6年前の今日、日曜日の17時に同僚が来てくれて、嫌がる私をしぶしぶ病院へ連れてってくれた。脳梗塞だった。左目は完全に見えず意識はあるが、思考がはっきりしない状態だった。
夕方5時はまだ日もあり、日曜日なので外来は休診で救急搬送のみだったが、同僚が掛け合ってくれてすぐに診察してもらえ、今は事実上閉鎖されてしまっているが、当時は脳外科があって医師が常駐しておりMRIで診断する事ができた。MRIを受ける間の20分間はとにかく不安だった事を鮮明に覚えている。検査を終えてベッドで休んでいると、知らせを受けた両親が来てくれた。所見は脳梗塞であり、ほどなく先生が結果を伝えられ、右側の広範囲にわたって既に壊死しており後遺症が残ると言われた。しかも重度の糖尿病でヘモグロビンa1cは10.7。そのままでは手術もできない状態で、落ち着いたら網走か旭川で手術を受ける事になると言われた。
だが、そんなこんなで大変な事があった6年目の8月30日を無事に迎える事ができたが、今現在は特に問題はなく元気だ。当初言われた手術も必要はなくなり、理由はいまだにわからないのだが、確かに脳の広範囲が死んだままなのに、残った部分で全て肩代わりしており、両目、両手ともほぼ正常に働くし、入院直後はいろいろ混乱したが思考も正常に戻った。本当に運が良かったのだろう。本来ならまともな生活は送れなかっただろうが、戻れて本当に良かったとみんなに感謝したい。