「女ともだち」真梨幸子
女の敵は女,というのは誰が言ったんだっけ?
良くも悪くも,圧倒的に悪い方が多いのだけど,すごい(コワイ)女の人がわんさか登場します.
どの女性も,コワイと同時に哀しい過去を背負っている.
主人公は,女性ルポライター「楢本野江」
時々企画ものの取材記事を書いているが,まだ署名入りの記事は書いたことがない.
30台も半ばを過ぎ,そろそろ一旗上げたいと,特ダネルポを探し回っている.
そんな時,ある高層マンションに住む2人のキャリアウーマンが,ほぼ同時刻にそれぞれの部屋で殺されるという事件が起きる.
野江はこれに飛びついた.....
というところから,話が始まるのだけど.
ストーリーは結構複雑で,ちょっと懲りすぎな気もする.
あと,偶然が重なったことで初めて成立する事件になってしまい,IQの高い犯人がスキのないアリバイを用意したり,密室を構成したりという意味での,ミステリの王道を行く小説ではない.
ただ,裏表紙の評にある,「女たちの心の闇」だの「ドロドロ濃度200%」だのという捉え方は違うと思う.
女性だから怖いということではなくて,後ろ向きの(ネガティブあるいは自己破滅型)思考に陥りやすい人を描くときに,女性というキャンパスを使って描いたような気がする.
もし,真犯人を男に設定してしまえば,そういう前提でいくらでもストーリーは作れるよねという気がする.
つまり,この作者は,「あえて」女性を使ったのじゃないかな.
そんな気がしてならない.
ストーリーは面白いです.
どんどん読めるし,どんでん返しも面白い.
別の題材でミステリーを書かせてみたい作家だと思う.
女の敵は女,というのは誰が言ったんだっけ?
良くも悪くも,圧倒的に悪い方が多いのだけど,すごい(コワイ)女の人がわんさか登場します.
どの女性も,コワイと同時に哀しい過去を背負っている.
主人公は,女性ルポライター「楢本野江」
時々企画ものの取材記事を書いているが,まだ署名入りの記事は書いたことがない.
30台も半ばを過ぎ,そろそろ一旗上げたいと,特ダネルポを探し回っている.
そんな時,ある高層マンションに住む2人のキャリアウーマンが,ほぼ同時刻にそれぞれの部屋で殺されるという事件が起きる.
野江はこれに飛びついた.....
というところから,話が始まるのだけど.
ストーリーは結構複雑で,ちょっと懲りすぎな気もする.
あと,偶然が重なったことで初めて成立する事件になってしまい,IQの高い犯人がスキのないアリバイを用意したり,密室を構成したりという意味での,ミステリの王道を行く小説ではない.
ただ,裏表紙の評にある,「女たちの心の闇」だの「ドロドロ濃度200%」だのという捉え方は違うと思う.
女性だから怖いということではなくて,後ろ向きの(ネガティブあるいは自己破滅型)思考に陥りやすい人を描くときに,女性というキャンパスを使って描いたような気がする.
もし,真犯人を男に設定してしまえば,そういう前提でいくらでもストーリーは作れるよねという気がする.
つまり,この作者は,「あえて」女性を使ったのじゃないかな.
そんな気がしてならない.
ストーリーは面白いです.
どんどん読めるし,どんでん返しも面白い.
別の題材でミステリーを書かせてみたい作家だと思う.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます