赤ちゃんは生まれた時には何もできない。(1人で生きていけない)
やがて、”ハイハイ”、つたい歩き、二足歩行、言葉を覚えていく。
そして、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と勉強、運動、社会常識(慣例)等を覚えていく。
子育ては成長と共に楽になっていく。
逆に介護は...
身体障害においても頚髄損傷(けいずいそんしょう)にならなければ完全介護とはならず、
不便はあるが自身で自立生活ができることも多い。
自閉症等の精神障害においては介護者がいないと生活することは難しいと思われる。
痴呆症が厄介である。
現代医学では痴呆症の特効薬はなく、痴呆を遅らせる薬しかない。
痴呆症は子育てちは、逆で、だんだん悪くなる。
よって、介護者の負担が増えていく。
家族は最初はできると信じて介護をする。
しかし、症状が悪化していき、家族が参ってしまう。
やがて、心の葛藤の中、気力、体力に限界を感じ、施設へお願いすることになる。
子育ては先が見える。(成人まで)
介護は先が見えない。(死ぬまで...でも、その前に自分が参ってしまう)
高齢の母親と息子がスーパーマーケットで買い物をしている姿でよく見かけるのは...母親に罵声を浴びせている息子。
そして、母親は...おどおどしている。
介護はしていないのだろうけど...ストレスの一種だと思う。
認知症研究が進むことを心から願う。