こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

温泉、川、海、そして酒☆水に癒されました

2012-03-20 20:41:15 | 日記
昨日の午後から、長門湯本温泉に行ってきました。

ご当地グルメ×温泉宿泊 「 焼きとりのまち長門宿泊プラン 」

ということで、その名の通り温泉に宿泊しまして、そこからタクシーで長門の名だたる焼きとり店への

送迎が付き、そこでのお食事も付いていて帰りはホテルまでタクシーで送っていただけて、翌朝の朝食も

付いているというとても魅力的なプランです。


思えば、山口へ転居しまして10年になりますが、完全なプライベートで旅をしたことは、2度目です。

あとはどこかに泊まる時は必ず仕事でした。


それだけ忙しかったのかと問われれば必ずしもそうではありません。

いくら忙しくても時間の使い方が上手で旅慣れていれば、出来たことです。


元々、枕が変わることが嫌いで、九州方面に旅行をしても、日帰りできるものなら物理的にどれだけ大変でも

帰ってきていました。

それは、子供の頃からでした。


そんな私が、日帰りも充分可能な温泉に宿泊して、家族以外の友達とまるっきりプライベートの旅をするなど

あり得ない行動でした。


カウンセリングルームを開いて間もなく一年ですが、ルームから離れることが出来なくて、それでも自分自身の

心の整理もしたくて・・・ならば、1時間ちょっとで帰ることができる場所で泊まろうと思ったのがきっかけでした。


タイトルに温泉、川、海、そして酒と表現しました。

どれも共通することは水です。


水に流して、水に浸かって、水を見て、水を飲んで・・・

わずかな時間ですが、そこの地の人情に触れて水に親しみます。


観ずには得られず、見ずには感じられず、動くことも必要だと思いました。


入ったことのない暖簾をくぐって、初めての人に会い、食事をする。

惰性ではなく、喉を通るビールを心から美味しいと感じる瞬間。


見事に組まれた岩のお風呂。湯が湧きだす音。

高いところから落ちる打たせ湯の力強さ。


客室からは、絶え間なく聴こえる川のせせらぎがBGMに


昼は、千畳敷から水平線を望む見事な景色。

海ってこんなに広いんだぁ・・・

自分が立っている場所って、ほんの点なんだぁ・・・


だけど、そこがいつも現地点。

そして、そこが原点。


恩師に言われた言葉ですが、


「 原点は原地点でもあり、変わってもいいし、変わりつづけていいんんだよ。」


動けていないと感じるのは、動いていることに麻痺しているだけですね。

生き続けるとは動き続けることです。


時は二度と戻らないのですから。


動いていないと感じる時は、あえて少し動いてみませんか?

動くのが辛いと思う時は、休んでみませんか?


