ボチボチかめさん

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近畿大学:世界初 クロマグロ完全養殖に成功

2010-03-24 23:45:21 | Weblog
スパコンで『二番ではダメなのか?』と、民主党のある議員は事業仕分けで
言いましたが、技術は世界一でなくては注目されないのです。

世界をリードする日本の技術がまた一つ誕生しました。

不可能と言われてきた「クロマグロの完全養殖」に
近畿大学の水産研究所が苦節40年にして、
前人未到の成果を達成し、02年に世界初の完全養殖に成功したのです。

本州最南端にある研究所の大島実験場は和歌山県串本町にあります。

「完全養殖」とは、
人工ふ化から育てた成魚が産卵し、
卵を人工ふ化、仔魚から稚魚、幼魚、成魚に育て、
またその魚が卵を産むというサイクルを確立することだそうです。


これまで、養殖したクロマグロの卵から人工ふ化させ、
成魚まで育てることには成功していたのですが
卵を産むには至っていなかったのだそうです。

40年に及ぶ関係者の努力により「完全養殖」は達成されました。

しかし、ビジネスとして軌道に乗せ、採算ベースにできる安定したクロマグロの
養殖・供給の実現への道程はまだこれからだそうです。

「安くておいしい養殖マグロを供給していきたい。
天然物がおいしいという既成概念を払拭するほどの養殖マグロを育てていきたい」と
完全養殖を達成した喜びをかみしめながらも、
熊井英水所長の目はその先をしっかりと見つめています。

日本は国内で消費するクロマグロ約4万3000トン(08年)のうち、
約2万トンを大西洋クロマグロに頼る(水産庁統計)といいます。

資源は、無限ではありませんが、日本の技術が食卓救う?ことになれば
すばらしいことですね。国は予算をつけて日本の技術を守らなければなりません。

小野征一郎・近大農学部教授(水産経済学)は
「1匹5000円程度で安定供給されれば、消費者が手ごろな値段で食べられるのも
夢ではない。日本の技術が世界をリードする局面に来ている」と話されています。

毎日新聞2010年3月11日 13時3分




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