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クリエイト速読スクールブログ
単純な宿題のように見えてやはり難しかった
※Mさんは、2013年の司法試験合格者の宮崎貴博さんです。
第56期文演(11/10/1~12/10)アンケートです。
きょうは、司法試験受験生のMさんです。
Mさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 司法試験における論文式試験対策のためである。具体的には、文章力を高め、読み手に分かりやすい文章を書けるようになることが目的で受講した。あらゆる試験問題からビジネス上の文書、日常の手紙、メールなど文章を作成する機会は様々だ。また、「文は人なり」という古くからの格言通り、文章自体から自己の人間性まで見られてしまう恐れがある。しかし、自分の文章の本意が、果たして読み手に正しく伝わっているのかを検証する機会は日常ではなかなか持てない。限られた時間の中で自己の考えや主張を的確に表現することを意識し、改善していくのは至難の業である。また、文章に限らず、他者との会話や相手に説明をする場合にも、適切にコミュニケーションを図る能力は必須のはずだ。文章力を向上させることによって、いかに相手に上手く自身の考えを伝え、しっかりと意思疎通を図るのかを強く意識することになる。その結果、日常会話の改善にも繋がり、対人関係もより良好なものになるだろう。長年の伝統と確かな実績を持ち、文章力を向上させる技術とノウハウを持つ信頼できる教室を選ぶのは、情報が氾濫している現代では極めて難しい。様々なインターネットネット情報や出版物等を検証した結果、前述の条件を満たしているのはクリエイトだけだと考え、文章の正しい一つの型を学ぶ場として当講座を選択した。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 文章を書くことの意識が高まったが、それよりも著者が文章中にちりばめた意図的な工夫や仕掛けが気になるようになった。文演受講前は、何気なく読んでいた文章も、「この一文にはどのような著者の意図が隠されているのか。文章全体の構成はどうだろうか。著者が一番言いたいことは何だろうか」といった疑問が次々と湧くようになった。試験問題では、出題者の出題の意図や目的を的確に把握した上で解答をしなければ的外れな文章となり、合格は大きく遠のくことになるだろう。日常会話の中でも的確に相手の意図を理解できなければ、その後の対人関係はもちろん、仕事上でも大きな支障が出ることになる。そのような危険を避け、読み手を意識した文章を作成するためには、まずは書き手が読み手の立場に立つ必要があるということを、文演のおかげで今更ながら理解できた。「対話はキャッチボールであり、文通である」とは、よく言われていることだが、両者を互いに意識する必要があることを端的に表現していると思う。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 授業は松田さんの出題意図を考えながら、文章ごとの核心的な問題点を指摘し批判する作業は、日頃使わない脳の部位を酷使しているようだった。しかし、それ以上に宿題で、自分が作成する側に立つのはとても難しい作業だった。限られた字数・書式・対象文章という制約の中で、原文の表現をいじりすぎず、要不要を取捨選択し、文章全体の構成を考えることに頭を悩ました。はじめは、原文を切って貼ってのツギハギのようなものが出来上がったが、文章をスムーズに読んでもらうためにはどこを加筆すべきか、分かり易い表現に変えるべきか、文の組み立てを変えたほうが良いのか、を考えて修正しているうちに、それらしいものが出来上がった。作成中は、今までの文演の授業で学んだことを復習しながら、少しでも要約に反映させることを意識して取り組んだ。授業後の講評が怖いので一生懸命に取り組んだが、単純な宿題のように見えてやはり難しかった。
A.3-2 「授業後」 自分自身が気づかない文章作成上のミスや癖を的確に指摘されて、大変勉強になった。要約は文意を正確にとって作成したつもりだったが、各文節のキーワードが抜け落ちていたり、要約全体の構成配分も甘かった。もっとも致命的だと感じたのは、文意を取り違え、その誤った認識のもとで記述してしまったことだ。試験問題を解くうえでも、この誤りはあまりに大きい。文演参加者全員の前で松田さんから指摘を受けて、恥をかいたことによって、自分が文章の文意を曲解してしまう癖を強く自覚できたことは大変な収穫であった。また、他の受講者の要約の長短を聞くことで、自分にあるもの、ないものを考えて、今後の勉学に大いに参考になった。同じ文章を読んで、確かにみなさん同じような文を抜き出して要約を行っていたが、その細部では大きな開きがあったことには驚いた。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 松田さんの一つひとつの言葉には、人生そのものを深く考えさせる名言が至る所にちりばめられていた。そして、受講者の文章力向上に結びつくトリックや意図が毎回の授業で用意されており、その周到な準備のお陰でとても楽しく勉強させてもらった。文章とは? 文章力自体を向上させるためには? そんな疑問を解消する目的を達成し、日々の生活の中はもちろん、司法試験勉強でも大変役立つ講義だった。文演は読解力、集中力、表現力など、とても高等な能力が要求される講座だと思うが、一生涯役立つ能力を養うことができる講座だった。このような素晴らしい機会を提供してくれた松田さんとクリエイト、講師の皆さん方には厚く御礼申し上げる。
「参加者全員の前で松田さんから指摘を受けて、恥をかいた」は、Mさんの人柄がよかったから、こちらも言えたことです。通常は、「恥をか」かせるような物言いはしないように気をつけています。ただし、ある程度、交流のある「講師」で司法試験受験生の場合は、手加減なしで押しまくります。
2011-07-11「いつでも受講できるという手軽さ」に登場する男性がMさんです。
おととい13日(月)が、速読受講72回目でした。 真
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3-2のコメント。まるで自分のコトのようです。
(修論が終わった後なので、余計身にしみます)
こうして自分への振り返りになるのが、このBlogのありがたいところです。
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