**はやりっち**

いろんな色があるように
いろんな花があるように
いろんな話もあるのです。

ベートーヴェンの恋

2007年01月22日 | 【レビュー】映画
最近クラッシックブームですね。
みづあさぎは「のだめ」が大好きで(ドラマは未見です)
ちょっとだけ、興味が出てきたかな?という程度ですが…。

そんな流行に乗ったかのように、リーフレットに釣られて、
先日、「敬愛なるベートーヴェン」という映画を見てきました。
役者さんも、衣装もセットもとてもステキだったのですが、
如何せん脚本が…。
構成をいじりすぎちゃったのでしょうね…
時系列を並べ替えずに、そのまま素直に進めた方が、
分かりやすくて良かったのではないかと思いました。
この映画を作った人、または配給している人が
ターゲット層を絞りきれずに世に送り出してしまったのでは?
と思うことしばしばでした。
リーフレットのうたい文句や、設定などは
女性に向けてのものかと思ったので、ちょっと困惑…。


●女性がターゲットなら…
    時系列を分かりやすく、そのまま並べる。
    もっと主役の女性の視点に集中する。
    (あの、変な恋人は要らないですよね~。
     知的な女優さんだったので、内省的に音楽のことや、
     自分と巨匠とのことについて悩んでも良かったのに)
●ベートーヴェンフリークがターゲットなら…
    大フーガのことがわかっているので、
    時系列は現在のままでも、良いのかも知れません。
    視点はベートーヴェンに変えて、音楽制作の
    過程をもっと深く見せたら面白かったのに…。
    (エド・ハリスがとてもステキな演技をしてました)


調べてみると、これ以前に上映されて当たった、
「不滅の恋」という映画の構成に似せてしまったのかも…
という意見もありました。
作り手の意見で変えたのなら仕方ないのですが、
本当にもったいないな~と思いました。
実は、私はまだ「不滅…」の方は見ていないので、
そのうち、見比べてみたいなと思っています
そうそう!第九の演奏はとても素晴らしいので、
クラッシックが好きで、ベートーヴェンが大好きなら、
素晴らしい音響の映画館で聞けるのは、
とてもよい機会だと思います。
トリハダものでした