独り遊びに慣れた女が笑う

目的は自己整理。文字では解決しないと分かりつつ探したいものがある。見つからなくても、何も無いと分かるだけでもいい。

霜花店 サンファジョム

2011-12-10 18:22:43 | 映画・ドラマ(ほぼビアン系)Lの世界
韓国映画。男×男(×女)。
悲哀悲愛の物語。卑猥じゃないですよ!
         (笑えないギャグ)

この映画、結構引き込まれました。
特に、王の常軌を逸した嫉妬。
引き込まれるというより、共感できてしまうんです。
男しか愛せない王と、その寵愛を受ける男ホンニム。
その男と女性の愛。でも男女の愛欲に全く興味が無い私。
そして、王様の孤独と狂おしい嫉妬には、共鳴する。
「悲しい奴め」と抱きしめたくなるのです。
ということで、私しゃどうしたってゲイなのね。女ゲイ(笑)

映画の設定。
容姿端麗の男児を集め王の親衛隊に育て上げられた護衛集団
それだけで、なんだかツボです。
その隊長になる男が寵愛を受け、皆が悲しい方向へ進む。

私、ボーイズラブとか腐女子とかの系ではないと思うんだけど・・・
設定がツボでございます。


さて、この物語。
一般的はどう見ても、思考回路が病んでいるのは王様のほう。
ですよね? 精神的にちょっぴり(だいぶ)危ないですよね。
でも、この危うさ、寂しさ、孤独、歪んでるかもしれないけど愛
(本人には純愛かも) それらを自分の中に見てしまうのです。
この系の寵愛?!を抱く私、恋愛と区別がつかない、
きっと私もオカシイのね(笑)

王とホンニム。王妃とホンニム。
王妃との愛を「本当の愛だ」と言う人もあろう。
しかし、何が愛かなんて、分らないわね。
誰も決めることができないわね。

何が自分に近いか、共感できるかで、愛だと思うものが違うのね。
私は、王の心に強烈な愛を感じます。孤独という名の愛ね。


「一度でも愛したことがあったか否か」
「否」

なんか、せつないわ。
ホン隊長もきっと王への愛があったはず。
忠誠という名の愛かもしれない。それは愛ではないかもしれない。
それでも、それでも、何か温もりはあったと思いたい。
最期に王のほうを向いたことが、せめてもの救いだろうか。
顔を向けて王を見た気持ちが、理不尽な行動への責めや後悔、
憎しみ悲しみであったとしても、
そしてその眼が愛の眼差しではないとしても、
私のような者にとったら、救いです。
コメント
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