逆こそ真かもしれません。


山口市宮野の心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室

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自分と折り合う時間

2012-03-18 15:35:34 | 日記
ここ数日は色々とお誘いが重なりまして、会食する機会が多く帰宅時間も遅くパソコンに向かう時間が少なく

なっております。

そのことに比例して、目の調子が良いので必要な時間であったように思えます。


普段は食べると言うよりも、ある時間がきて、食事を摂っておかねば・・・という義務感のような流れで

食事をしています。


たまには、会食という機会を持つことで時間をかけて会話と食事を愛でるゆとりも大切だと実感します。


今日は少々我儘をさせてもらって、心療カウンセリングを午後からにさせていただきました。

午前中は書斎で古典的なジャズを聴きながら、買っただけで置き去りであった本を読み、眠くなればウトウトする

まったりとした時を過ごしました。


食べる...食感、香り、味を楽しむ。

聴く...響きを感じる、旋律を楽しむ、染み込む。

読む...感性に聞く。



どのようなことも、心の平安と共にあれば、至極の時を奏でることのように思えます。


今朝はウトウトとすると、不安な夢で揺り起こされる瞬間がありました。

今朝に限らずこの頃の眠りはとても浅いようです。

少し前までは、夢分析をし過ぎていまして、自分の不安の要因を突き止めることに捉われすぎていました。


特に、お酒を飲む機会が多いと眠りが浅くなります。

寝酒というのは、適量であればいいですが、過ぎると眠りの妨げになりますので注意が必要です。


電話が鳴っても出ることができない夢や、玄関に人が来ているのに声が出ない夢。

起きようとしても起きられない夢。講座の時間が迫っているのに到着出来ない夢。


いずれも、スケジュール調整が少々キツくなっているストレスの現れだとは思いますが、それを

過敏に捉えすぎず、

「 人間だから、焦ることだってあるわ。大丈夫・・・。」

と自分に話しかけることで置いていくことを覚えました。


カウンセリングでは、

「 少し休養されては?。」

などと申し上げることはないです。なぜならば、休むことが必要と感じていても、心が休むことを許していないから

しんどいのですから。


他人には共感的に接することができても、自分に共感的になることは難しいものです。


たくさん、お酒を飲んで、

「 ちょっと過ぎたかしら?。」

と思うのもOK。


私の行動も感情も自分に責任があります。

責任と取り続けて葛藤することが、生き続けることなのかもしれません。


今日も、自分の中に棲まう鬼と話し合い、時にはなだめ、時には肩を抱き合って折り合います。

午後は、かきかわルームでカウンセリングの合間をパソコンに向かって過ごしております。


緑ゆたかな自宅で営む山口市宮野のカウンセリングルーム

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コンプレックスを越える方法

2012-03-15 19:20:55 | 日記
カウンセリングで久しぶりに次のことを感じました。


コンプレックスに感じていること、短所だと思っていることほど最大の武器に・・・

長所になり得るのだということです。


私は大変神経質で、自己評価が著しく低く何をしていても 「 これでいい。」

となかなか思えない性格です。


昨年、ある講座を主催しまして70人の参加者がありました。

大勢の人々から賞賛の声をいただきました。

どれだけ、褒めていただいても、埋まらなかった席があったという事実の方が何倍も辛くて

どうしても自分を認められませんでした。

また、事前に申込みいただいた方の当日不参加に関しても気に病んでしまって寝込むほど苦しみました。


そういう性格ですが、本番で人前では憂いの顔を見せませんから誰も私が落ちこんでいることに気づきません。

唯一、恩師にだけは素のネガティブなところをそのまま見せています。

最初は恩師も一生懸命誉めてくださって私の気持ちを引き上げようとしてくださいましたが、とうとうキレられて


「 いい加減にしろ。」


とお叱りを受けることも一度や二度ではありません。


極端な完璧主義。自己評価の低さに関して私自身はとても苦しいですが、それがあるから、集中して頑張れるのですね。

どれだけ頑張っても、これでいいと思えないので、今まで取り組んできたことは概ねコツコツと取り組んでこられたのだと

思います。


そして、無類の負けず嫌いなので、あがっていることも見せるのは負けだと思っているので人前では、それなりに

図々しくあがっていないふりもできます。


人前で、あがる、赤面する、汗をかく・・・酷くなると過換気発作、パニック障害など緊張のストレスに伴うことで

相談に来られる人はあとを絶ちません。


ところが、皆さん共通していることが、ルームに来られてお話する時は、不思議とそのような症状が出ないということです。

ルームでは、たくさんお話していただきますし、初対面ならばあがっても仕方がないと思うのですが、そのようなストレス症状が

表れないのですね。


なぜなのでしょう?

この答えは、一つではないのかもしれません。


私なりに感じる答えは、皆さん、私どものルームでは

「 ありのままの自分でいい。」

と思っていらっしゃるからではないでしょうか?

その感覚を普段の生活にも取りいれていただきたいと考えています。


カウンセリングではクライアントさんの言葉の中で何がポイントであるかを感じながらお聞きします。


コンプレックスに感じられていることを越える方法は三つあります。


一. コンプレックスそのものを無くすため、努力で補うこと。

二. コンプレックスを相殺させるよう、長所を上げること。

三. コンプレックスを発想の転換で長所にすること。




一つ目の努力で補うのは、事によりけりです。勉強ができないなど実質的に補えることはそれで解決がつくかもしれません。


二つ目は、他のことで誤魔化せないぐらいコンプレックスへの負の意識が強いから辛いのならば難しいのかもしれません。


三つ目が私は最も即効性があって、その人らしさを発揮できる方法ではないかと思っています。



これと、併進で効力があるとすれば、現在私が研究中であり講座として展開しようとしています

「発達心理学に基づく自己分析と傷ついたインナーチャイルドの再生・新しい自己実現のためのワークプログラム」

です。


これは、コンプレックスに感じる基になった生育歴を振り返り、認知の方法を変えることにより傷ついている心を

癒していく方法です。


ワークショップで複数で行うのが理想ですが、私自身は慎重に考えています。

生育歴に関わる部分をシェアリングするメンバーを集め、セッションをしていくには十分な準備と、参加を希望される方の

状況をよく踏まえたうえでプログラムを作るべきだと思っております。


とはいえ、悩みというものは今であり、急ぎすぎることなく迅速に提供できるよう努めております。


自分を甘やかすのではなく、自分に優しくなるということはどういうことなのか?

自分を愛するとはどういう意味なのか?

自分を大切にするとはどうすることなのか?


そこを教えるのではなく、自分の内面から学んでいただきたいと思っています。


そのことが、遠回りかもしれませんが、他人にも優しくなること、人を愛し育み癒す人になれることに

繋がるのではないかと信じています。



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良質な睡眠とは?

