「おもしろい」って、どういうことよ?

売れていないラノベ作家が「おもしろい」とはどういうことか、
日々悶々としています。

文章の加齢臭

2012年09月23日 | 日記
私自身は既に社会人になってから結構な年数が経っているのですが、私が描いているお話のターゲット層は10代~20代の、若い方々です。ですので、文章が古臭くならないよう、その点は大変気にしています。特にキャラクターの語彙や口調は少しでも気を抜くと「ねぇわ!」な言葉遣いになりますので、そこはとても気を遣っています。高校生や中学生の方をTwitterでフォローしたり、ブログを拝見したりして、今の若い人はどんなノリなんだろう、と、勉強させていただいています。

さて、日本人なら、「ドラゴンクエスト」をご存じない方は少ないことと思います。言うまでも無く国民的RPGであるあのゲームです。その「5」は、仲間達と会話ができ、彼らとの旅が格段に楽しくなります。ただ、私はこの会話システムにおいて、一点だけ、大きな不満があったのです。

主人公の愛娘(8歳)の台詞から、加齢臭がする。

例を挙げますと、フィールドエリアを歩いている時。要はのっぱらの上をみんなで進軍している訳ですが、その時に話しかけた時の娘の返答がこちらです。

「ランランラン……。 こっちの世界にいると ウキウキして スキップしたくなっちゃうの」

ランランラン……だと?
今時、ドナルド・マクドナルドでもそんなこと言わない。
それ以前に……スキップ?

「いや~ん! あのネコ 気持ちわるい~!!」

いや~ん……だと?

「ドレイって イヤな言葉! ドレイさんなんて人 つくったら ダメなの」


ド  レ  イ  さ  ん


なんかもう最後の台詞は古臭いうんぬん以前の問題な気がしますが取り敢えず置いておきます。それにしてもなんなのでしょうこの言葉のチョイス。素直で優しくて可愛い少女を演出したいという意欲だけはむんむんに漂って来るから余計にキツいです。これ、シナリオにリテイクとかかからなかったのでしょうか? 私がディレクターだったらシナリオライターをサイゼリアにでも呼び出して碇ゲンドウみたいに肘をついて上目遣いで「君に足りないのは……恋だ」って指摘しますね。オッサンに。新キャラ・デボラの台詞はいちいち可愛かっただけに、娘のアレっぷりは本当に残念でした。

さて、本題に戻ります。
多少は漫画文化に基づいた「台詞がかった台詞」があってもさほど目立ちはしませんが、読者がティーンエイジャーである以上、古臭くないかどうか、は気を付けた方が良いと私は考えています。若い方は違和感が鼻について物語を楽しむ以前に冷めた目で見るようになってしまうでしょうし、年齢を重ねた読者様は多くの作品を読んで来ている為、他作品と比べ、やはり違和感を覚えるでしょう。
大正時代を舞台にし、当時の言葉遣いを再現しているとかならまだしも、「自分が若かった時に使っていた言葉」を使い続けている、過去で足踏みしている作家は、やはりどうかと思います。お洒落に鈍感な中年女性は「自分が最盛期だった頃のメイクをそのまま再現し続けるが為に古臭い」という説がありますが、流行を読めず流行に乗れず、いたたまれない思いをするのは、筆者ではなく、それを読まされた読者であることを自覚した方がいいと思います。しかも、「自分が若かった時に使っていた言葉」ならともかく、「自分が若かった時に読んでいた漫画に出てきた言葉」となると、更に一周古いのでもう手に負えません。誰だって忘年会の余興で上司にマツケンサンバを踊られたら目をそむけたくなるでしょう?

ちなみに私は、少年キャラの語尾が「○○だぜ!」になっていると、そのライターをBBAと認定します。
また、女子高生が放課後の寄り道の最中にクレープを歩き食いしていたらライターをおっさん認定しています。

つか、放課後にクレープ食う女子高生って21世紀でも絶滅せずにどこかに居るの? まぁ食べはするかも知れないけど、トレンドではないわな……。

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