独り遊びに慣れた女が笑う

目的は自己整理。文字では解決しないと分かりつつ探したいものがある。見つからなくても、何も無いと分かるだけでもいい。

こけました~ へこみました~

2016-06-25 17:42:37 | 中島みゆき姐さん
中島みゆき「今日以来」

失敗って、どんなものなんだろう。
日々の小さな失敗から、人生通しての失敗。

~失敗ばかりの人生でした~

みゆきサンが歌うと、
失敗という言葉が悪い意味に聞こえない。

失敗すら愛おしい
失敗こそ愛おしい

そう聞こえる。
というか、私がそう思っているからだろう多分。

この曲の曲調は、私の好みから言うと+でも-でもない。
はずなのに、なぜか聴くたびに「好き」となる。

たぶん、ダメな自分だけど抱きしめます、
という空気が私を穏やかにするんだと思う。
中島みゆきは、難しい言葉を使って立派な歌詞にする技?!
を持ちながら、難しい言葉を使わずに相手の心に入る技も
持ち合わせている。「今日以来」は後者ね。
この曲全体、ひとことひとことが沁みてきます。

それに、言葉と音が一体化しているというか、、、
音に言葉が乗ったとき無理がないというか。
「善意」とか「悪意」とか「わけのわからん」とか
「へまばかり」とか「やらかした」とか、
音に乗りにくいような気がするんだけど、
気持ちよく聞こえるの。私には気持ちがイイ。

それと、~人生でした~ って過去形になっちゃってるの。
まだ終わってないよね。そんなことは分かっていて過去形、
ということは、今日からは変わって違う自分になったのよ、
もう愛します~愛したがりになれるかな~
で、これからの希望をかんじるから、
始まりなんだと。でいて、自分の終わりの位置から
達観してる気分になったり。


ま、そんなことはどうでもいいか。

この曲、2010年ツアーの1曲目の印象も強いからかな。
衣装(白いOL風スーツ)は、あまり好きではないけれど、
心の中に焼き付いている姿と音。

あのツアー、マニアックな選曲で好きだったのよね。
で、自分の精神状態は暗黒だった。
前年が奈落だったから立ち直れないまま2010年。
ツアー初日、大阪新歌舞伎座の杮落し。チケット全く取れず。
この20年くらいで一番取りにくかった記憶・・・。
あきらめながら当日券チャレンジしたら当たってさ。
で、前年からの寂しい心を引きずったまま会場へ。

1曲目に「今日以来」
激しくもなく、ゆるくもなく、でいて穏やかなのよね。
「気にしないで」とかでも感じる空気。諦めに似た強さ。
仕方のない自分への愛を持った諦め。
でもまだまだ諦めないの。言ってること矛盾してる?

アルバムで聴いたとき、それほどでもなかったんだけどね。
それ以来、アルバムで聴いても温まるのよ。

いつ聞いても最高に好きな曲か、と言われると違うけれど、
(もっと激しくマイナー調のほうが好きなので・・・)
私にとっては、好みのタイプとは違うけど好み。

「あれ?好みのタイプじゃない人を好きになっちゃったわー」
というような?思いがけない自分に出会ったような?(笑)
コメント
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