ボチボチかめさん

良い日本を夢見てきましたが 現実は遠のくばかり
のろまですが小さな脳で考えます
日本のこと 日本人のこと

踊る「やかん」 湊 かなえ氏の『告白』

2009-07-16 23:33:48 | 図書館
学生の頃、運動会の練習や給食時間に 順番に廻ってくるアルマイトの大きなやかん。
う~んと唸って、重そうに次の同級生に渡したことありませんか
重いと思って受け取って 予測外れでひっくり返して飛ばしたことありませんか
こんな悪戯やりましたよね。


去年の11月、図書館に予約していた本が、昨日、やっと315番目のわたしの処へ順番が回ってきた。
「次にお待ちの方がいらっしゃいます。期限までにお返し下さい。」と、みどりのカードも付いている。

全国書店員の圧倒的支持を得た衝撃のデビュー作!
2009年本屋大賞受賞!!
全国書店員が一番売りたい本 ナンバーワン!!

このような見出しを新聞広告などで、ご覧になられた記憶はありませんか

この本は六章からなり、その一章が第29回小説推理新人賞を受賞している。
その後、六章までを加筆して長編小説として刊行され
2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、
「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれている。


わたしは九ヶ月待っことになるのだが、、、、。

「、、、、、、、、、、、、、、」
「面白くなかったの?」
「そんなことはないのだけれど、、、、」
「じゃなぁに?その点々は、、、?」
「、、、うーーん もうズブズブ。少女小説のようにスラスラ読めて」
「じゃ 面白かったということじゃないの?」
「どこにも引っかかるものがないのは、面白いの?」


作家は現在36歳。子供の時からの空想好き。
結婚後「形に残せるものに挑戦したい」と創作を始める。
五年後に目指す姿は、
「まず、作家であり続ける。そしてこれが代表作でないようにしたい」そうだ。


そうですね。まず作家であり続けてください。二作目が出来ますように。
わたしの返却期限は7月29日です。

「次にお待ちの方は、何人いらっしゃるのですか?」
「211人です」

そうですか。では明日、期待して待っている211番目の方に
おもいっきり重いやかんのように う~んと唸って返却に行こう。

湊 かなえ氏の『告白』
ふふふ、、、乗せられました。 恐るべし 本屋大賞!!






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2 コメント

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尻尾・・・ (oniko)
2009-07-23 10:31:27
おひさです~~
この「告白」は読んでいないのだけど、ボチボチさまの言わんとしているところはどうしてかよくわかるような気がしています。

最近の小説って、何だかあまりにちゃんと割り切れて、余りがない・・・
でもさ~決して割り切れない、どうしようもない「余り」の部分、隠しても隠し切れない「尻尾」 それを行間にこめて欲しいと思っちゃうんだよね・・・
ヒトってそんなに割り切れる生き物じゃないよ、って。もっと手ごわいんだよ、って。

そのふくらみが感じられない小説は、読むかたっぱじから忘れっちまう。
まるでTVで述べられる型どおりの薄っぺらなコメントみたいに、さ・・・

でも、その薄っぺらさが「本屋大賞」なのかもね・・・つまり、商業ベースに乗り得るって。売れなきゃ意味ないでしょ?ってことかな?

身にズシンとこたえる本が読みたいね・・・
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商業ベース (ボチボチかめ)
2009-07-24 13:21:36
オニコさん こんにちは!

本当にお久しぶりです。お元気ですか?
コメントありがとう。

うんとね、、
読む側の能力もあるかも知れないけど

五人の登場人物が告白するたびに
物語のレベルが下がっていくみたいで
最後の章は、そりゃないだろう、、って(笑い)

本屋大賞という後押しがなければ、
ここまで注目されたかどうか、、。

かと言って、その「薄っぺら」なものも
私には書けませんけどね。

とかく読者は無責任なものでございます(汗、、)

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