楽園の泉

自転車とかカメラとかのブログ、たまにねこ。

仙盤ヶ岳より…

2010-10-24 | 遠野物語など
遠野物語の中に、鹿を追って千晩山に籠り、仕留めて皮を剥ごうとしたところ、片側を剥ぎその反対側を剥ごうとしたら、既に剥いだ側が元のようにくっつき、アレレと思う間に生き返り、逃げるのを追ってやっつけた土地を「死助」とし、鹿に敬意を払って「死助権現」として祀った話があります。

「死」という文字を名付けることに興味を感じて、その土地がどこか地図で探してみましたが、もちろん見つかりません。千晩籠った山は『仙盤ヶ岳』、皮を剥いだ山は『片羽(葉)山』、までは見つかったのですが、最後の死助だけが分らずもどかしい思いをしていました。

遠野で笛吹峠に登りその峰続きにある境木峠に行く途中「権現山」という山の脇を通るのですが、後で佐々木喜善の『聴耳草紙』の中に狩人の旗屋の鵺が鹿を逐ったという「仙盤ヶ岳→片羽山→笛吹峠」という具体的なルートが示されていたことに気付きました。ここで「権現」という言葉にピンとくれば、だったのですが、走ることに精一杯で。

側まで行ったのに、これまた随分惜しいことをしました。
(写真でいけば「山女?」の辺り)

実際に行くかどうか別にして(笛吹峠への登りも、実はちょっとハンパなかった)、遠野にまたズブズブと嵌りつつあります。龍の森とかトンノミとか…


2 コメント

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仙盤ヶ岳 (tamachiyo(tamachi))
2010-10-24 13:36:03
コンニチわ。

またまたコアな場所ですよね~
六角牛より向かって左に見える死助=権現山は、冬になると
山頂近くの道がくっきりと浮かび上がるんです。
自転車は確かに大変しょう・・・って、考えられないデス。
が、この辺りを探索したという強者が確かにおりますよ。

遠野物語に魅せられし者の好奇心は尽きませんね。

琴畑へ行ってみたいとお思いでしたら、その途中の栃内・林崎で宝竜の森を経て、立丸峠手前(距離はありますが)からその方面に向かえば鍋割に寄ったりしてディープな体験が出来るかも知れません。
琴畑集落を過ぎれば不動堂と滝に至ります。
更にはその先から貞任に抜けたという猛者も・・・
でも、「マジ熊地帯」ですからね~

トンノミも脇道から入ったところで、幹線道には案内板はないので事前に確認していた方がいいですよ~


Unknown (さくらなみき)
2010-10-24 21:52:20
>>tamachiyoさま;
いずれも「山の上」ってのが伝説がかってますよね。というか真実か伝説かの境目があやふやなところに具体的な土地が絡んでいるのが、とても気になります。遥か昔の「大江山」ではなく、ついこの間の出来事みたいに語られているから、引き込まれてしまうのかもしれません。

笛吹-境木は見事に砂利道で、自転車で走ったときに相当難儀しました。それも良い思い出です、というか「懲りてない」んですけど。

附馬牛のさらに向こうを探索するのには、やはり車じゃないと辛そうですね。もしくは行った先で泊るつもり、とか。来年行く際には、サンヅ縄も用意すべきでしょうか。(笑

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