コメント
 
 
 
初めまして。 (桜井)
2008-01-10 20:15:59
初めまして,桜井と申します。

以前,イギリス貴族の呼称を調べていて
こちらのホームページと出会ってから,いつも面白く拝見しています。

『奴婢訓』,お高い!今は絶版なのでしょうか。
でも,多少値は張れど,古本屋さんでの運命的な出会いは
本当に魅力的ですよね。

ところで,西洋には召使いが主役級で登場し,その生活描写の活き活きと詳しい文学作品や資料がたくさんあるようですが,日本の方でそのような作品等はご存じないでしょうか?

私は日本の下男下女というと,樋口一葉の『大つごもり』のような奉公の身の辛さを一人嘆く姿が一番に思い浮かぶので,
もっと要領のいい,大胆な召使いが日本にはいないものか・・と気になりまして。
ご存じのものがありましたら,紹介頂けると嬉しいです。

それでは,次回のお話も楽しみにしています。


 
 
 
Unknown (小手鞠萌)
2008-01-11 16:36:37
 遅まきながら、明けましておめでとうございます。

 奴婢訓って、ちょっと前に復刻版出ていたんですよね。もう終わっちゃいましたけど……orz
 私も古本屋で購入しましたけど、やっぱり千円くらいしました。内容はなかなかに辛口の皮肉が利いていますね。

>桜井さん
 横槍失礼します。日本の使用人というと谷崎潤一郎の『台所太平記』などはどうでしょうか(文学では私はこれしか知らないです)?
 資料だと清水美知子『〈女中〉イメージの家庭文化史』、タキエ・スギヤマ・リブラ『近代日本の上流階級 華族のエスノグラフィー』、自伝?で吉村きよ『女中奉公ひと筋に生きて』というのがあります。
 
 
 
Unknown (桜井)
2008-01-13 00:52:11
>小手鞠萌さん
 本を紹介頂きありがとうございました。

 『台所太平記』,ちょっと調べてみましたが面白そうですね!さっそく探して読もうと思います。
 資料は小説とは違った重みがありますよね。こういうものを存分に活用できる時が来るといいなあ・・。
 
 
 
日本の文学で…うーん。 (countsheep99)
2008-01-14 04:08:04
>桜井さん

はじめまして。いきなり難題ですね(笑)。思い返しながら、何日か考え込んでしまいましたわ。

「要領のいい、大胆な」召使で、「主役級」ですよね?
そんな素晴らしき日本文学作品…わたしも心から知りたいです(笑)

落語なら、権助という名キャラクターが居るんですがねぇ。利口にバカの金メッキをかけたような、大胆不敵な下男が。
熊さん八っつぁん、ご隠居、与太郎、若旦那と並ぶ、落語国の大立者なのに、一般的に名前が知られていないのが残念です。(登場する噺は「かつぎや」「木乃伊取り」「しの字嫌い」「一つ穴」など多数)

ということで、お茶を濁させてください(笑)。
お役に立てず、スミマセン。ほんとに。

>小手鞠萌さん

あけましておめでとうございます。そして助け舟、ありがとうございます(笑)

『台所太平記』、私も読んでみます。主従関係に通じた谷崎潤一郎ですから、期待できます。

『奴婢訓』復刻版の件はこの古本を買ってから知りました。
「復刻させるほど需要があったのか!」と少々びっくりです。
 
 
 
利口にバカの金メッキとは・・すごそうです (桜井)
2008-01-21 20:47:29
返信のお礼が遅くなってしまいました。

countsheep99さんをそんなに考え込ませてしまったとは,すみません!やはり,日本でそのような物語を探すのは難しそうですね。何でしょう,風土の違いでしょうか。

落語の権助さん,ご紹介頂きましてありがとうございました。
私も落語あたりにはもしかしたら,と思っていましたが,なにしろ落語の世界をほとんど知らないもので,探してみるでもなく,気になっただけで終わっていました。利口にバカの金メッキをかけたような,というのが興味を引きますね(笑)
権助さんは利口なのかバカなのか・・。

『奴婢訓』は皮肉たっぷりというか,クールですね。『虚栄の市』などもそうですが,こういう文を読むと,主従関係の在り方が日本でのものとは違うなー,と思ったりします。

 
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