**はやりっち**

いろんな色があるように
いろんな花があるように
いろんな話もあるのです。

【レビュー】「キッチン・ストーリー」

2011年02月21日 | 【レビュー】映画
頑固なおじいさんと普通のおじさんの
友情を描いた物語です。

「キッチン・ストーリー」
(2003年 ノルウェー=スウェーデン)

監督:ベント・ハーメル
出演:ヨアキム・カルメイヤー、トーマス・ノールシュトローム
     ビョルン・フローベリ

スウェーデンのとある会社の調査員が
独身男性の台所での行動パターン調査
のために、ノルウェーの独居老人のもとに
派遣されることになりました。
調査員と調査対象は交流を持ってはいけない
という規則でしたが…。

さらに詳しいあらすじはこちらをどうぞ
キッチン・ストーリー - goo 映画キッチン・ストーリー - goo 映画

はじめはとにかくシュールです
舞台であるキッチンの一角にある
脚立に椅子のついたような高い調査台から
独居老人イザックの動きを見ては
黙って書類に書き込む調査員フォルケ

お互いに口をきいてはいけないのですが
相手の存在がいやでも目に入るから
もう気まずくて気まずくて…

毎日顔をつき合わせていたら
コミュニケーションをとりたくなるのが
人間てものですよね

ゆっくり手探りな状態で
育まれていく友情が
とてもステキなんです

以下ネタバレです。
みづあさぎが一番お気に入りなのは
フォルケがイザックのお誕生日を
自分のトレーラーでお祝いしてあげるシーン。

おじいさんとおじさんが
ばっちり正装をして
狭いトレーラーの中で
隙間のないほどろうそくが立てられたケーキを
仲良く分け合います。
お供はバーボン。
この辺がオヤジっぽくていいですよね(笑)


この場面が超ラブリーで
みづあさぎ、一人で大うけしていました。
ここだけでも、見る価値ありますよ

そして、結末はとにかく
胸に染み入ります

言葉で多くを語らない
昔かたぎな映画らしい映画なので
何気なくおかれたカップなど
丁寧に張られた伏線が
ひとつひとつ大事にされています

ぜひ、キモチに余裕のある時に
じっくり腰を据えて見てください


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