**はやりっち**

いろんな色があるように
いろんな花があるように
いろんな話もあるのです。

【レビュー】ゴッホ 星への旅

2013年10月02日 | 【レビュー】本
  
 
 
ゴッホ 星への旅(上下) 藤村信著

 

ひまわりで有名なゴッホの伝記的な作品です。

 ゴッホは短い生涯を困窮に苦しみながらも、
数多くの作品を生み出しました。
 弟のテオは、世間にはなかなか認められない兄の芸術を確信して、
金銭面、精神面でもバックアップしていました。
兄弟の間ではいいときも、わるいときも常に手紙のやり取りが繰り返されます。
ゴッホは手紙のなかで、
自分の気持ちや報われない状況を吐き出すように弟にぶつけます。
そして時にやつ当たり、それを深く反省したりと、
気持ちの揺れ動きの激しさをが伝わってきます。
それでも知的で繊細なこころを持ち、
ちょっとした出来事に深く傷ついてしまうゴッホに、
人間らしさを感じずにはいられません
 
また、ゴーガン、ロートレック、モネ、ルノワール…など、
同時代の芸術家がたくさん登場し、
これまで作品しか知らなかった画家たちの人物像が浮かんでくることも、
面白さのひとつです
 
芸術の秋におすすめの一冊です!
 
本日の更新はけいとうでした。
 
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