マロール!
お前、マロールMALORじゃないか!!
と、いう訳でダンジョン飯最新刊感想です。
いやもうこれは感想を記しておかないといけないと感じましたもので。
とりとめのないものになるかと思いますが、思い出すごとに追記していきます。
実は正直なところ、「ドラゴン戦以降は蛇足だったな」と思っていたのです。
作品のトーンが変わってしまったこと。
ちょっとイマイチなエピソードがあるなと感じたこと。
料理のネタがあまりピンとこなくなったこと。
「人気あるから編集部に引き伸ばされたんだろうな」と思いましたし、正直、今でもそう思っています。
バロメッツの味が植物ではなく肉の味だった時にも「ネタ尽きたかな……」と思いましたし、西方のエルフ達が登場した時は「せめてデザインで遊べる新キャラでモチベ保ってんのかな」と思いましたし、「グルメ漫画(否)でウミガメのスープって……よりにもよってウミガメのスープって!!」と、使い古されたネタを安易に引用しているように感じていました。
それがまた、九井諒子という天才作家によって描かれているものだから、「それぞれに"ちゃんとしている"」のも歯がゆかった。見事なんです。そこが辛い。
5~7巻は、そんな印象でした。正直なところ。
しかし、8巻で感想はがらりと変わった。
既に読まれた諸兄はご存知の通り、全部が見事に繋がりましたね!
本当に「お見事」としか言いようがない。
これまで九井諒子といえば「短編が得意な作家」として有名だったので(私もそう思っていましたが)、コミックス4冊にわたる大きな風呂敷を綺麗に、美しく、こぼすことなく、何より楽しく包んできたことにただもう溜め息です。いや、本当にお見事。なんて作家が現れたんだと震えると同時に、九井諒子作品をリアルタイムで追える幸運に心から感謝するばかりです。
ファリンを救う方法(仮)もえげつなくて良かった。
食べるとは「命をいただくこと」とそれに伴う責任、そして「捕食者のエゴ」がつきまとう行為。
「それでも食べていかざるを得ない」。
このパーティにヴィ―ガンが居たら発狂するでしょうね、いいぞもっとやれ。
ファリンを想って涙するマルシルにはこちらももらい泣きしました。
イヅツミがパーティに懐いてきているのもとても良い。
中でもライオスに一番懐いていないのがよい。
チェンジリングでダンプリングという洒落も良かった。
思わずセブンで冷食の小籠包を買ってきてしまった。
チェンジリングと言えばもう出だしからずるいのですが、51話の表紙(チェンジリング一覧)も良かった。
この表紙だけで一生楽しめる気さえした。
しかしマルシル……エルフでアレなら、エルフの中では相当地味な顔なのでは……。
扉絵では、続く52話も良かった。
それぞれの食事風景。よく見るとここにチルチャックの娘たちも既に描かれているんですね。
マルシル達のは、ハリーポッターの大食堂を思い起こさせます。
トロッコの中の説明書き。
かつて日本の地下鉄(昭和二年創業の銀座線)の車内に
「顔や手を窓から出さない」「たんやつばを吐かない」とあった、あの注意書きみたいなものでしょうか。
チルチャックの明かされた素性や、カナリア隊の隊長も良かった。
久しぶりのウィザードリィ要素も良かった、* かべのなかにいる *
七つの大罪の展開のさせ方、シスルに対するファリンの表情。
良かった点を言い出すと枚挙にいとまがないので、また思い出したら追記します。
「ダンジョン飯」というタイトルロールに還る、旅の最終目的が提示された最新刊。
ああ本当に、九井諒子と同じ時代に生まれて幸運だ。
------------
追記:
エルフにも荒くれ者たちの集団があるというのも面白かったし、「カナリア隊」が出てきたことでマルシルの受け入れ先があるかもしれないという希望が持てて良かった。
シュローには頑張ってほしいけど、もし大団円でもファリンと結婚してる未来は見えないやゴメン。
「ダルチアンの一族」、マルシルが蜃に上映されてたアレかと思ったらあちらは「ペルキアンの血族」なのか。こちらでいう、ハーレクインロマンスのようなものなのでしょうか。
お前、マロールMALORじゃないか!!
