ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

「ホタルノヒカリ2」 感想

2010-09-19 | 向井理さん
「ホタルノヒカリ2」、最終回まで一応全部見終わりました

やっぱり、最終的には部長とくっつくわけで
仕事も辞めないのでありまして、まぁ、予想通りの展開でした

それでも見てしまっていたのは、向井さん演じる瀬乃さんが上手い具合にひっかきまわしてくれていたからだったのですが、
最終回はさすがにひっかきまわすにも限度があったようで…

出番少ないし、え~、それでもうNY行っちゃうのって感じのあっけない幕切れでした
ま、所詮は当て馬くん…

次回は是非、主演または主演の相手役で大活躍するようなドラマに出てほしいですっ

「ホタルノヒカリ2」の話自体は、もはやマンネリでしたが、肩の力を抜いて一日の終わりに楽しめる、いいドラマではあったと思います
できれば、部長とホタルのウェディングまでしっかり見せて欲しかったなぁ。

綾瀬はるかさんと向井理さんという旬の役者さんの演技が堪能できたのはとにかく大収穫
お二人の今後の活躍には期待できそうですね~

「ゴールデンスランバー」(本) 感想

2010-09-19 | 
映画を見た後、すぐに読み始めて、一気に読み終えてしまいました

映画以上に面白かったです

伊坂幸太郎さんの本は、「魔王」「オーデュボンの祈り」を読んだ後、しばらく遠ざかっていたのですが、
今回の「ゴールデンスランバー」は純粋に楽しく読めました

伊坂さんの小説は、さすが法学部出身だなぁ、と思わせる論理的思考と、
読んでいるこちらまで、鉛を飲み込んだような気持ちになってしまう、
そんな著者自身が持つ、現代社会への強い危機感が前面に現れていて、

好感は持てるし、決して嫌いではないのだけれど、読むのがちょっと億劫な小説、
という位置づけでした

でも、「ゴールデンスランバー」は
「『伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか』という発想から生まれた、
直球勝負のエンターテインメント大作
…と銘打たれたそのキャッチコピーに違わない、まさにエンターテインメントでした

張り巡らされた伏線は知的好奇心を刺激するし、
「人を信じることが最後の武器」という青柳雅春とその周辺の人たちの行動・心情には
ほろりとさせられることも多かったですし
洒落の聞いた台詞には思わず笑みがこぼれることもしばしばでした

そして、現代の監視社会への風刺、マスコミ報道の過熱への警鐘もぴりっと効いていて、
そこがまた、物語に読者をひきつけるポイントとなっているのが、さすが伊坂幸太郎って感じです。

これは、文庫が出たら、即購入して、手元に置いておきたい小説です
映画もいいけど、小説も最高、という珍しく「アタリ」の作品に出会えて幸せな気分です