湖国の住人

滋賀県に来て35年。まだまだ知らない湖国の自然、歳時記を日常の出来事、たまに生まれ故郷西条市、西条祭りの事も交え綴ります

三百年の伝統!『八日市大凧まつり』2008

2008-05-26 23:54:13 | 歳時記
5月の第四日曜日に開催される『八日市大凧まつり』は三百年の伝統があり、百畳敷もの大凧が揚げられ名実と供に日本一の大凧で、国選択無形民俗文化財に選択されています。(旧八日市市(ようかいちし)現在は東近江市八日市)

発祥起源は江戸中期、男子出生のお祝いに揚げられていて、最初は小さいものでしたが、近在でその大きさを競い合うようになったり、工法の進歩でだんだんと大きくなったそうです。

その後は国の記念日や祝い事にも揚げられるようになり、日清戦争の戦勝記念として揚げられたものは、縦18メートル、横16メートル、重さ1トン、二百畳の大凧が揚げられたそうです。

現在でも縦13メートル、横12メートル700キログラム百畳敷の大凧が製作され百人の引き手によって揚げられます。



引き手は当日募集され誰でも参加出来、引き手には黄色の軍手が配られ引き手経験者の栄誉を貰えます。



今年も昨日開催され、昨年新調され本年度から三年間揚げられる大凧が、一回だけの飛揚でしたが3分35秒の飛揚を達成しました。



凧に絵と漢字が描かれていますが、これは『伴じもん』と言って、この凧の揚げられる意味を絵と漢字で表現しています。
今年の大凧は上部に『喜』の漢字。
絵は『鷹』が描かれ、下部中央には『生』の漢字と周り『縄文』が描かれています。
これらを繋げると『喜鷹生』となり『喜(き)鷹(よう)生(せい)』→『きようせい』→『共生』となり、『縄文』の縄で繋がっている。
ですから、この大凧のテーマ、スローガンは『共生(つながり)』の願を込めて揚げられるのです。

凧の裏には『願い札』が貼られ、貼られた方の願い事が一緒に揚げられるのも、この凧揚げまつりの特徴の一つでも有ります。



今年も行って来ました。
一昨日からの雨も止んだのは、大凧パワーの炸裂でしょうか、午後から青空さえ見えて来ました。
しかし、今年はアマチュアカメラマンの多かった事。
兵庫県からバス三台で『全写連』の団体さんがおみえでしたわ。
『八日市大凧まつり写真コンクール』の作品募集は今年からデジタルもOKになってハードルが高くなり、その上ライバルも増えました(苦笑)
四年連続入賞はこりゃ無理だな・・・