近くのツタヤのトイレ.
トイレの注意書きには,思わず笑っちゃう表現があります.
受け狙いじゃないだけに,この場合,かえって面白いかもしれませんね.
「お互いに」と言いたいのはわかる気もするのですが...
「一歩前に」っていうのは古典的な例ですが,単に「汚すな」という意味の表現より柔らかくていいかもしれません.
それと,最近は「いつもきれいに使ってくれてありがとうございます」というトイレも見かけます.
私など「汚すな」と書かれると,汚してなんかないぞ!と,思ってしまう.
つまり,「汚すな」という文章はトイレをきれいに使わない人を対象に書かれているのに,その文章は全員が読まされるという問題があるわけです.
でも,考えてみたら,トイレを汚すような人が,「汚すな」と書かれた文章を読んで心を入れ替えるとはとても思えない.
やはり,そういう人はトイレを汚すのです.
だったら,普段きれいに使っている人に感謝の言葉をかける方がよっぽど良いでしょう.
そう書かれれば,これからもきれいに使い続けようと思いますもの.
こういう,公衆道徳に関するガイダンス表現は,効果があるものにするのはかなり難しいと思われます.
例えば,公園でゴミ箱がすぐに一杯になってしまうので,「ごみを持ち帰りましょう」というカンバンを立てても,一向に効果はないそうです.
なぜなら,ごみを捨てる人は,わざわざ自宅からゴミを持ってきて捨てているそうなんです.
そんな人が,カンバンを立てたくらいで,ゴミを持ち帰るはずがない.
この場合の,最善策は.....そう,
公園からゴミ箱を撤去しちゃうことなんです.
ゴミ箱が全くなければ,さすがに自宅から持ってきて捨てるのは気が引けるらしい.
いやあ,まさに心理学ですね.深いです.
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