温暖化に挑戦する人たち

今後の国連気候会合の動きを現地から紹介。ここでは特に国際的な約束を巡って市民社会がどう働きかけるかを追いかけます。

気候変動の影響を受けるコミュニティーの声

2007-12-06 12:18:10 | Weblog
5日、FoEインターナショナルは、「気候変動の影響を受けるコミュニティーの声」と題して、国連公認サイドイベントを開催しました。
メイン会場でもサイドイベントでも、ポスト2012の為の交渉の在り方や森林減少クレジットの在り方、各国のスタンスなどにフォーカスが当たる中、コミュニティーの声を取り上げるという異色のイベントになりました。

スピーカーに、海面上昇により深刻な被害を被っているカテレット島のウルスラ氏、ハイチからは増加するハリケーン被害を訴えるアルデリン氏、東カリマンタン(インドネシア)から先住民族のアンブリアンシャ氏を迎え、それぞれのコミュニティーの状況をお話いただきました。

「私たち自身が、環境変化に適応できるように努力しなければならない。ただし世界は私たちの状況を知るべきだ。私たちは支援を必要としている。」
と適応支援を訴えました。

FoEインターナショナルは、国連会場の中であえてコミュニティーの声を取り上げることで、交渉に対し、脆弱な人々の視点を取り入れた適応基金や気候債務の返済(歴史的な排出責任)を強く求めています。

最後にアンブリアンシャン氏の言葉「私は気候変動の解決方法は何も提案できない。ただ、ひとつ言えるとしたら今、私たちは平和に基づくモラルのムーブメントが必要なのだ。」
(写真:東カリマンタン先住民族 アンブリアンシャ氏)


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1 コメント

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モラル (shogo)
2007-12-08 00:54:37
アンブリアンシャン氏の言葉、まさにそのとおりだと思います。専門家でも、国家を動かすえらい人たちでもない私たちにできることは、モラルをもって行動することなのでしょう。自分を支えてくれている多くの人や物、地球を大切にしようという心を持って行動することが、きっと未来を変えていくのでしょう。

がんばってください!!

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