先日、ご縁がございまして、航空自衛隊防府南基地でメンタルヘルス講話をさせていただきました。
ほぼ、今年度中は月に一度の予定で様々なテーマでお話しできるよう、私自身も勉強の日々です。
ちょうど、午前8時に基地に到着しておりましたので、8時15分の国旗掲揚を隊員の皆さまとご一緒に、
拝見しまして、心引き締まる朝の始まりを迎えることができました。
その後、基地内の資料館をご案内いただき、歴史や組織の仕組み、隊員様のお仕事、普段の生活のことなど
様々な事をお教えくださいました。
その後、参加者で教室の机の数が足りないほどギッチリと埋め尽くされ、およそ170名の方々がお集まりになられた一時間の講話で、テーマは
「 自殺防止のために。」ということで、日々人の命を守る職務につかれている皆様の真剣なまなざしに最初は圧倒されつつも
私なりに懸命に私自身の責務に応えようと務めさせていただきました。
厚生労働省の資料等々、様々な文献を研究しつつ、私なりにどうすれば自殺を防止できるのかを真剣に考えました。
救える命は何としても救いたい・・・
救いたくても救えない命をたくさん見てきて心の底から思うことです。
緩和ケアに関わること6年。多くの方の看取りにかかわり、それは天寿であっても遺された人の悲しみはいかばかりか・・・
人は等しく生まれくれば必ず死する日はまいります。
その天命を全うするべく、如何に苦しくても生かされているその時を生きるしかなく、楽しいことばかりではありません。
ある人が、こころ追い詰められる時、出口が見えなくなる時、道が閉ざされていると感じる時、確かに救いきれない時も
あるかもしれませんが、手を差し伸べることで救えることもあるかもしれません。
時に、手を差し伸べることで、差し伸べた人も背負いきれなくて苦しむときもあります。
その時は、手を差し伸べた人に、さらに手を差し伸べる人が必要なのです。
繋いだその手は、よく知らないご近所さんかもしれません。私のような職業の人間かもしれません。
人を救うのは人です。とはいえ、拒否されれば介入できないかもしれません。
たとえ、拒否であっても、人間の深層心理の奥底には必ず生きる力は備わっているはずであると信じたいです。
生活習慣病を防ぐために、運動や食べ物に気を配るように、メンタルも同様なのです。
がむしゃらに走っていると、疲れていることに気付かず、気付いていてもなかなかペースを緩めたり休憩することが
出来ない時もあります。
私さえ抑えていれば上手くいく・・・その通りで、抑えて上手くいくこともありますが、時に、伝えなければ
いけないところが必要なコミュニケーションがとれないために、何らかの歪みが生じて思わぬところに弊害が
おこることもあります。
あるいは、極端に白黒はっきりつけたい性格の人は、あいまいな態度に我慢ができず、周りに攻撃的になることも
あります。
面倒見がよくて、お人よしのタイプでは、周りの人の自立心を削いでしまったり、何でも一人で解決しようとしすぎて
浮いてしまったり、受けいれてもらえない時に過剰に傷つくこともあるかもしれません。
自殺防止とどう結びつくのだ? と問われれば、普通に過ごされている人々にとっては関係ないと思われがちですが
自分の性格を知ることで、自分の思考や行動が周りにどういう影響を与え、どんな時にストレスを感じやすいか?
あるいは、周りにストレスを与えてしまうのかを捉えておくことは、心構えとして皆様にご理解いただきたいところです。
そして、色々な性格の人が存在するということは、どう関わってほしいかも人によって異なるということです。
心理を学ぶことは、こころを知ること。私のこころと同じこころは存在しないことを知ることです。
どうすれば知ることができるのか?
