健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

まさつ養生法・お口と歯のために

2012年12月22日 11時58分43秒 | Weblog

わが国でも昔から乾布まさつや冷水摩擦は知られています。

中医学は東西南北と広い国土の中で

その地の気候風土にあった様々な医療が起こりました。

最も人が住みやすい平坦地の中央に位置する地方では

自分の身体を擦ったり、叩いたり、伸ばしたりする導引という健康法が起こりました。

生活の中で続けているうちに気血の流れが良くなり健康効果が生まれました。

それが長い年月を経て伝承されてきたのが、まさに生活のなから産まれた導引という養生法です。


ところで健康の条件で大切なことのひとつに、
歯の健康があります。

8020運動をご存知なかたも多いかと思いますが、

80才まで20本の健康な歯を維持することです。

歯を失ったり、歯の病気が始まりで体調を崩していったということはよく聞かれます。

今回は、口臭や歯槽膿漏予防の養生法です。

これは舌で口のなかをマッサージ(まさつ)する方法です。

歯の表や裏、舌の届く範囲で口のなかを、舌でかき混ぜるように動かします

舌の表面はでこぼこしていて、これが粘膜にある乳頭と呼ばれるものです。

そしてこの1部には味蕾みらいという味覚を感じるところがあり 

その深部にエプネル腺があって唾液を分泌しています。

舌を動かすことでどんどん唾液が分泌されますので

たまった唾液を3口に分けて飲み込みます。

唾液にはパロチンという消化酵素が含まれるので

胃の消化を助けてくれ口臭予防になります。

また舌には迷走・舌咽・下顎・顔面神経と4本の神経が分布しているので

舌を動かすことは、脳を活性化します。

ですから、物を食べるとき良く噛む咀嚼運動や

楽しいおしゃべり、歌を歌ったりする発声も

元気の源なのです。

さあ唾液を3口で飲み込んだ後は、お口を閉じて

上下の歯を10回ほど音がでるように

噛み合わせてみましょう。

力まず自然に、舌を噛まないように気を付けて行います。

ではこの養生法のやり方をもう一度簡単にまとめます。


1.舌でお口の中を摩擦するように隅々までひととおり動かします。(お口を閉じて)

2.たまった唾液を3口に分けて飲み込みます。

3.お口を閉じて、上下の歯を10回くらいカチカチとかみ合わせます。



さあ、歯磨きの後でも合間でもお試しください。


今日の1枚 高雄グランドハイライホテルから