金沢で騒げ その6

2007-03-21 22:09:51 | 長編日記
いち早くバターにかぶりついた野郎を尻目に
披露宴は開幕する。

新郎新婦にゆかりのある方々からのスピーチ。

そして待ちに待った瞬間がやってくる。

乾杯。

もう乾杯しちゃったら後はもう
飲めや歌えや踊れやの大騒ぎ

になどなるはずもなく
一心不乱に食らう腹減りボーイズと
一心不乱にビール瓶をカラにしていく酒呑みおっさんず。

ゆっくりとご歓談させて頂いた。

その中
緊張感が高まっていくたいがー。

なにせこのたいがーは
新婦のお色直しが終わったら
余興の一発目に挨拶をかますという大役を担っているのだ。

こうこうこうやって・・・こういう話にしようかな・・・

って言っていたかと思ったら

次の瞬間には全然違うネタを繰っている。

挨拶まであと数十分もない段階で
内容を考えている。

この時点でアドリブトークになること9割決定。

そしてついにその時はやって来た。

新婦のお色直し
会場を一旦出る新婦をエスコートするのはおばぁ様。

超感動的シーンここに到来。

新婦が退場した後は新郎が
ホテルのスタッフにうながされて退場していく。



・・・はずだった。



おばぁ様にエスコートされた新婦とは違い
エスコート人員が配備されていない新郎。

それを見て立ち上がった漢が一人。



「ウガが一人で可哀想や!!
 俺が行かな!!!」



状況的にワケのわからぬセリフを吐いたかと思ったら
先ほどバターを食った漢、タクヂが

新郎の元に駆け寄り、手を取った。

ワタス達ご一行様の席を除いて
式場全体が「お前、誰やねん」といく空気で満たされた中

タクヂと新郎が手に手を取り合って歩き始めた。


何故か勝利の笑みを浮かべるタクヂ
ただただ苦笑いの新郎
他人のフリを決め込むタケちょごり

三者三様のお色直し。

その頃のワタスは

ただ笑ってました。



つづく。
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