2012-03-13 20:55:36 | 日記
この一年、平均睡眠時間3~4時間でした。

体中のコリが慢性的になり、整体には最低でも二週間に一度は行かないと体がもたず、悲鳴をあげていたようです。


睡眠時間が短くなった原因は、忙しかったというだけではなく、休むタイミングがつかめなかったことと、

興奮状態が続いていて入眠しづらかったこともありました。


ヨガを取りいれたストレッチやアロマテラピー、片鼻呼吸法は効果的ですが、それでも意識が現実のことに向いている時は

交感神経優位の状態が持続して、副交感神経優位に切り替わりにくいものです。


医療機関で処方される睡眠導入剤や安定剤は一定の効果は期待できます。

しかし、この頃の状態では睡眠時間が短くなることで体は悲鳴をあげていても、気持ちは充実しているため、


「 眠りたくない。」


という気持ちがあって、たまに薬を飲むと安定が違う方向にいって困りました。


安定剤を用いると、こころ穏やかになり、もの凄く食欲がわくのです。

ベッドに入っていても、食事をとって5時間ぐらい経過しているために、元々小腹がすいています。

そこに幸せ気分が伴うと、ヤバいことになります。


私自身の教訓です。

あくまで、安定剤や睡眠導入剤は、穏やかな気持ちでいられないこと、眠れないことが苦痛と感じない時は必要ないのでは

ないかということです。


もちろん、医師から定時で内服されるよう指示のあるものについては服用なさってくださいませ。


私の場合、お守りに...あくまで頓服用として使っておりましたので...


良質な睡眠とは...

時間の長さではないですね。



入眠する前には、

「 今日一日、私は頑張りました。命あることに感謝。皆様に感謝。」

と思えて、


覚醒する時は、

「 今日も一日頑張ろう。朝をむかえられたことに感謝。命あることに感謝。」


思いは人それぞれだと思いますが、いずれもポジティブとまではいかないまでも凪(なぎ)の状態で

迎えられることにあると思います。


真夜中に何度も覚醒しても、そのことが苦痛でなければ良いと思います。


私のカウンセリングでは、

「 睡眠はどうですか?。」

はあまり質問しないことです。


通常は意識を何かに向けることを誘導しないのがスタイルです。

(クライアントさんの状況に応じて、お聞きすることもあります。)


気になっていないことまで掘り下げることが良いとは限らない・・・


寝つきが悪くてもその間、本を読めるし・・・色々と考え事が出来るし・・・

それもOKですね。


どんなこともそれが苦痛でなければ、“ 症 ” にならないこともあると思います。

ただし、苦痛ではなくても明らかに肉体を蝕む病気に関与していれば治療の必要もあるでしょう。


生き生きと自分らしく過ごすために、どう在ることが良いのでしょう?

体のコリや心のコリは、あまり溜めすぎないほうが良いですね。


セルフストレッチでほぐれる程度のコリならば、張り合いになるでしょう。

どこまでが丁度いいかが自分ではなかなか分からないから難しいです。


定期的にカウンセリングに来られるクライアントさんは、整体に行かれるように、私のルームを

上手に活用されます。心のコリ具合もご自身でお分かりになっていかれるようです。


家族に優しくなれない...など、信号が点滅し始める感覚があるようですね。


どうぞ、皆様の心の合間でお越しくださいませ。

きっと必然でお会いできるでしょう。


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一年は経過して人が人を癒やす

2012-03-11 19:18:01 | 日記
みぞれ舞う寒い一日になりました。

クライアントさんは冬のコートと、花粉症対策の完全防備をなさって来られる方が多いです。


昨夜、京都に住む実母の夢をみました。

とてもリアルでした。

ずい分長く会っていないですし、電話も滞っております。


「 15分で良いから帰ってきなさい。」

と夢で言われました。


15分という時間が妙に生々しく思えます。


仕事がらもありますが、人との関わり、繋がり、連絡をするということにとても神経を使っていますが

一番手を抜いているのが親との関係なのかもしれません。


親だから、わかってくれるだろう・・・

そう思ってしまうのが悪い癖です。


自分が歳を重ねるということは、当然親も同じように重ねているのですね。

何年も会っていないこともありますが、よその人が加齢に伴って色々なことが起きることは認識できても

自分の親はいつまでも若いと思いこもうとしているようです。


震災から一年が経ちました。

梅の花は咲き、気の早いうぐいすは春を愛でるように鳴いています。

多くの人々の命が失われ、人だけではなく多くの動植物の命も失ってしまいました。


しかしながら、残った木は蕾ふくらみ、花を咲かせ、実をつけて子孫を残そうとします。

動物はつがうパートナーを探しています。


親は子を想い、子がどれだけ迷走しようと子の幸せを祈り続けています。

ただ、昔は若気のいたり・・・ということもありましょう。


親も若い時は、至らぬこともあり怒りにまかせて、感情に押し流されて言ってはならないこと、

してはならないことを犯しているのかもしれません。


昔は子供であったあなたは、怒りの感情は持っても構わないのです。

幼い子どもの頃は、受けとめきれなかった悲しい思いはそれを抑圧しなくても構いません。

決して子どものあなたが、悪い子だったからではないのですから・・・


悪い子だったから親が悲しいのではなく、親は自分の子どもが思い通りにならないことが辛いだけ。


人は今を生きて、今からを生きていかねばなりません。

その上では、責任感を持つことは大事です。


詭弁かもしれませんが、押し付け合うことなく、皆が自らの意志で責任を持つことをなして欲しいと

切に願います。


傷つけあうために多くの人が存在しているのではなく、人は人を癒やすため。

癒しあうために存在していると信じたいです。



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