聞くしかありません。自分のこころを知るには自分に聞きます。他人のこころを知るのも聞くしかありません。
心理カウンセラーはお見通しなのでしょう? とよく言われますが、それはあり得ません。
聞いても言葉にならない時は、共に過ごして感じます。五感をフルに働かせて懸命に共感しようとつとめるだけです。
個々がコミュニケーション能力を高めることで、気づきにくい、見えにくい自分のこころを他人と関わることで
知ることが出来ます。コミュニケーションは自他ともに救う自殺防止のサプリメントです。
誰もが他人事と思わず、他人に関心を持つ社会づくりをすることです。
山口市宮野の自宅で営む小さな心療カウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室
ほぼ、今年度中は月に一度の予定で様々なテーマでお話しできるよう、私自身も勉強の日々です。
ちょうど、午前8時に基地に到着しておりましたので、8時15分の国旗掲揚を隊員の皆さまとご一緒に、
拝見しまして、心引き締まる朝の始まりを迎えることができました。
その後、基地内の資料館をご案内いただき、歴史や組織の仕組み、隊員様のお仕事、普段の生活のことなど
様々な事をお教えくださいました。
その後、参加者で教室の机の数が足りないほどギッチリと埋め尽くされ、およそ170名の方々がお集まりになられた一時間の講話で、テーマは
「 自殺防止のために。」ということで、日々人の命を守る職務につかれている皆様の真剣なまなざしに最初は圧倒されつつも
私なりに懸命に私自身の責務に応えようと務めさせていただきました。
厚生労働省の資料等々、様々な文献を研究しつつ、私なりにどうすれば自殺を防止できるのかを真剣に考えました。
救える命は何としても救いたい・・・
救いたくても救えない命をたくさん見てきて心の底から思うことです。
緩和ケアに関わること6年。多くの方の看取りにかかわり、それは天寿であっても遺された人の悲しみはいかばかりか・・・
人は等しく生まれくれば必ず死する日はまいります。
その天命を全うするべく、如何に苦しくても生かされているその時を生きるしかなく、楽しいことばかりではありません。
ある人が、こころ追い詰められる時、出口が見えなくなる時、道が閉ざされていると感じる時、確かに救いきれない時も
あるかもしれませんが、手を差し伸べることで救えることもあるかもしれません。
時に、手を差し伸べることで、差し伸べた人も背負いきれなくて苦しむときもあります。
その時は、手を差し伸べた人に、さらに手を差し伸べる人が必要なのです。
繋いだその手は、よく知らないご近所さんかもしれません。私のような職業の人間かもしれません。
人を救うのは人です。とはいえ、拒否されれば介入できないかもしれません。
たとえ、拒否であっても、人間の深層心理の奥底には必ず生きる力は備わっているはずであると信じたいです。
生活習慣病を防ぐために、運動や食べ物に気を配るように、メンタルも同様なのです。
がむしゃらに走っていると、疲れていることに気付かず、気付いていてもなかなかペースを緩めたり休憩することが
出来ない時もあります。
私さえ抑えていれば上手くいく・・・その通りで、抑えて上手くいくこともありますが、時に、伝えなければ
いけないところが必要なコミュニケーションがとれないために、何らかの歪みが生じて思わぬところに弊害が
おこることもあります。
あるいは、極端に白黒はっきりつけたい性格の人は、あいまいな態度に我慢ができず、周りに攻撃的になることも
あります。
面倒見がよくて、お人よしのタイプでは、周りの人の自立心を削いでしまったり、何でも一人で解決しようとしすぎて
浮いてしまったり、受けいれてもらえない時に過剰に傷つくこともあるかもしれません。
自殺防止とどう結びつくのだ? と問われれば、普通に過ごされている人々にとっては関係ないと思われがちですが
自分の性格を知ることで、自分の思考や行動が周りにどういう影響を与え、どんな時にストレスを感じやすいか?
あるいは、周りにストレスを与えてしまうのかを捉えておくことは、心構えとして皆様にご理解いただきたいところです。
そして、色々な性格の人が存在するということは、どう関わってほしいかも人によって異なるということです。
心理を学ぶことは、こころを知ること。私のこころと同じこころは存在しないことを知ることです。
どうすれば知ることができるのか?
聞くしかありません。自分のこころを知るには自分に聞きます。他人のこころを知るのも聞くしかありません。
心理カウンセラーはお見通しなのでしょう? とよく言われますが、それはあり得ません。
聞いても言葉にならない時は、共に過ごして感じます。五感をフルに働かせて懸命に共感しようとつとめるだけです。
個々がコミュニケーション能力を高めることで、気づきにくい、見えにくい自分のこころを他人と関わることで
知ることが出来ます。コミュニケーションは自他ともに救う自殺防止のサプリメントです。
誰もが他人事と思わず、他人に関心を持つ社会づくりをすることです。
山口市宮野の自宅で営む小さな心療カウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室