世間は大型連休真っただ中で。
僕も負けじと休日を謳歌しておったのですが。
素敵な出会いがありました。
ドラマティカルな出会いの舞台になったは地元のリサイクルショップ。
前からあるのは知ってたお店だったんだけど、如何せん歩道にはみ出す程のアグレッシブな商品レイアウトに少々気が引けて、いつもは店の入り口を横目に通り過ぎるばかりだったんですよ。
でも世の中リサイクルブームですし。
なにか掘り出し物があったりするんじゃなかろうかと、思い切って店内に入ってみたんです。
恐る恐る、ぐるりと店内を一周してたら。
そしたらね。
ん?
なんだ?
何やら視線を感じる、、。
振り返るとそこには随分とまぁ埃にまみれたギター達が陳列されてたのよ。
何かしら楽器をやっている人なら分かるんじゃないかと思うんだけど、基本的に自分のやってる楽器がいっぱいある、ってそれだけのシチュエーションで無駄にテンションが上がるものなんです。
僕のテンションもご多分に漏れずアガるアガる。
さて何から物色してやろうかと舌舐めずりしておった矢先、いきなり僕の視線はある一本のギターにクギ付けになった。
こいつだ、、。
さっき感じた視線はこいつからだ、と瞬間的に分かった。
弦とかもう黒ずんで、ナニがしかの毒を含んだ武器として使えるんじゃないかってぐらいの保存状態だったんだけど。
ちょっと小ぶりのボディといい。
ヘッドの感じといい。
どんぴしゃ。
オレ好み。どストライク。
しかも値段は8,000円。
ぬぅ、、欲しい、、。
ただし、保存状態はあんまり良くなかったみたいで。
埃はひどいしペグは錆びてるし、ボディのブリッジ下あたりが膨らんでしまっていたりで。
ちょっと考えよう。
ひとまず冷静になるために店を出た。
でも。
家に帰って、冷静に普段通りの生活をしているつもりだったですけど、気づいたらインターネットで「ギター ボディー 膨らみ 修理」で検索していたり、お風呂の曇った鏡にギターの絵を描いてみたり、コンビニで木工ボンドとヤスリを握りしめたりしている自分がいたんです。
これはもう。
運命だ。
使える、使えないは関係ない。
恋愛と一緒だ。
「好き」である理由を探すより、「好き」だからこそ出来る何かを探すべきなのだ。
飛ばしたよ。クルマを。
飛び込んだよ。閉店間際の例の店に。
そんなこんなで今、新しく我が家の一員になった子を磨きながらこの文章を書いています。
どうも鈴木バイオリンって会社が作ったThreeS(スリーエス)というブランドのトルバドゥシリーズというヤツみたい。
カタログ
たぶんTG-003ってやつだ。(ってこの話、ギターに興味のない人は全然面白くないねきっと)
鈴木バイオリンは日本のバイオリン製作のパイオニア的存在で、ギター製作に関しても、かのK-YairiやS-Yairiの創設者たちも鈴木バイオリンの工房で修行したんだそうな。
僕が普段メインで使ってるのはK-Yairiだから、なんだかちょっと不思議な縁を感じるね。
これから弾きこんで、ゆっくり自分のものにしていこうと思います。じゅるり。
で、そんな検索ネットサーフィンの最中にこんなページに遭遇。
ヤフオク
、、、、。
ヤフオクで同じギターが72,000円で取引されてる、、。
、、、、。
ば、バカッ!!
う、売るわけ無いでしょ!!
そんなことこれぽっちもみじんこ考えてないってヴァ!!!
P.S.
上記の件とは全くもって関係ないですが、先日縁あって種ともこさんのレコーディングにギターとかコーラスとかで参加させて頂きました。
なんだか色々勉強になった。
がんばる。オレがんばるよ!
ちなみに今回録った音源は夏頃某CMで使われる予定だそうです。
うーん楽しみだねぇ。