前向き日記

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【書評】ウェブ進化論

2006年04月20日 11時29分12秒 | 徒然日記

インターネットが一般に普及して10年あまりたち、その間PCなど機器の高性能化、ブロードバンドネットワークなどインフラの整備が急速に進みました。 情報を収集したり、公開したり、共有したりするコスト(時間・お金)がどんどん下がっていくのも実感していますよね。これは、歴史全体として捉えた場合、どういうことになるのか、とかねがね疑問に思っておりました。その疑問への若干のヒントを与えてくれた本です。 面白いのは、インターネットの「こちら側」と「あちら側」という分け方です。「こちら側」はPCやブロードバンド回線など、ユーザ側の部分で、「あちら側」とはグーグルに代表される検索エンジンなどオープンネットワーク上でのサービスのことです。ともすると「こちら側」に目が行きがちですが、「あちら側」では大変なことが起きそうな予感を受けました。グーグルは世界政府があるとして、その政府が作るべき情報共有システムを作っている、という指摘がこの本にありました。ネットワークやノウハウなどのオープン化が進み(逆にクローズ化したものは競争力を失う)、ブログなどが急激に数を増やしています。ブログの数があまりにおおいので、有益な情報をマッチングさせることが難しいのが現状ですが、この部分の技術が進み、ネットワークに参加しているメンバーの中でごく少数のもの同士でのやりとりが容易にできていくことになるでしょう。今の世の中は、80%・20%の法則で80%のものが重宝されますが、今後は20%いや、数%のものもコストをかけずに利用できるようになるのでしょう。今はブログという形態が多いのですが、これがますます進化して、個々の情報発信基地、コンテンツクリエイター、ビジネスパートナーのようになっていくのかも知れません。そうなると、会社のあり方、金銭のあり方、勤労のなり方など皆、今とはまったく違う形態が生まれるように思います。もちろん今のリアルな世界は引き続き続いた上での、共存したバーチャル世界となると思いますが。私自身まだ、内容を把握しきれていませんが、何かヒントをつかんだような気がします。ネット社会の今後の大局的な行方に興味のある方にはお勧めの一冊であります。
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