みなさんは、"シュヴァルの理想宮"をご存知ですか?
フランスのオートリーヴという小さな田舎町を観光地化した"奇妙な建物"です。
実物を見た人はこんな言葉を発します。
「目玉への刺激は強烈。理解しがたい奇妙な物に直面した時の困惑と好奇心が目玉の中で渦巻く。」
「名前を思い出すことが困難だとしても、写真を見れば忘れかけていた、あの時のショックがよみがえって来る。」
このナゾ、気になりませんか?
何故作られたのか。何を意味するのか。誰が作ったのか…。全ては、この言葉に集約されます。
「私の意志は、この岩と同じくらい強かった。」
みなさんは、この奇妙な建物が、"郵便配達夫が1人で作ったもの"だと聞いたらどう感じますか?
ポケは、可能性を感じ、自信が沸きました。
人はこの建造物を、「人間がたった一人でどこまでできるか、の証拠」だと言います。
全てのナゾを解くとこうです。
Q.何故作られたのか?
郵便配達のおじさんが、石につまずいたから。
その歴史的な瞬間は、年表にもきちんと残されています。
1879年 シュヴァル、石につまずく。
『つまずきの石』の神話から~
当時私は、40歳という人生の大きな節目を3年過ぎていた。これは、バカげた企てをはじめたり、空中楼閣を築く年齢ではない。
ところで、私の夢想が少しずつ忘却の霧の中に沈みはじめていたとき、突然、ある出来事がそれを蘇らせた。
私の足が石につまずいて、ころびそうになったのだ。
私は、その石を間近で見ようと思った。それが、余りにも奇妙な形をしていたので、拾って持って帰った。
翌日、同じ場所へ戻ったら、もっと素晴らしい石がいくつも見つかった。その場で集めてみて、みごとに思えたので、私は夢中になってしまった。
「自然が彫刻を恵んでくれるのだから、私は、建築家と石工になろう(それに誰だって、いくらかは石工ではないだろうか?)」と、思ったのはその時のことである。
私は、道を歩き続けながら、不可能という言葉は存在しない!っと言ったナポレオン1世のことを考えていた。
Q.何を意味するのか?
シュヴァルさんが夢に描き続けていた宮殿。
彼は子供の頃から空想が大好きで、道端で石ころを拾っては「う~む。これは○○のようだ」と想像しては胸を躍らせ楽しんでいた。
それは大人になってからも変わらなかった。むしろエスカレートしコツコツと自分の「城」を作り上げることになる。
最初からこんなに目立つ大きなものを作り上げる気なんてそこそこなかった。少しずつ増設を繰り返すうちにいつのまにかみんなが驚くすごいものになってしまった。
彼は建築の知識も高い教育も受けたわけでもない、ただ一介の村人だ。
何かの為でなく、名声の為でも実力を試したかったからでも、偉業を残したいからでもなく、彼はただ好きなことをしていただけなのだ。
Q.誰が作ったのか?は、もうみなさんおわかり頂いたと思います。
ポケは、"彼はただ好きなことをしていただけなのだ"という事実が好きです。大きな可能性を感じました。
好奇心(珍しい物事・未知の事柄に対して抱く興味や関心)が向くものは、人の中から創造されるということを実感しました。
シュバルの理想宮が感じさせたある記者の文を、ここにご紹介します。
誰もが理想と現実の間に生きていて、
みな頭の中のキャンパスにそれぞれの夢を描いているだろう。
それをカタチにすることは容易なことでないことも知っている。
だがカタチにしょうと努力する人を何故か他人は否定したくなる。
自分の現実を否定することヘの不安がそうさせるのか・・・
一見、他人からは意味のないようなことに思えることが
本人にはとても重要であったりもする。
この世界のあらゆる物質の中で意味のないモノなど存在するのだろうか。
少なくとも、たった一つのものがそのモノを必要とするならば、
そこに存在の理由があリ、意味が生じているのではないだろうか。
シュヴァルの理想宮は、「この岩は、いつの日か多くのことを語るだう」というメッセージを残し、今日も尚、堂々と建ち誇っています。
kimiと申します。
私的にはポケさんのブログは初めてではなく以前から、拝見していました。
いつも、自分の中には無い発想や考えに出会える”場”がポケさんのブログです。
そして今回出会えたのが、この「シュヴァルの理想宮」です。
先程、検索をしてざっとみてみましたが、かなり奥深い建築だなーと思いました。とっても興味が湧き、じっくりとまた見てみるつもりです。
いい出会いが出来てよかったと思っています。
私は建築関係の仕事をしています。まだまだ覚える事だらけですが、”将来なりたい自分”に向かって日々過ごしています。
それにはまだ程遠いですが、いろんなものに出会い、感じ、基本的には明るく楽しくやっていきたい!と常々思っています。
ポケさんのブログとの出会いは、そんな自分にとって刺激があって、とってもためになります。まだじっくりとは拝見出来ていませので、これからも遊びに来たいと思います☆
これからも、楽しみにしていますね☆
>私的にはポケさんのブログは初めてではなく以前から、拝見していました。
こんな嬉しいメッセージがあったとは!
以前からお越しくださっていたと聞いて、このPCの向こうの幸せワールドが広がりました。
新たなエンターテイメント、ありがとうございます.:*
>いつも、自分の中には無い発想や考えに出会える”場”がポケさんのブログです。
『森田のフィルタ』という簡単なフィルタを通して観た日常のご紹介が、
kimiさんのステキな場になっていたことが、本当に嬉しいです。
kimiさんは、建築関係のお仕事をされているのですね。
ポケが最も尊敬している方々です。
シュバルの理想宮は、「ものを建てる」視点から観ても、感動的ですよね。
将来なりたい自分に、明るく楽しく向かうというkimiさんの目線も感動的です。
そう思えることは、実現の証拠ですから。
こちらこそ、これからもkimiさんとご一緒に楽しむことを、楽しませていただきますね☆