と、いう訳でダンジョン飯最新刊感想です。
いやもうこれは感想を記しておかないといけないと感じましたもので。
とりとめのないものになるかと思いますが、思い出すごとに追記していきます。
実は正直なところ、「ドラゴン戦以降は蛇足だったな」と思っていたのです。
作品のトーンが変わってしまったこと。
ちょっとイマイチなエピソードがあるなと感じたこと。
料理のネタがあまりピンとこなくなったこと。
「人気あるから編集部に引き伸ばされたんだろうな」と思いましたし、正直、今でもそう思っています。
バロメッツの味が植物ではなく肉の味だった時にも「ネタ尽きたかな……」と思いましたし、西方のエルフ達が登場した時は「せめてデザインで遊べる新キャラでモチベ保ってんのかな」と思いましたし、「グルメ漫画(否)でウミガメのスープって……よりにもよってウミガメのスープって!!」と、使い古されたネタを安易に引用しているように感じていました。
それがまた、九井諒子という天才作家によって描かれているものだから、「それぞれに"ちゃんとしている"」のも歯がゆかった。見事なんです。そこが辛い。
5~7巻は、そんな印象でした。正直なところ。
しかし、8巻で感想はがらりと変わった。
既に読まれた諸兄はご存知の通り、全部が見事に繋がりましたね!
本当に「お見事」としか言いようがない。
これまで九井諒子といえば「短編が得意な作家」として有名だったので(私もそう思っていましたが)、コミックス4冊にわたる大きな風呂敷を綺麗に、美しく、こぼすことなく、何より楽しく包んできたことにただもう溜め息です。いや、本当にお見事。なんて作家が現れたんだと震えると同時に、九井諒子作品をリアルタイムで追える幸運に心から感謝するばかりです。
ファリンを救う方法(仮)もえげつなくて良かった。
食べるとは「命をいただくこと」とそれに伴う責任、そして「捕食者のエゴ」がつきまとう行為。
「それでも食べていかざるを得ない」。
このパーティにヴィ―ガンが居たら発狂するでしょうね、いいぞもっとやれ。
ファリンを想って涙するマルシルにはこちらももらい泣きしました。
イヅツミがパーティに懐いてきているのもとても良い。
中でもライオスに一番懐いていないのがよい。
チェンジリングでダンプリングという洒落も良かった。
思わずセブンで冷食の小籠包を買ってきてしまった。
チェンジリングと言えばもう出だしからずるいのですが、51話の表紙(チェンジリング一覧)も良かった。
この表紙だけで一生楽しめる気さえした。
しかしマルシル……エルフでアレなら、エルフの中では相当地味な顔なのでは……。
扉絵では、続く52話も良かった。
それぞれの食事風景。よく見るとここにチルチャックの娘たちも既に描かれているんですね。
マルシル達のは、ハリーポッターの大食堂を思い起こさせます。
トロッコの中の説明書き。
かつて日本の地下鉄(昭和二年創業の銀座線)の車内に
「顔や手を窓から出さない」「たんやつばを吐かない」とあった、あの注意書きみたいなものでしょうか。
チルチャックの明かされた素性や、カナリア隊の隊長も良かった。
久しぶりのウィザードリィ要素も良かった、* かべのなかにいる *
七つの大罪の展開のさせ方、シスルに対するファリンの表情。
良かった点を言い出すと枚挙にいとまがないので、また思い出したら追記します。
「ダンジョン飯」というタイトルロールに還る、旅の最終目的が提示された最新刊。
ああ本当に、九井諒子と同じ時代に生まれて幸運だ。
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追記:
エルフにも荒くれ者たちの集団があるというのも面白かったし、「カナリア隊」が出てきたことでマルシルの受け入れ先があるかもしれないという希望が持てて良かった。
シュローには頑張ってほしいけど、もし大団円でもファリンと結婚してる未来は見えないやゴメン。
「ダルチアンの一族」、マルシルが蜃に上映されてたアレかと思ったらあちらは「ペルキアンの血族」なのか。こちらでいう、ハーレクインロマンスのようなものなのでしょうか。