**はやりっち**

いろんな色があるように
いろんな花があるように
いろんな話もあるのです。

【レビュー】鳥のドキュメンタリー映画『WATARIDORI』

2010年02月23日 | 【レビュー】映画
ドキュメンタリー映画は、
ほとんど観たことが無かったのですが、
この映画は妹から勧められて
観たものです。

WATARIDORI(2001) - goo 映画
ストーリーは…
北半球に春が訪れて、鳥たちは
生まれ故郷である北極を目指し
飛び立ちます。
昼夜関係なく休む暇なく飛び続ける鳥、
宿泊地を定めながら進み
遥か彼方約束の地を目指す鳥など、
様々な種類の鳥たちが壮絶な大自然
の中に翼を広げ飛び旅立ちます。

登場するものは、もう鳥!トリ!とり
人は、わずかしか登場しません。
ナレーションも少な目で穏やかに語ります
そして、壮大な自然の美しい風景と
良くマッチしている音楽
なんと言っても飛んでいる鳥たちが
手を伸ばせば触れられるほど
近づいて撮影された映像!

内容は、あの美しい映像を語っても
伝わりづらいので、撮影の舞台裏を
ご紹介します。
この撮影には、作成費用はもちろん
膨大にかかっていますが、
なんといってもスタッフのみなさんの
鳥に対する思いやりや愛情、勇気
粘り強い根気が垣間見えます
まず、リストアップした一万種類の
鳥たちの中から、世界で最も美しく突飛な
振る舞いをする約100類の鳥たちを選び出し、
その鳥たちをごく近くで撮影するための
超軽量航空機や熱気球を調達しました。
そのエンジン音や姿に慣れさせるため、
鳥たちを専門家の力を借りながら
卵から胎教したのです
そして、より自然な鳥たちを撮影するため
「自分たちは、敵ではない!」
と知って貰うよう鳥たちと感情的な繋がり

築いていきました。
鳥たちがどんどん自分達を受け入れていく様は、
感動に満ちあふれたものだったそうです
その粘り強い根気と努力と愛情により、
決してCGは使わず、鳥も調教せずの
自然体の姿を撮ることに成功しました。

超軽量航空機で鳥たちと一緒に飛んでいたので、
恐怖も無く安心して大自然を飛行していましたが、
自分たちがかなり危険な状況の中を飛んでいたと
撮影した後に気が付いたそうです
撮影に使われた超軽量航空機は、ハングライダーに
エンジンつけた操縦席むき出しのもの
よくこんな飛行機でロシアの山や広い海の上飛んでたよ…
本当に凄い…

鳥たちの微笑ましいシーンもありますが、
気持ちが居たたまれなくなる
悲しいシーンもあります
自然の摂理ですので仕方のない事なのですが…。
私達が数時間しか観ていただけで、
心が苦しくなったのですから、
3年間鳥たちの撮影に接してきた
スタッフのみなさんは
遙かに辛かっただろうな…と、思いました

観ていない方は是非、観てみて下さい!
美しく畏れ多い大自然とWATARIDORIの
生き様を感じて頂きたいと思います


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