受験生のために新幹線が臨時停車！？

今朝のワイドショーでこのニュースを目にしたとき、正直、わが目を疑ったね。
いや、いくら何でも、たかが乗り間違えた一個人のために、新幹線のダイヤを乱していいのかね。

Ｍａｘやまびこ104号、乗り間違い受験生のため、宇都宮駅に温情停車。


確かに、後続のダイヤとの感覚があって、他の電車には影響を出していないのかも知れなけど、結局その新幹線は3分遅れで東京についてるわけで、乗客の中には、1分を争う用事がある人がいたかもしれないし。
他にも、受験なんかよりもっと切羽詰った用事があるのに、乗り間違えてしまう人も大勢いるだろうし。いくら、JRが「今回は特例中の特例」と言ったとしても、今後そのような人が臨時停車を迫ってくることは容易に想像できるよね。
「なんで受験だと臨時停車してくれるのに、肉親の危篤に立ち会えるかどうかのオレの場合は停めてくれないんだ」と主張されたら、JRはどのように答えるんだろう。
比較的、「車掌さんの温情判断」みたいな報道が多いんだけど、そうやって煽れば煽るほど、「特例中の特例」という言葉がむなしく聞こえてくる気がする。日本の電車が定時運行している率が高いのは、運行している側の時間に対する正確さの高さももちろんのこと、乗客側のモラル・マナーの高さもあると思うんだよね。今後に禍根を残す「温情」だったのでは。心配です。

（→サンケイスポーツの記事）