、「天使適性訓練期間中」で「天元界 気象制御管理省 天象運行監視室 第二管区」で「サポーテッドメイド」として訓練中の「チロ・フジイ」さんです。「チロ」さんは地上界時代は当然ながら「天文台」の「台長」さんとして活躍していましたから、今回のような「観測所閉鎖」にはちょっと人以上に感傷を感じてしまうのです。う~ん「乗鞍コロナ観測所」。閉鎖される前に私も行ってみたいなぁ。

2009_9_02

コメント
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